第99回箱根駅伝予選会の成績と選手コメント
第99回箱根駅伝予選会は、2022年10月15日(土)に立川市で開催され、3年振りの本戦出場を目指した筑波大学は総合10時間53分50秒の記録で15位に終わりました。蒸し暑い気象コンディションに全体的にタイムを落とす中、筑波大学も7番手以降の選手に後半の失速が目立ち、予選通過となる10位とは、4分55秒差での予選敗退となりました。
個人としては、福谷が15位(日本人8位)になり、昨年に続いての好走。チーム2番手の皆川は63位でゴールし、関東学生連合チームの選手に6番手で選出された、本戦の選手に選ばれれば、第99回箱根駅伝に出場します。
チーム一丸となって、予選突破を目指してきただけに、チームの落胆は大きいですが、今回の結果をしっかり分析し、来年に向けて課題を明確にして、現在、在籍する選手で戦うための準備を早速始めていきたいと思います。
予選突破に向けて、多くの皆様にご支援と応援、ご協力をいただきました。この場をお借りし、御礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともご支援と応援をよろしくお願い致します。
以下、筑波大学の成績と出場選手12名のコメントになります。
<チーム成績>
15位 筑波大学 10時間53分50秒
<個人成績>
順位 | 選手 | 記録 |
---|---|---|
15 | 福谷颯太 | 63:05 |
63 | 皆川和範 | 64:07 |
88 | 小林竜也 | 64:37 |
109 | 塚田萌成 | 64:45 |
112 | 平山大雅 | 64:46 |
113 | 國井辰磨 | 64:46 |
220 | 長井隆星 | 66:18 |
229 | 長谷川嵩汰 | 66:28 |
235 | 吉田海渡 | 66:32 |
337 | 藤原潤乃佑 | 68:23 |
347 | 小山洋生 | 68:35 |
391 | 五十嵐優汰 | 70:05 |
福谷颯太(体育専門学群4年)コメント
個人順位としては全体15位でまとめることが出来ました。当日は、終盤の公園内が勝負だと思っていたので、スタートしてすぐ自分が狙っている集団に付き、出来るだけ体力を使わないようにレース後半まで意識するようにしました。ゴールタイムは良くなかったものの、序盤のスローペースや蒸し暑いコンディション、公園内のアップダウンなど複数のタフな条件が揃っていた今回のレースで、目標順位を上回ってゴールできたのは昨年より強くなっているなと実感することができました。
しかし、チームとしては今年も予選会突破を果たせませんでした。今年の1年間、駅伝主将という立場で競技に取り組んできて、ご支援や応援、協力によって僕たちの日々の生活が支えられていることを今まで以上に実感しました。それに対する恩返しという意味でも、自分たち4年生の最後の挑戦という意味でも、しっかり結果を出すつもりでしたが力が及びませんでした。非常に悔しく申し訳ないと感じています。
チームにどれほどのことを残せたかはまだ分かりませんが、自分たち4年生の取り組みを一つの基準として、後輩たちには頑張ってほしいと思います。また、この3年間、支えていただいている方々に直接言葉を伝える機会がなくて心苦しいのですが、筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトの活動の中で、競技者として・人間として自分の想像を超える成長をすることができました。今まさに後輩たちは成長している最中ですので、これからもプロジェクトの活動を温かく見守っていただけると幸いです。本当にありがとうございました。
皆川和範(理工学群3年)コメント
この度は筑波大学の応援ありがとうございました。多くの皆様の応援に対して、予選会を突破するという形で感謝の気持ちを表すことができずに、申し訳なく悔しい気持ちでいっぱいです。
個人としては、例年よりも自信を持ってスタートラインに立つことができました。想定よりも早い段階で苦しい走りになりましたが、練習してきたことを信じて走りました。後半まで粘ることができたので、個人63位という結果に不満はあるものの、満足することはできます。ここまでの練習は、生半可なものではなかったからです。
僕自身の持てる力を出せましたが、チーム・個人ともに他の大学と戦えなかったことが悔しいです。筑波大学が戦うためには、まだまだ足りないものがあることを痛感しました。ここから、さらに力をつけるために一歩一歩着実に進んでいきます。
また、僕は関東学生連合チームに選出していただきました。筑波大学の練習が箱根駅伝に少しでも通用することを示す走りができるよう精進します。これからも応援の程よろしくお願い致します。
