前半シーズンの集大成として行われた五大学対抗戦と北海道で行われたホクレンDC、関東学生網走夏季記録挑戦記録会の結果を報告させていただきます。(文責:熊谷)
7月6日 五大学対抗戦in 筑波大学(筑波大学・日本体育大学・順天堂大学・東海大学・日本大学)
季節外れの暑さの中、公式戦ユニフォーム(青桐)を着て出場する対抗戦が筑波大学で開催されました。以下にその結果を報告させていただきます。
【3000msc】
この種目には今年の関東インカレに出場した鍔颯人(体育3)と初めての対抗戦となった中村優太(体育1)、小嶋潤(応理1)が出場した。スタートから牽制状態が続きレースはややスローペースで始まった。このレースで関東インカレや全日本インカレの標準突破を目標にしていた鍔が積極的に先頭に立ちレースを引っ張る。小嶋は暑さの影響もあり、集団から遅れ始める。鍔、中村の2人は集団の中でラスト1000mを通過する。日本体育大学の選手が先頭に立ちペースが上がるとレースを引っ張っていた鍔はやや遅れ始める。中村は冷静に位置をキープしながらラストスパートをかけ、自己ベストの更新+関東インカレのB標準を見事に突破する走りを見せた。
<選手コメント>
鍔颯人
日頃よりご支援を賜り、ありがとうございます。このたび5大学対抗戦において3000mscに出場し、9分17秒47で5位でした。今回は関東インカレのリベンジとして臨んだ試合でしたが、目標としていた関東インカレのA標準である9分8秒00をきれず、満足のいく結果は出せませんせした。これからは夏の強化期間に入るので、合宿を通してもう1段、2段レベルアップし、予選会出走、本戦出場に向けて1日1日を大切にしていきたいと思います。
中村優太
体育一年の中村優太です。3000mSCに出場し9分10秒82で第3位でした。高校以来の3000m SCのレースとなりましたが、積極的な走りで大幅に自己新記録を更新することができました。この調子で記録を出して自分がチームを引っ張る存在になれるよう頑張ります。
小嶋潤
日頃より箱根駅伝復活プロジェクトにご支援賜りまして誠にありがとうございます。7/6に行われました5大学対抗戦男子3000mSCにおいて10’36″58で9位でした。順位もタイムも大学を代表して走らせていただいたにも関わらずかなり悪いものとなってしまいましたが、青桐を着てレースに出場するという非常に貴重な経験をさせていただきました。調整不足と暑さで不甲斐ない結果となってしまったので、今回のこの経験を必ず活かして夏合宿を通して強い選手となります。今後もご支援のほどよろしくお願い致します。
【1500m】
この種目には松浦海瑠(化学3)と荻原悠生(応理1)が出場した。松浦は今年に入ってから出場するレースすべてで自己記録を更新する絶好調の選手。もともとスピード自慢の選手だったが1,2年次は怪我が続き継続した練習ができていなかった。今年に入り怪我無く練習を継続できるようになりその才能が開花し、一気にチームの主力へと躍り出た。荻原もスピード自慢の選手で入学からしっかりと練習を積み重ねてくることができた。レースは順天堂大学の選手を中心にハイペースの展開となった。1000mを通過するとさらに一段ペースが上がり松浦は果敢に食らいつく。最後の直線までもつれる大接戦の末松浦が3着+全日本インカレB標準の突破を果たす快走を見せた。荻原は悔しい対抗戦デビューとなったがこの経験を今後に活かしてくれるはずだ。
<選手コメント>
松浦海瑠
日頃より、多大なるご支援賜りまして誠にありがとうございます。先日行われました、五大学対抗戦男子1500mで3位入賞し、3’49″16の自己記録を出すことが出来ました。また、この記録で関東インカレのA標準と全日本インカレのB標準を突破することができました。2週連続の試合でコンディション調整に苦しみましたが、春シーズンの締めくくりとして納得のいく結果を残すことができました。また、今年の春シーズンはシーズンインこそ遅れたものの、初めてシーズンを通して大きな故障なく練習を継続することができました。その結果1500m.5000m共に大きく自己記録を更新することができ、非常に嬉しく思います。この春シーズンに培ったスピードを、ハーフまでの長い距離に活かしていくため、今一度地道に練習に取り組んで参ります。今後とも、ご声援のほど宜しくお願い致します。
荻原悠生
