第1回なないろスポーツフェスタは、7月2日に筑波大学の主催で開催され、筑波大学の学生が、会場設営や各プログラムへの参加、運営スタッフ、後片付けを担当しました。筑波大学箱根駅伝プロジェクトのミッションには、社会貢献や地域貢献も含まれており、昨年の「なないろ駅伝」に続き、社会や人々に何らかの貢献ができたことに喜びを感じることができた学生は多かったように見えた。さらには、長距離のOBがたくさん参加し、現役学生と交流を深めていたのも印象的であった。暑い中での準備と片付けは、とても大変だったが、当日は「とても楽しく貴重な体験をすることができた」とほとんどの学生が語った。
長距離チームが参加したプログラムは、なないろ駅伝と耐久リレーであり、それらに協力しているようで、実は、学生にとっては学びの場となったはずである。
最初のプログラムは、「なないろ駅伝」。この駅伝は、様々なカテゴリーの方が、その日に発表されるチーム編成によって、初めてチームを組むところが刺激的で面白い。そのカテゴリーとは、外国人の方や車椅子ユーザーの方、視覚障がいランナーさん、市民ランナーさん、市民エリートランナーさん、中学生、大学生、教職員、協賛・協力団体の方、そして、私たち筑波大学長距離アスリートとなる。
開会式の後、長距離チームの学生がリーダーを務め、会場やコースの案内、走順の決定などチームを一つにすることから始まります。コースは、いつも朝練習で利用させていただいている洞峰公園のBコース。走る順番にルールはなく、チームの話し合いで決まりますが、第一走者は筑波大生が多くなりました。やはり、駅伝の鉄則「先手必勝」作戦を各チームがそれぞれ意識したのでしょう。
カウントダウン・スタートの合図とともに飛び出したのは、池田。直角に曲がるカーブもある1550m のコースを、いきなり4分18秒で駆け抜け、観衆の度肝を抜く走りを披露した。ただ、この駅伝は、様々な人の立場を受け入れて、尊重しながら絆を深めて、一つのチームとなって競技することがコンセプトである。アスリートとしての走りをしっかり示しつつも、走った後に声を出して励まし、時には互いに伴走や並走をする。中継所は、最高の雰囲気に包まれる。
こんな素晴らしい駅伝に参加できることに喜びを感じながら、学生の皆がチームをしっかりまとめていたように見えた。
なないろ駅伝の余韻を楽しむと、午後から行われるのは、4時間の「なないろ耐久リレー」。スタートの頃は、晴れて暑さは最高潮となり、名前の通りの耐久競走になった。
この耐久リレーの申し込みに際し、二つの趣向が用意された。一つは、筑波大生をメンバーに入れることが可能なエントリー枠がある。それに選ばれたのは、チームのエース級メンバーである森田、河野、才記、武田、川瀬、吉成。
もう一つは、筑波大生をピンポイト(1時間に1回程度)で助っ人として走らせることができる制度。ここには、次の大会が近くない学生が待機し、指名されるのを待つことになる。
本当はどちらもキロ4分ペースで走ることがルールとなっていたが、走り出せば止まらない。「〇〇君、期待してるよ!」と言われて、抑えられるわけもない。学生の皆が暴走気味にトップスピードで走破していく。それを見る他の参加者からは「さすがに速い!」と驚きの声も上がる。
耐久と言っても、酷暑のレース。参加者の誰もがファンランに近い走りをするのかと思いきや、多くの人が全力で走っているように見えてくる。そのくらいレベルに関係なく皆が真剣だった。そんな雰囲気に、学生たちのスピードは、俄然と上がっていった。
その耐久リレーには、筑波大学の長距離の先輩方がたくさん参加してくれた。その人数は19名で、3つのチームにもなった。参加していただいた先輩方は、以下の通りです。
耐久リレーの間、先輩方と交流を持つこともできたし、たくさんの励ましもいただいた。学生たちは、期待されていることがヒシヒシと伝わってきて、緊張感が増したようだ。走りも思わず、速くなってしまった学生も何人かいたようだ。
その先輩らも駅伝となると昔を思い出して本気モードへ。さすがは、元アスリート。チーム順位は、2位と4位、5位でした。
今回のイベントでは、イベントの成り立ちやスタッフの重要さに加えて、心構え、連携、協力など様々なことを学生たちは学びました。社会の中で、企業や団体、地域、人々、自然が全て繋がっていることを実感することができたようです。この機会があったからこそ知り合えた人たち、初めてお会いする先輩方に「これからは、もっと応援するよ!」と言っていただきました。
チーム筑波が、大きな広がりを見せた1日となったような気がした。