第95回箱根駅伝の区間エントリーが12月29日に発表され、関東学生連合チームに選出されている筑波大学の相馬崇史(体育・2年)が1日目の往路5区を走ることが決定した。筑波大学の学生が箱根駅伝を走るのは、第83回大会(2007年)に大城将範先輩が同じく学生連合チームで出場して以来、12年振りとなる。
関東学生連合チームは、箱根駅伝予選会を通過できなかった大学(各校1名=箱根駅伝未出走者に限る)で編成され、総合も個人区間も順位が付かない完全なオープン参加となる。できるだけ多くの大学に箱根駅伝を経験してもらい「その雰囲気や経験をチームに持ち帰り、チームと個人の成長や意欲向上に繋げてもらう」という意義深いものであるが、オープン参加であることから、関東学生連合チームではモチベーションやチームの結束としては難しいところがある。
しかし、今年は、連合チームの山川監督(麗澤大学)の意気込みそのままに2回の合宿を敢行し、16人の学生はすっかり意気投合。チームはとても良い雰囲気に仕上がっている。シード校と予選会通過校の20校の中に、どこまで食い込めるか注目される。
その関東学生連合チームの5区を任されることになった相馬は、2年連続の5区エントリーである。前回は、レース直前(5日前)の怪我で無念の欠場となっただけに、再挑戦の機会を与えられたことに感謝しつつ、その意気込みには並々ならぬものがある。
相馬は、チーム内でロードの上り練習では無敵な存在。走力が高いのだから当たり前ではあるが、上り坂ではチームの誰もが一目置く無類の強さを発揮する。その相馬が、箱根の山登りでどんな走りを見せるか、非常に楽しみだ。
本人は「前回は連合チームで5区にエントリーされながら故障のため走ることができませんでした。今回は2年分の想いを胸に、チームに貢献する走りができるように頑張りたいです。また、箱根駅伝に出場できなかった筑波大の代表として、応援してくれる方々とチームメイトと一緒に走る気持ちで箱根の山を全力で駆け上がりたいと思います。応援よろしくお願いします!」と熱いハートで臨む覚悟。
また、第80回箱根駅伝に関東学生連合チームで出場し5区区間賞を獲得した鐘ヶ江幸治先輩から「箱根と言うと普段とは全然違う大舞台ですが、その雰囲気や周囲の期待はあまり気にせず、いつも通りの練習と気持ちで臨んで下さい。高校時代に大舞台を踏んでいる相馬君には釈迦に説法かもしれませんが、余計な緊張を持たないことが結果に繋がると思います(ちなみに、私はゲームしたり漫画読んだりして、当日も好きな音楽聞いて過ごしてました)。頑張るのはきつくなってからで十分だと思います。余裕を持って、楽しんできてください。私も箱根駅伝当日は休みなので、邪魔しない程度に現地に行って応援させていただきます。リラックスして頑張ってください!」というエールが届いた(大物な先輩らしいメッセージ)。
実績のある先輩から温かいメッセージをもらい、相馬自身も平常心で頑張ることができそうです。皆様の応援が上り坂でもがく相馬の背中を押してくれます。熱い声援をよろしくお願い致します!
写真は、12月30日に相馬の最終ポイント練習後に撮影したもの。チームメイトがサポートしながら無事に最後の強めの練習を終え、チームの皆で相馬の快走を祈念して記念撮影。
記念撮影の最後に(ご愛嬌として)大柄な池田・新駅伝主将が相馬を“お姫様抱っこ”して(本人には迷惑な)熱いエールを!(本人は写真を載せるのは嫌がってましたが、載せちゃいます:笑)
写真の表情の通り、相馬は本当に嫌そうでしたが(対照的に池田は嬉しそう・・)、チームメイトは心から応援している!
皆の想いを乗せて頑張れ相馬!
関東学生連合チーム区間エントリー
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↓各校の区間エントリー(箱根駅伝公式サイト)↓
第95回箱根駅伝 区間エントリー