日頃より筑波大学陸上競技部への多大なるご支援・ご声援ありがとうございます。応用理工学類1年の荻原悠生です。五大学対抗戦1500mに出場し4分3秒84で10位でした。初の青桐を着ての出走となりましたが、不甲斐ない走りになり、忸怩たる思いです。筑波大学の代表として走った経験とこの悔しさをより強くなるための糧とし、5000mの自己ベストを更新していくことを第一の目標として予選会に向けて邁進していきます。これからも、応援よろしくお願い致します。
【3000m】
この種目には今季絶好調の古川幸治(体育4)、堀口花道(体育3)、鈴木将矢(医学3)の3選手が出場した。いずれの選手も先月の日体大記録会5000mで自己記録を更新する走りを見せており、今回のレースにも期待が高まった。レースは順天堂大学の選手を中心に最初の1000mはハイペースで展開する。一転1000-2000mはペースがガクッと落ちて集団は一団のままラスト1000mを通過する。レースが動いたのはラスト600m、満を持して古川が決死のスパートで大逃げをはかり堀口が後を追う。古川のペースは落ちることなくどんどん後続を突き放す。堀口、鈴木も懸命に古川を追う。古川はそのまま逃げ切り、優勝+筑波大学記録の更新という会心のレースを見せた。堀口、鈴木も自己記録を更新する走りを見せた。
<選手コメント>
古川幸治
日頃より多大なるご支援、ご声援賜り誠にありがとうございます。体育専門学群4年古川幸治です。先日行われました五大学対抗戦男子3000mに出場し、8’12″99で優勝することができました。勝ち切ることを目標にしていたため、スローペースの中で体力を温存しながらレースを進め、勝負所と決めたラスト600mでスパートをかけ最後まで逃げ切れました。春シーズンの最大目標として掲げる学連網走10000mで28分台を狙うため、もう一段調子をあげていきます。今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。」
堀口花道
先日行われました、五大学対抗戦の3000mにおいて8分15秒93秒で5位でした。PBを更新する好記録で走れたと共に、他大学の選手と競い合いながら純粋にレースを楽しむことができました。1週間後の5000mが春シーズン最後のレースになるのでこの勢いのまま更なる自己ベスト更新を目指して頑張ります。応援ありがとうございました。
鈴木将矢
日頃より筑波大学を応援していただきありがとうございます。
先日行われました、五大学対抗戦3000mにて、8’19″52で7位という結果でした。自己ベストを更新することが出来た反面、上位の選手との差を痛感するレースになったので、7/14に出場する10000mでこの悔しさを晴らしつつ、夏合宿、予選会へと力をつけていける様励みたいと思います。これからも筑波大学の応援の程よろしくお願いします。
着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
4 | 中村優太 | 体育 1 | 9:10.82 | PB&関カレB標準 |
5 | 鍔颯人 | 体育 3 | 9:17.47 | |
9 | 小嶋潤 | 応理 1 | 10:36.58 | |
3 | 松浦海瑠 | 化学 3 | 3:49.16 | PB&全カレB標準 |
10 | 荻原悠生 | 応理 1 | 4:03.84 | |
1 | 古川幸治 | 体育4 | 8:12.99 | PB&筑波大学記録!! |
5 | 堀口花道 | 体育 3 | 8:15.93 | PB |
7 | 鈴木将矢 | 医学 3 | 8:19.52 | PB |
7月6日ホクレンDC北見大会男子5000m
このレースには6月に筑波大記録を更新し、絶好調の金子佑太朗(工シス4)が出場した。A組には実業団の中でもトップクラスの選手や箱根駅伝を沸かせた選手が多数おり、筑波のエースである金子がどのような走りをするのか注目された。また、同じ組には本学OBの西研人さんと(大阪ガス)や福谷颯太(黒崎播磨)も出場しており、新旧エース対決となった。レースは外国人のペースメーカーがハイペースで引っ張る展開に。金子は中盤につきながら冷静にレースを進めていく。中盤以降前からこぼれてくる選手を一人一人抜き去りながら前を追う金子の得意な展開になる。ラストも得意の切れ味抜群のスピードでゴールまで駆け抜け、フィニッシュタイムは13:45.43で自身二度目の筑波大記録更新となった!!さらに組の中で学生トップのゴールとなり、勝負強さもいかんなく発揮するレースとなった。
