6/29(土)には平成国際大学記録会5000m、7/7(日)には第3回筑波大学記録突破会5000mにそれぞれ20名を超える選手たちが出場しました。
上記のメンバーはトラックレースの強化期を順調に乗り越え、練習も例年に無くまとまって質の高いトレーニングを積むことができました。6/29の5000mでは積極的に勝負を挑み、1週間後の7/7の学内レースを前半試合期の集大成とする位置づけでレースに臨みました!今回は、日中の気温と湿度が高く、練習も試合もタフなコンディションの中、全員が決死の覚悟で挑んだ上記2試合の結果を報告させていただきます。(担当:宮代)
6/29 平成国際大学記録会5000m
【4組】
平野(体育4)、大瀧(応理2)、斉藤(体育4)、高久(体育1)の4名が出場した。14分台から15分10秒切りを目指す4名は、前半から3’00/㎞ペースの集団で推移した。レース中盤、平野が集団から飛び出し後続を引き離す。少し離れた集団に大瀧が食らいつき、その後ろを斉藤、高久が追う。先頭争いを繰り広げた平野が15’08”74の大幅自己ベストの快走。大瀧は惜しくも自己記録更新は逃したが収穫のあるレースとなった。
<選手コメント>
平野大樹
日頃より多大なるご支援誠にありがとうございます。6/29に行われました第114回平成国際大学長距離競技会において5000mに出場し、15分08秒74で自己ベストを出すことができました。
これまで練習をしては試合前に故障するということを繰り返してきた分4年目にして初めてきちんと練習を積んだ状態でスタートラインに立つことができて嬉しかったです。気温やレース展開によって目標としていた14分台には届きませんでしたが組の中で順位を意識した走りをすることができ、現状の力は発揮できたと思います。しかし、組トップを取ることができなかった悔しさが大きいので地道に練習に取り組んでいきます。応援ありがとうございました。
【5組】
皆川(知シス院1)、渡辺(体育2)、寺田(人文3)、成石(国際2)、大津(体育3)、熊谷(国際4)、田中(心理4)、磯谷(体育1)の8名が出場した。上半期、同じ練習グループで練習してきた者たちによるトップ争いに注目が集まった。前半から皆川を中心に2000mまでは一進一退の攻防が続いた。少しづつ集団が縦長になると、3000mを8’52で通過し、皆川が前集団に、その後ろの集団には寺田、田中、渡辺が付ける。レース終盤に渡辺が怒涛の追い上げを見せ、自身初となる14分台の自己ベストでゴール。続く寺田は1年8か月振りの自己ベスト、成石も果敢な走りで自己ベストを32秒更新した。
<選手コメント>
渡辺大星
日頃より温かいご支援、誠にありがとうございます。この度、平成国際大学長距離競技会において5000mに出場し、14’56”33でした。前半シーズンの集大成として臨んだ競技会でしたが目標としていた14’40切りに届かず悔しい結果となってしまいました。いよいよこれから箱根予選会に向けた夏の強化が始まります。昨年は怪我をしてしまい悔しい思いをしたので今年は夏の強化•合宿を通して力をつけ、戦力になれるよう、努力してまいります。
寺田周世
今回の平成国際大学記録会では、1年8ヶ月ぶりに約1秒半自己ベストを更新するタイムで走れました。ここまで思い描いた成長曲線とは程遠い結果でしたが、レースに対しての苦手意識に向き合い僅かながらも自己ベストを更新できたことで、やっと次のステップを踏み出せそうに思います。今後とも筑波大男子長距離の応援をよろしくお願いいたします。
成石昌平
日頃よりたくさんの支援を賜り、ありがとうございます。平成国際大学記録会5000mに出場し、15分09秒00でした。14分台を狙ってスタートし、4000m通過までは十分チャンスがあったもののラスト1kmで絞り込めず、課題が見えたレースでした。もう一度土台を作り、夏の強化で大きく成長できるよう一層努力してまいります。今後もご声援のほどよろしくお願いいたします。
【6組】