小林竜也(体育専門学群4年)コメント
今回のレースを振り返り、力の差がはっきりと出た結果だったと思います。個人としては、怪我の影響で8月からの1ヶ月間も練習することができず、9月に行われた10000m記録会ではチーム内で20番目以降と本番に間に合うか不安はありましたが、調整期間に状態を整え、自信を持ってレースに臨むことが出来ました。入学以来、成功も失敗も含めて数多くの経験をしてきたことが活きたと思います。
レースは予定していたよりも遅く入ったにも関わらず、余裕がなく、中盤以降は粘るだけの走りになってしまいました。チーム全体としても、前半からやはり余裕がなく、レースペースへの準備が足りなかったと反省しました。レースを走っている最中、他大学の前半の余裕度、中盤以降のペースアップを見ると、4年間で最も力の差を感じた敗戦だったと僕自身は感じました。
筑波大学に入学し、箱根駅伝を目標に4年間で3度予選会に出走しました。一年目に予選会突破に貢献し、「第6位 筑波大学」と呼ばれた時の感動は何ものにも代え難い瞬間でした。時には、箱根駅伝の存在が大きく、プレッシャーに感じることもありましたが、「箱根駅伝を走りたい」という想いが、自分を成長させてくれていたのだと、今回の予選会が終わって感じることができました。
4年間、本当に沢山の方々に応援していただき、ありがとうございました。狭き門である予選会突破を目指し、筑波大らしさを大切に、日々の文武両道活動に励んできました。結果を残すことはできませんでしたが、少しでも僕たちの走り・取り組みを見て、これからも応援したいと思って頂けたら幸いです。今後も筑波大学の応援よろしくお願いします。
塚田萌成(医学群3年)コメント
平素より筑波大学への多大なるご支援、本当にありがとうございます。チームが総合15位で予選会敗退という結果に終わり、正直悔しい気持ちで一杯です。個人としては自分の力は出しきれたとは思いますが、そうであるからこそ他大学との力の差を痛感させられる結果だったと思います。
今年のチームは、昨年に比べ選手争いも激しく、チームの雰囲気も非常に良いものでした。しかしながら、それでも箱根予選会を通過できず、去年よりも順位を落とす結果に終わったことは、重く受け止めないといけないことだと思っています。これからは、さらに、予選会を突破するために僕ができることを精一杯頑張っていこうと、決意を新たにしています。
最後になりますが、ご支援者の方々に予選突破という形で結果の恩返しできず、大変申し訳なく思っています。来年は自分たちの学年が最終学年となるわけですが、皆で協力し合い、来年こそはチーム全員で箱根路を掴みとります。今後とも筑波大学への応援をよろしくお願いします。
平山大雅(体育専門学群3年)コメント
このたびは応援、ご支援ありがとうございました。昨年の予選会の日から1年間かけて準備をしてきましたが、結果は15位と目標である予選会突破を達成することが出来ませんでした。終わってみると敗因は多くあるように感じますが、今それを語っても言い訳にしかなりません。自分達が「弱かった」それに尽きると思います。
僕たちは強くなっていると思っていますが、筑波大が強くなったとして、当然、ライバル校も強くなります。もしかしたらそれ以上かも知れません。同じ成長スピードでは当然勝てるわけがありません。来年は今年以上に厳しく予選会に向かっていかなければならないと痛感しました。現在、チームは新体制になり、来年度の予選会に向けて再出発しています。僕自身、来年こそと言えるのも今回が最後です。最上級生として、筑波大学の予選会突破に向けてチームを引っ張っていければと思います。
國井辰磨(体育専門学群4年)コメント
いつも私たちの活動を応援してくださり、ありがとうございます。4年生で迎える最後の予選会でしたが、箱根駅伝の出場権を獲得することができず、僕の4年間の挑戦は終わってしまいました。ただ、この大会に向けてやれることは全てやりましたし、自信をもってスタートラインに立つことができたので、結果としては「負け」ですが、今までやってきたこと、もっと言えば大学での3年半の競技生活に後悔はありません。
筑波大学の箱根駅伝への挑戦は、これからも続きます。後輩たちは、どんなに苦しい状況でも前を向いて強く進んでいくと思います。卒業後は、OBになるので、応援する側として関わっていきたいと思いますし、僕は大学院に進むので、科学的な面でもサポートできればと考えています。皆様方には、頑張る後輩たちに今後とも変わらずご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。
長井隆星(体育専門学群3年)コメント