<選手コメント>
金子佑太朗
日頃より多くのご支援を賜り、ありがとうございます。
ホクレンDC北見5000mAに出場し、13分45秒43で筑波大学記録を更新しました。
1週間後の10000mに向けた最大刺激という位置付けでしたが、豪華なメンバーにどれだけ喰らいつけるかワクワクしながらレースに臨みました。休まず前の選手を捕らえていく自分のレーススタイルを存分に発揮でき、タイム以上に学生トップという大きな収穫が得られたレースだったと思います。このスピードをハーフマラソンに活かしていきます。応援、サポートありがとうございました。
7月14日ホクレンDC士別大会10000m
北海道での連戦となり、金子は10000mにも出走した。この間、実業団で競技を続けている筑波の先輩や日本陸連の方と交流する機会が多く、刺激をもらったと話していた。二戦連続の筑波大記録更新の勢いそのままに前半シーズンの締めくくりとなるレースに挑んだ。レースはペースメーカーのぺースメイクの元、淡々とハイペースで進んでいき、金子は1キロ2分50秒前後のハイペースの中、終始落ち着いた表情で先頭を伺う走りを見せる。残り2000m手前で先頭がペースアップすると少し離れはじめたが、ここからが金子の真骨頂である。きつい場面でもペースを落とすことなく前を見据えながら決死のラストスパートを見せる。「28分30が切れるかどうか怪しかったので、とにかく必死でペースを上げた」という言葉通りラストの直線は決死の形相でのゴールとなり、タイムは28:29.16の筑波大記録更新となった!!三戦連続での筑波大記録更新となった金子の表情は充実感に満ち溢れていた。入学当初からそのポテンシャルの高さは目を見張るものがあったが、1,2年次は怪我に悩まされていた金子だが、今年に入ってから副主将としてより責任感をもって練習に取り組み、時には厳しい言葉でチームを鼓舞しながら文字通り「エース」としてチームを牽引してきた。金子の筑波大学記録更新によってチームは益々勢いづいている。自信を確信へと変えた筑波大歴代最速の金子の勢いはとどまるところを知らない。
<選手コメント>
金子佑太朗
日頃より多くのご支援を賜り、ありがとうございます。
ホクレンDC士別10000mに出場し、28分29秒16で筑波大学記録を更新しました。
トラックシーズンの集大成として、タイムよりも勝負に勝つことだけを考えてスタートラインに立ちました。終始前方でレースを進められましたが、ラスト2000mの脚は残っておらず、まだまだ力不足を痛感しました。この経験はさらに上のレベルを目指すための課題として胸にしまい、先ずは2本筑波大学記録で走り切った自分を褒めてあげようと思います。このホクレン期間で筑波大学が多くの方に応援され、期待されているチームであることを強く実感しました。箱根駅伝予選会突破という形で皆様に恩返しができるよう、さらにエースとしての自覚を強く持ってチームを引っ張って参ります。沢山の応援、サポート本当にありがとうございました。
7月13日関東学生網走夏季記録挑戦記録会in北海道
北海道網走市で開催されたレースに前半シーズン絶好調の4名が出場しました。
【5000m】
5000mには堀口花道(体育3)が出場した。堀口は先週の3000mにおいて自己記録を更新しており、5000mでも大幅な自己記録の更新が期待された。レースは先頭が1キロ2分50をきるペースで推移し、堀口も集団についていく。中盤にかけて少し遅れ始めるが、必死の粘りを見せる。結果は14:24.69で自己記録の更新とはならなかったが、この経験を夏以降の鍛錬に活かしてくれるはずだ。
【10000m】
10000mには3名の選手が出場した。
1組目には鈴木将矢が出場した。レースは1000mを2分55前後のペースで進み、鈴木も冷静に集団の中でレースを進める。5000mを14分50秒前後で通過し、目標としていた30分切りが見えるペースでレースを進める。途中苦しくなる場面もあったが、最後は執念のスパートでゴールしタイムは29:54.70で自己ベストを約40秒近く更新する力走を見せた。鈴木は怪我なく練習をコンスタントに継続してきた選手。今期は自己記録を更新していたが、本人は「いまひとつ会心のレースができない」と口にしていた。その悔しさを見事に晴らすようなレースとなった。