塚田(医学5)、小牧(体育3)の2名が出場し、14’30切りを目標にレースに挑んだ。1000mを2’53前後で通過すると、小牧が先頭で集団を引き、一定のペースで推移した。2名は第一集団で3000mを8’55で通過し、塚田が前方にポジションを上げ、小牧はやや後方でレースを進めた。塚田は4000mを11’48で通過し、終盤に怒涛のラストスパートをかけ、約1年ぶりとなる5000mのレースで14’38’’92と自己ベストを更新し、好調をアピールした。小牧は目標には届かなかったものの、次のレースに繋がる収穫を得ることが出来た。
<選手コメント>
塚田萌成
日頃より多くのご支援ご声援、ありがとうございます。医学群医学類5年の塚田萌成です。約1年ぶりの5000mでしたが、自己ベストを更新することができまずほっとしています。練習の流れからしてもハーフに繋がる走りができました。予選会では去年よりも上のレベルの走りが出来るよう、より一層精進して参ります。今後とも筑波大学への温かいご声援をよろしくお願い致します。
【7組】
松浦(化学3)、中村(体育1)、伊佐(体育2)、長谷川(資源4)、鍔(体育3)の4名が出場した。この組も6組目同様に14’30切りを目標にレースに臨んだ。レースは初めの1000mを2’54秒前後で通過し、4名はやや前方から後方に位置付けた。先頭集団は一定のペースで推移するも、鍔、長谷川が険しい表情を浮かべ少しづつ集団から離されていく。一方、松浦が積極的なレース運びで先頭集団争いを繰り広げる。続く伊佐、中村も4000mを11’50を切る辺りで通過し、果敢に前方の集団を追う。松浦は怒涛のラストスパートでラスト1000mを2’44で2位を10秒以上突き放す走りで、見事14’24’’36でPBを更新。続いて中村が伊佐を振り切りセカンドベストでゴール。伊佐もベストには届かなかったものの、収穫のあるレースとなった。
<選手コメント>
松浦海瑠
日頃より、多大なるご支援賜りまして誠にありがとうございます。先日行われました、平成国際大学記録会5000mにおいて、14’24″36の自己記録を出すことが出来ました。組1着を取ると決めたレースで、プラン通りのレース運びをすることができ、結果として組1着、そしてタイムも付いてきてくれたので、非常に充実したレースとなりました。チームとして14’30切りを出したい中で、求められた結果を出すことができて良かったと思います。夏合宿を経て、秋シーズンでは5000mで13分台を出せるような選手になれるように頑張ります。今後とも、ご声援のほど宜しくお願い致します。
【8組】
8組目には小山(体育3)が出場した。レースは序盤からややスローで推移し、小山は集団後方に位置した。ペースが安定しない中でレースが進み、小山は3000mを8’43で通過。集団が縦長になる中で、小山は時折苦しい表情を見せるも果敢に前を追う。ラストスパートをかけ、ラスト1000mを2’53でカバーするも、前半のスロー展開によって悔しくも目標達成とはならなかった。今回のレースで得た課題を修正し、2週間後の学連10000mの自己ベストに期待がかかる。
【9組】
川﨑(体育2)は、他大学のレギュラー選手が多数エントリーされた最終組に出場。自身初となる13分台を目標にハイレベルなレースに挑んだ。序盤から2’50/㎞を切るペースで推移し、13分台を狙える位置に付け3000mを8’27で通過した。集団が縦長になると共に川﨑も苦しい表情を浮かべた。きつくなりながらも第二集団の後方で必死に堪えるが、周囲のペースアップに対応できず、14’18’’82でゴール。先頭が13分台を十分に狙えるハイレベルなレースの中で、前半から果敢に勝負に挑み、貴重な経験を得ることが出来た。この経験を生かし、次回以降の13分台突入に期待がかかる。
<選手コメント>
川﨑 颯
先日行われました、平成国際大学記録会におきまして、5000m、14分18秒82でした。思うように状態が上げられず、苦しい期間の中でしたが、それなりに上手くまとめることができ、次に繋げられるレースになったと思います。これからは、予選会突破に向けてより真摯に練習に取り組んでいきたいと思います。応援等ありがとうございました。」
