2024年4月15日陸上競技部の入部手続きをもって、今年度は13人の新入生が筑波大学陸上競技部 男子長距離ブロックに加入しました!
木路修平新監督のもと、新入生を迎え入れた新体制での活動も間もなく1ヶ月になります。
4学年合わせると50人を超える大所帯となり、エネルギッシュな1年生の加入によりこれまで以上に活気にあふれ、賑やかな毎日を過ごしています。
今年も全国津々浦々、個性豊かなメンバーが揃いました!入部早々その個性を存分に発揮してくれています!そんな1年生の素顔は今後のSNS投稿で見られるかも、、、!?
今年の1年生も、5000mで14分30秒台の記録を持つ2人を筆頭に実力のある選手から、地元の進学校で文武両道を実現してきた選手、再受験をした選手まで様々なバックグラウンドを持っています。
また非強豪の公立高校出身者がほとんどで、自分で考え、自分で追い込み、単独での練習をしてきた選手ばかりのため、実直に競技と向き合える選手が多いのも特筆すべき点でしょう。
さらに「スカラーアスリートとして高いレベルで学業と競技を両立する」という目標の実現のために、所属学群が様々なことも毎年変わらずの大きな特徴です。
これらは国立の総合大学として箱根駅伝を目指す筑波大学ならではの特徴であり、強みであると言えます。
筑波大学は、練習では入学時に差のある走力に応じてグループ分けをし、全員が競技力を伸ばしていける環境を整えています。高校時代の持ちタイムが15分台、16分台の選手も毎年着実に力をつけているので、今年度の新入生の今後の成長がとても楽しみです。
ここからは個人の紹介になります!
新戦力たちのプロフィールをぜひご一読ください!(担当:伊佐、小山陽、川﨑)
▼磯谷虎樹(いそや こうき)埼玉・県立春日部高校
「箱根駅伝しか考えていません。」と、誰よりも箱根駅伝に対する気持ちが強い今年度の推薦生が、古豪の復活に望みをかけて筑波大学の門を叩いた。高校では持ち前のスタミナを活かして、高校2年時に5000m 14分36秒20、3000mSCでは9分07秒54というタイムを記録した。しかし高校3年間では怪我の連続で、自分が思い描いていた目標には辿り着かなかった。中学では全国の舞台に立ったそのポテンシャルで、どこまで上に這い上がってくるのか、今後の成長に目が離せない選手である。
▼相川隼吾(あいかわ しゅんご)神奈川・駒澤大学高校
中学受験を経て陸上競技を始めたが、指導者と十分な部員がいなかったため、更なる競技力向上を目指して別の中学への転校を決心するなど、陸上のためなら後ろを顧みない情熱のある選手である。高校は東京の強豪校である駒澤大学高校に在籍し、3000mSCを中心に競技に取り組んでいた。一見、クールな印象を受けるが、意外とたくさん話してくれる。これからの成長が楽しみな選手の1人だ。
▼岩田明輝哉(いわた あきや)奈良・県立奈良高校
元々はサッカーをしていたが、中学生時に長距離ランナーに転身。中学・高校は指導者がおらず、自分でメニューを考えながら競技に取り組んでいたという。また、彼は「長い距離を走っても辛いと感じない」らしく、ハーフマラソン適正はバッチリである。入学後間もないが、いつも笑顔でムードメーカー的な立ち位置となっている。その明るい性格を武器にして同期、チームを巻き込みながらこのまま記録を伸ばしていってほしい。
▼黒木聖(くろき ひじり)千葉・専修大学松戸高校
昨年度までは筑波大学の日本語日本文化学類に所属し、「大学2年生」として競技をしていたが、「体育学を学びたい」という考えのもと、体育専門学群を再受験し、見事合格。我々のプロジェクトが目指す「スカラーアスリート」という、至高の文武両道を築くことがひとつの目標であるという。努力型である黒木はチームを1段階上に引っ張ってくれるだろう。
▼高久浩輔(たかく こうすけ)福島・県立会津高校
箱根駅伝に憧れて小学校から陸上を始めたという高久。高校ではチームとして3年連続で東北駅伝大会に進出したが、2、3年時は体調不良で出走できず、悔しい思いをした。大学では入学早々順調に練習が出来ており、このままレベルアップを続け、高校での悔しさを必ず晴らしてくれるだろう。高久は一年生の中でもしっかり者で、かつお喋りな一面もある。レース後半での粘りを持ち味としており、苦しい顔になってから真骨頂を発揮する。その走りでチームを箱根に導いてほしい。
▼富田蓮大(とみた れお)兵庫・県立川西緑台高校
富田は高校時代、指導者がおらず、自分でメニューを立てて練習していたという。中距離種目が専門であるが、高校時代に駅伝で8km区間を任されるなど、長距離も難なくこなすオールマイティなランナーである。また、「人生マラソン我慢すること」という中学時代の恩師からの言葉を座右の銘としており、入学間もないが、彼からはその「我慢強さ」が節々と感じられる。中距離で鍛え上げられたスピードを活かしてチームを引っ張っていってほしい。
▼中野景太(なかの けいた)富山・県立高岡高校
小学校から陸上競技を始めたが、中学・高校は怪我に苦しみ、なかなか結果に繋がらなかったという。ただ、誰よりも陸上を楽しんでいると自負しており、かなり期待ができる選手の1人である。「陸上楽しむこと」と「高校時代までの悔しさ」を気持ちのバネにして競技力を伸ばしていってほしい。ちなみに、現在3学年の源侑也とは中学高校からの先輩後輩であり、また浪人を経験したため同期とは歳が1つ上である。