平素より筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトへの応援・ご支援をありがとうございます。第99回箱根駅伝予選会に出走し、66分18秒で個人220位でした。今大会は選手兼主務として各種手続きを進めながら、応援してくださる皆様への情報発信も行い、昨年よりも充実した練習を積み、自信を持って臨むことができました。
昨年より一人一人の当事者意識が高く、チームの一体感が醸成された状態で大会当日を迎えられました。「今年は勝てる」という雰囲気はチーム全体で作れていたように感じられます。それでも結果は総合15位と予選突破の難しさを痛感させられると同時に他大の選手と比べて自分の弱さを痛感させられる結果となりました。
高校時代は5000mで16分台を出すので精一杯だった僕が、昨年14分台を記録するまでに成長し予選会を走らせていただいたことは、とても大きな経験となりました。しかしながら、昨年11月から今年の6月までの約半年間は疲労骨折を繰り返し、本大会に向けての準備が大きく出遅れる形となってしまったことが悔やまれます。
それでも、自分自身の課題と向き合い、トレーニングを継続したことで夏前には練習に合流できるようになり、夏合宿では自分でも驚くくらい高いパフォーマンスを発揮できるようになっていました。今年の予選会で個人100位以内を狙えるような力はつけてきた自信がありましたが、この結果で終わってしまったのは、僕自身の競技者としての能力の低さが表れてしまったのだと思います。
前述の通り、高校で5000m16分台というのは県大会にすら出場できない記録であり、レベルの高いレースでの経験や、それに伴うピーキングの経験が他のメンバーと比べると圧倒的に不足していることが今年も最後の最後で響く形になってしまったのだと思います。
多くの私立大学が強化を進める中、国立大学である筑波大学がこうして戦えているのもご支援・ご声援をくださる皆様のおかげです。昨年に続き悔しい結果となりましたが、この敗戦を通して沢山のことを新たに学びました。4年生となる来年の箱根駅伝は100回大会を迎え、箱根駅伝に憧れて筑波大学に入学した僕にとっては最後の挑戦となります。「憧れ」や「夢」という言葉では終わらせないためにも、絶対に自分自身の手で予選突破を掴み取ってみせます。そのためにも、この敗戦を糧にし、競技者として成長できるよう努力を続けていきます。今後とも筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトをよろしくお願いいたします。
長谷川嵩汰(医学群3年)コメント
この度は沢山の応援・サポート、本当にありがとうございました。たくさんの人に期待して応援していただいた中で、箱根駅伝に出場することはできなかったことは大変申し訳ないと思っています。チームメイトだけでなく、弘山監督をはじめとするスタッフ陣、友達や家族、クラウドファンディング、継続寄附を通して多大な支援をしてくださった方々にお礼とお詫び申し上げます。
今年の予選会に向けた練習ですが、今年は例年と比較してもそれ以上の練習をこなしてきました。僕も去年の予選会で悔しい走りをしてしまった分、その経験と悔しさをバネに去年以上の練習を積むことが出来ました。出走する選手だけでなく、チーム全体にこれまでにない一体感があり、間違いなく自分が在籍した中で最高のチーム状態だったと感じています。
そんなチームでも今年の予選会を勝ち抜くことが出来なかったことに、正直、僕たちには少し戸惑いがあるのが事実です。パフォーマンスを発揮できなかった選手がいるだけでなく、他の私立大も今まで以上に強くなっているのを感じました。決して見通しが甘かったということはなく、国立大学である筑波大学が箱根駅伝を目指すということがどれだけ困難な道なのか、改めて現実を突き付けられたような思いです。
また、今回の予選会までの取り組みの中で、僕はたくさんのことに改めて気づかされました。皆さんの応援を通して、自分にどれだけの人が期待してくれているのか、かけられた応援がどれだけ自分の力になっているのか、決して自分が自分一人の力で走り続けることができているわけではないということ、そんな当たり前のことを日々強く感じながら練習に打ち込みました。
辛くて苦しくなった時、自分がなぜ・何のために走っているのか、夜中に考えだして眠れない日もありました。そんな時、自分の原点である「駅伝」であるからこその楽しさ、「仲間と襷を繋げる」その喜びを思い出し、何度も自分を奮い立たせました。僕にとって自分を応援してくれる皆さんの存在がどれだけ大きく、どれだけ自分が支えられてここまで来ることができたのか、強く感じた1年になりました。