組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 2 | 平野大樹 | 体育4 | 15’08’’74 | PB |
6 | 大瀧圭佑 | 応理2 | 15’22’’16 | ||
17 | 斉藤一樹 | 体育4 | 15’42’’31 | ||
28 | 高久浩輔 | 体育1 | 16’25’’14 | ||
5 | 2 | 皆川和範 | 知シス院1 | 14’53’’51 | |
3 | 渡辺大星 | 体育2 | 14’56’’33 | PB | |
7 | 寺田周世 | 人文3 | 14’57’’89 | PB | |
11 | 成石昌平 | 国際2 | 15’09’’00 | PB | |
13 | 大津勇人 | 体育3 | 15’17’’85 | ||
16 | 熊谷秀人 | 国際4 | 15’20’’94 | ||
17 | 田中康聖 | 心理4 | 15’22’’03 | ||
26 | 磯谷虎樹 | 体育1 | 16’05’’62 | ||
6 | 3 | 塚田萌成 | 医学5 | 14’38’’92 | PB |
9 | 小牧直登 | 体育3 | 14’50’’62 | ||
7 | 1 | 松浦海瑠 | 化学3 | 14’24’’36 | PB |
8 | 中村優太 | 体育1 | 14’44’’53 | ||
18 | 伊佐昂大 | 体育2 | 14’53’’62 | ||
24 | 長谷川健太 | 資源4 | 15’14’’66 | ||
26 | 鍔颯人 | 体育3 | 15’24’’54 | ||
8 | 4 | 小山洋生 | 体育3 | 14’34’’27 | |
9 | 12 | 川﨑颯 | 体育2 | 14’18’’82 |
7/7 第3回筑波大学記録突破会5000m
続いて、上記の平成国際大学記録会の1週間後の7/7に学内で開催されました、第3回筑波大学記録突破会5000mの結果を報告させていただきます。この日は最高気温が35℃と高温多湿の中での試合となりました。過酷なレースの中で、前半から力のある上級生がペースメイクをし、全員が目的を持ってスタートしました。復帰組は3000mまでの出場でしたが、合計20名の選手が前期トラックシーズンの締めくくりのレースとなりました。結果はそれぞれでしたが、各自課題や収穫を得ることができました。それでは結果の報告に移らさせていただきます。(担当:宮代)
当日の最高気温は35℃と今年度初の猛暑日を記録。レースは19:00スタートであったが、高温多湿な気候が選手たちを苦しめた。今レースのプランとしては、皆川(知シス院1)と塚田(医学5)の2名で4000mまで集団を引っ張る形でレースを展開し、ラスト1000mを全員で競争し、自己ベストの更新と勝負で勝ち切ることを目標にレースに挑んだ。
2000mまでは皆川を先頭に2’55‐2’59と設定通りのペースで推移した。蒸し暑さの影響もあり、序盤から集団は縦長になったが、平野、寺田、成石、大瀧らが皆川の後ろにピッタリ付けた。2000m以降はPMが塚田に代わり、3’00/㎞を切るペースで3000mを8’55前後で通過した。3000mを過ぎると一気に集団はより大きな縦長になり、苦しい表情を浮かべる選手が多くいた。レース終盤には、厳しいコンディションの中でPMの2名を超す形で平野が勝負に出た。ラスト1000mを2’51でカバーし、先週のPBから更に17秒を更新する見事な走りを見せた。寺田と成石も懸命にスパートをかけるが、惜しくも2週連続PB更新には至らなかった。その第一集団の後ろで必死に前を追い続けた大瀧は、ラストスパートで第二集団を交わし、見事PBを6秒程更新した。その他の選手も懸命に前を追い続け、死力を尽くすも自己ベストに及ばず悔しい結果となった。
復帰明けの選手たちも目標タイムごとに集団に分かれ、山本、小野木、大崎らを筆頭に各集団を牽引した。各選手状態がまちまちであったが、夏の強化に向けて現状の把握を今レースを通して行うことが出来た。夏強化を通した更なる飛躍に期待がかかる。
<選手コメント>