▼中村優太(なかむら ゆうた)福岡・県立明善高校
小学1年生から陸上を始め、陸上歴はかなり長いランナーである。中学、高校ともに強豪校では無かったため、基本的に練習は先頭で引っ張っていたという。トラック種目の後半の粘りをアピールポイントとしているため、これからのトラックシーズンでの中村の走りに注目したい。
▼荻原悠生(おぎはら はるき)山梨・県立甲府南高校
長距離ブロックには、体育専門学群以外の他学群に所属し、日頃の勉学を通して得た知識や知見を活かして陸上競技に打ち込む学生が一定数いる。その1人である荻原は、理工学群応用理工学類に所属する。高校3年時に3000mSCで南関東大会8位入賞。惜しくもインターハイは逃したが、ポテンシャルは抜群の選手である。兄の影響で幼い頃から陸上を始めたが、練習環境に恵まれず、自分で練習を考え自主的に今日まで走り続けてきた。持ち前のスピードとバネを活かして、今後の大幅記録更新に期待がかかる。
▼小嶋潤(こじま じゅん)静岡・県立磐田南高校
小嶋は理工学群応用理工学類に所属しており、将来は医療機器の研究開発に携わりたいと考えているそうだ。長身ランナーである小嶋の強みは、中距離から長距離までどの距離にも対応できることであり、既にハーフマラソンを2度経験している。しかし、中学、高校では貧血や怪我等で悩み、専門種目での満足な結果を残すことはできなかった。小嶋の持つ「陸上競技を楽しむ」という考え方を今後も大切にし、大学での飛躍を期待したい。
▼髙橋應介(たかはし おうすけ)福岡・県立筑紫丘高校
福岡からはるばるやってきた髙橋は、総合学域群第1類に所属している。本人曰く、現在は文系理系どちらの学問分野にも幅広く興味があるそうで、その中でも今は特に地理系の分野に関心を持っている。中学、高校では専門的な指導を受けてこなかったが、地域の社会人の方が開く練習会に参加するなど、できることを地道に取り組んできた。そんな彼は、謙虚で落ち着きがあり、大学4年間で家族やお世話になった方々へ成長した姿を見せることを誓う。
▼中川尋雄(なかがわ ひろお)大阪・府立天王寺高校
遥々大阪からやってきた関西弁ランナー。中学2年生までは野球をしていたが、学校の1500m大会で学年1位になったことをきっかけに陸上を始めた。高校時代に指導を受けていた顧問が筑波大学出身だったこともあり、筑波大学には縁を感じていたという。「高校時代に怪我をしたことが無い」というタフな体と、「単独でも押していける」という強いメンタル、そして癖の強い関西弁で学年を引っ張っていってほしい。
▼半澤朝陽(はんざわ あさひ)新潟・県立長岡高校
米所新潟出身の半澤は、理工学群工学システム学類に所属している。毎年駅伝シーズンの秋に調子のピークが来ることや、長い距離に適正があること、トラックよりもロードレースの方が得意であることから、自称”駅伝男”であり、駅伝への期待は大だ。持ち前の熱意から、個性豊かな一年生を取りまとめる学年リーダーに立候補した。高校では怪我に悩まされたが、熱血と強い探究心で更なる競技力向上に励む。
氏名 | 所属 | 出身 | 出身校 | 5000m PB |
---|---|---|---|---|
磯谷虎樹 | 体育 | 埼玉 | 春日部 | 14’36″20 |
相川隼吾 | 体育 | 神奈川 | 駒大 | 14’36″58 |
岩田明輝哉 | 体育 | 奈良 | 奈良 | 15’40″41 |
黒木聖 | 体育 | 千葉 | 専大松戸 | 15’07″91 |
高久浩輔 | 体育 | 福島 | 会津 | 15’29″32 |
富田蓮大 | 体育 | 兵庫 | 川西緑台 | 15’03″23 |
中野景太 | 体育 | 富山 | 高岡 | 15’51″48 |
中村優太 | 体育 | 福岡 | 明善 | 14’48″83 |
荻原悠生 | 応理 | 山梨 | 甲府南 | 15’33″04 |
小嶋潤 | 応理 | 静岡 | 磐田南 | 15’31″70 |
髙橋應介 | 総合Ⅰ | 福岡 | 筑紫丘 | 16’19″73 |
中川尋雄 | 比文 | 大阪 | 天王寺 | 15’58″76 |
半澤朝陽 | 工シス | 新潟 | 長岡 | 15’14″68 |
以上の13名になります。
すでに新たな環境にも馴染んでおり、1年生の加入により私たち上級生もより一層身の引き締まる思いです。
現在、1年生は基礎練習に取り組んでいる段階です。レースで表舞台に立つのはまだ先になりますが、そのための土台づくりに毎日勤しんでいます。
全員が高い志を持っており、慣れない練習にも意欲的に、愚直に励んでいる姿が印象的です。必ずや今後の筑波大学を盛り上げる一員となってくれるでしょう。
最後になりますが、平素より筑波大学陸上競技部 男子長距離ブロックにたくさんのご支援、応援を賜り誠にありがとうございます。
紹介した新1年生とともに古豪復活、第101回大会での箱根路返り咲きを目指し、精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。