続く2組目には1週間前の五大学対抗3000mで筑波大新記録で優勝を飾り勢いに乗る駅伝主将の古川が出場した。「28分台を目指す」とレース前から公言していた通り、ペースメーカーの後ろにぴったりと付き5000mを14分30前後で通過する。そこからは苦しい走りとなったが、古川らしい粘りを見せゴールタイムは29:29.89で約30秒の自己ベスト更新となった。本人は「全然ダメ」と振り返ったが、大2以来のベスト更新。主将としてチームを背中で引っ張り続けた古川の見据える先は予選会であり、この経験をきっと活かしてくれるだろう。
3組目には、前半シーズンは怪我で出遅れた3年生エース小山洋生が登場。決して本調子ではなかったと振り返ったが、持ち味である安定感をいかんなく発揮するレースとなった。小山は序盤からハイペースに食らいつき、苦しくなってもペースを落とすことなく淡々とレースを進める。ゴールタイムは29:13.87で自己記録を4秒更新し、9月の日本インカレ10000mの参加標準記録Bを突破した。目標としていた28分台とはならなかったが、手ごたえをつかむことができ、夏の鍛錬に向けて良いレースとなった。
<選手コメント>
堀口花道
先日行われました、関東学生網走夏季記録挑戦競技会の5000mにおいて14分24秒69でした。自己記録を更新することが出来ず悔しい結果になりましたが、この悔しさをバネに箱根駅伝予選会へ向けて更に成長してきたいと思います。応援ありがとうございました。
鈴木将矢
日頃より筑波大学を応援していただきありがとうございます。先日行われました、関東学生網走夏季記録挑戦記録会10000mにて、29’54″70で自己ベストを約40秒程更新することが出来ました。涼しい気候で走りやすい分自分の実力を発揮することが出来ましたが、同時に他大学の上位陣との差を痛感するレースになりました。ここから夏合宿を経て、予選会で他大学と戦い、勝てるよう励みたいと思います。これからも筑波大学の応援の程よろしくお願いします。
古川幸治
日頃より多くのご支援、ご声援賜り誠にありがとうございます。体育専門学群4年古川幸治です。皆様のご支援のおかげで好条件の北海道の地で走る機会をいただき、大幅に自己ベストを更新することができました。春先の強化を3000m、5000m、10000mと繋げることができ、秋の予選会に向けて順調に強化ができていることを確認できました。しかし他大学と勝負するためにも28分台を狙っていたので、非常に悔しさが残るレースでもありました。今回感じた差を埋めるためには夏合宿での強化を如何に充実させられるかが肝となってきます。予選会に向けた勝負の夏をチーム一同乗り越えてまいりますので、今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。
小山洋生
日頃よりご支援を賜り、ありがとうございます。気候に恵まれ、自己ベストを4秒更新することができました。完璧な状態ではなかった中で自己ベストを出すことができ、手応えを感じるレースになりました。しかし、28分台を目標にしていたので目標が達成できず、悔しいです。トラックシーズンが終わり、夏の強化が始まるので予選会突破に向けてさらに力をつけていきます。
組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | 堀口花道 | 体育3 | 14:24.69 | |
1 | 18 | 鈴木将矢 | 医学3 | 29:54.70 | PB |
2 | 16 | 古川幸治 | 体育4 | 29:29.89 | PB |
3 | 18 | 小山洋生 | 体育3 | 29:13.87 | PB |
前半シーズンの締めくくりとして3つのレースの結果を報告させていただきました。3つの筑波大学記録が生まれ、上位選手が他大学と互角以上に戦えることを示してくれるレースとなりました。ここからはいよいよ長い夏の鍛錬期に入っていきます。予選会に向けて戦えるチームを作るうえで重要な夏合宿です。前半シーズンで得た確かな手ごたえと課題を胸に予選会に向かってチーム一丸となって取り組んでいきます。今後とも変わらぬご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。