結果として箱根駅伝に出場することは叶いませんでしたが、自分の中では、練習もレースも全力を尽くすことができたので悔いはないです。こうしてここまで走り続けてくることが出来たのは、紛れもなく自分を支え、応援してくれた方々のおかげと、言葉には言い表せないほど深く感謝しています。本当にありがとうございました。
吉田海渡(体育専門学群2年)コメント
今回の予選会は、出場選手として果たすべき役割と責任、また、お世話になった「4年生の先輩たちと箱根駅伝に出場したい」という強い思いを持ってレースに臨みました。しかし、予選会15位という結果に終わり、目標を達成することができず、悔しい気持ちで一杯です。
昨年は選手として予選突破に貢献することはできなかったため、今年はなんとしてでも走りでチームの役に立ちたいと考え、1年間、練習を重ねてきました。練習を継続するにつれて、少しずつ努力が結果として現れるようになり、今年の関東インカレでは1500mで入賞することができました。その後も、全ての練習を消化できたわけではありませんが、夏合宿を乗り越え、ハーフマラソンを走りきる力と自信が徐々についてきていることを実感できるまでになりました。
予選会当日は、やってきたこととチームメイトを信じてスタートラインに立ちました。しかし、予選会の難しさやハーフマラソンの苦しさを身をもって感じ、チームに貢献する走りはできませんでした。なにより、チームの上位陣が素晴らしい走りをしている中、自分が足を引っ張ってしまったことが情けなく、とても悔しかったです。
予選会が終わった今、すぐに気持ちの整理をすることはできませんが、また1から努力を重ね、来年こそは予選会突破ができるよう精進したいと思います。応援ありがとうございました。
藤原潤乃佑(体育専門学群3年)コメント
日頃より僕たち筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトへのご支援、ご声援ありがとうございます。第99回箱根駅伝予選会に出走し、68分23秒で338位、チーム内10位でした。市街地に出た時点で失速してしまって、チームの足を大きく引っ張る形となってしまい、悔やんでも悔やみきれません。
昨年も出走し、今回は2度目の予選会であったこと、直前の10000mで大幅な自己新を出した事から自信を持ってスタートラインに立つ事ができましたが、惨憺たる結果となってしまいました。やるせ無い気持ちで一杯ですが、いつまでも下を向いていられるほど自分に時間は残っていません。来年は最終学年、そして箱根駅伝は第100回記念大会となります。桐の葉を箱根路で輝かせる事ができるよう走り抜きますので、今後ともご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
小山洋生(体育専門学群1年)コメント
入学以来、初めてのことだらけで、毎回の練習についていくのに必死だっただけでなく、7月に怪我をしたこともあり、1年目で予選会を走れるとは想像もしていませんでした。それでも夏合宿以降は今までで最も良い練習ができ、調子も上がっていたので自信を持ってスタートラインに立つことができました。しかし、当日は目標としていた順位やタイムからほど遠く、納得できるような走りが全くできませんでした。
チームとして予選会を突破することができず、また、個人としても不甲斐ない走りをしてしまい、悔しい思いでいっぱいです。予選会を走った経験とこの悔しさをより強くなるための糧にして、来年は箱根駅伝出場に走りで貢献できるよう日々精進します。これからも、応援よろしくお願い致します。
五十嵐優汰(体育専門学群4年)コメント
日頃より筑波大学への多大なるご支援・ご声援ありがとうございます。第99回箱根駅伝予選会に出場し、70’05″個人391位でした。チームとして箱根駅伝に出場できなかったことは勿論のこと、個人として任されていた役割を全うできなかったことが何よりも悔しいです。4年生という立場にも関わらず、チームに貢献することができず、自分を信じてくれた多くの人には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
ただ、4年間を振り返れば、筑波大学での箱根駅伝復活プロジェクトを通じて、多くの学びやご声援、大切な仲間を得られたことは変わりない事実であり、何にも代え難い価値ある時間であったと思います。このような活動ができることを幸せに感じて、後輩たちは、引き続き頑張ってほしいと思います。今後とも筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトへのご支援・ご声援の程よろしくお願いします。
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