平野大樹
平素より厚いご支援賜りまして誠にありがとうございます。7/7に行われました第3回筑波大学記録突破会において5000mに出場し、14分51秒40で先週記録した自己ベストをさらに更新することができました。皆川さんと萌成さんに4000mまで引っ張っていただいたおかげで気温の高いコンディションでしたがまとめることができたと思います。5月中旬から練習を積めたことで自信をもって臨むことができ、レースそのものを楽しむことができました。今後はチーム全体として箱根駅伝予選会に向けて夏季強化に取り組んでいくので今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
大瀧圭佑
支援者の皆様、日頃よりご支援、サポート、ありがとうございます。先日行われました第3回筑波大記録突破会5000mにおいて、15’15″30で自己ベスト更新をできました。夏強化前に5000mで14分台を出せなかったのは非常に悔しいですが、厳しいコンディションの中でも今回自己ベストを出せたことが、今では大きな自信となっています。自分自身はまだ予選会に向けてチームの戦力になれていませんが、夏を乗り越え、自分の潜在能力を十分に引き出し、秋に飛躍ができるよう精進して参ります。
組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 平野大樹 | 体育4 | 14’51’’35 | PB |
2 | 塚田萌成 | 医学5 | 14’56’’05 | ||
3 | 寺田周世 | 人文3 | 15’02’’52 | ||
4 | 皆川和範 | 知シス院1 | 15’05’’61 | ||
5 | 成石昌平 | 国際2 | 15’09’’85 | ||
6 | 大瀧圭佑 | 応理2 | 15’15’’30 | PB | |
7 | 田中康聖 | 心理3 | 15’23’’21 | ||
8 | 磯谷虎樹 | 体育1 | 15’36’’69 | ||
9 | 岩田明輝哉 | 体育1 | 15’38’’20 | ||
10 | 熊谷秀人 | 国際4 | 15’39’’11 | ||
11 | 山本健介 | 人文3 | 15’47’’97 | ||
12 | 高久浩輔 | 体育1 | 15’57’’14 | ||
13 | 斉藤一樹 | 体育4 | 16’07’’61 | ||
14 | 伊藤俊 | 障害3 | 16’47’’27 | ||
15 | 中野景太 | 体育1 | 16’53’’11 | ||
16 | 大津勇人 | 体育3 | 17’15’’44 | ||
小野木宏太 | 体育4 | 8’52’10 | 3000mまで | ||
半澤朝陽 | 工シス1 | 9’17’’53 | 3000mまで | ||
照内淳和 | 医学5 | 9’17’’97 | 3000mまで | ||
大崎友裕 | 体育4 | 9’22’’47 | 3000mまで |
【総括】
日頃より、筑波大学男子長距離ブロックへの多大なるご支援、ご声援を賜りまして誠にありがとうございます。
7/7の学内レースに出場したメンバーは、これをもって上半期トラックシーズンを終了しました。出場レース2試合とも蒸し暑く、難しいコンディションの中でのレースでしたが、多くの自己ベストが誕生しチームの中堅層の底上げが見受けられました。箱根駅伝予選会を突破し、本選出場の切符を勝ち取るためにもチームの上位層の強化だけでなく、中間下位層の力が欠かせません。そのためにも、今大会で得た課題や経験をしっかり振り返って反省し、7月中旬からの学内合宿、8月中旬以降の強化合宿に向けた準備を進めて参ります。
7月半ばにはホクレンDC、学連網走、トワイライトゲームスの学外レースが控えております。詳細につきましては、各種SNSやブログ等で発信させていただきますので、ぜひご覧ください。学外試合では強豪選手たちと勝負できる貴重な機会となりますので、積極的なレースをし自己ベスト更新に挑んで参ります!
引き続きチーム一同精進して参りますので、応援よろしくお願いいたします!