4/1には1500mが、4/2には3000mが筑波大学競技会で開催されました。
新年度を迎えると共に、新体制となり一新されたチーム。木路新駅伝監督の下、3か月に渡る冬季練習を乗り越え、早くもトラックシーズンが開幕しました。
今大会では、関東インカレ1500mの標準記録突破を目標とする選手、自己記録更新を狙う選手、復帰段階として臨む選手等、それぞれが目的を持ってレースに臨みました。1500mには19名の選手が出場し、その内16名が翌日の3000mにも出場しました。以上の結果を報告させていただきます。(担当:4年宮代)
1500m(4/1開催)
【1組目】
1組目には関東インカレ標準記録の突破を狙う選手を中心に、好記録を狙う11名の選手が出場した。
関東インカレ標準記録は以下の通りである。
(A標準:3’50’’50 B標準:3’54’’00)
レースは、1周目を63秒前後で通過すると、A標準記録突破を狙う金子(工シス4)らを中心に第一集団が一気にペースアップした。
3周目に差し掛かると吉田(体育4)が後続を引き離し、圧倒的なラストスパートで1着でゴールした。猛追を見せた川﨑(体育2)も田の1秒後ろでゴールし、2名がA標準を見事突破。果敢に先頭でレースを進めた金子は、惜しくもA標準まで0.8秒届かずB標準突破となった。
吉田のコメント
「まずはシーズンインのトラックレースで関東インカレの標準を切ることができてほっとしています。ここからはレースで勝負できるよう練習の精度を高めていきます。」
【2組目】
2組目には、自己記録を目指す選手や復帰過程の一環で5名が出場した。この組の目標タイムは4’00″切りである。レースは序盤からイーブンペースで推移し、1000mを2’40″前後で通過。大集団のままラスト1周に突入すると、小野木、宮代、熊谷の4年生トリオが先頭争いを繰り広げ、数秒後ろに斉藤が先頭を追う形に。見事なスパートを見せた小野木が自身初となる3分台で好調をアピールした。熊谷、斉藤もそれぞれ自己ベストを更新し、順調なシーズンインを見せた。
小野木のコメント
「久しぶりに納得のいく走りが出来ました。目標タイムを達成出来たことを自信として、3000mscで関東インカレの標準突破を狙います。応援よろしくお願いいたします」
【3組目】
3組目には、寺田(人文3)、大瀧(応理2)、平尾(工シス2)の3名が出場した。この3名は、冬季練習を怪我無く地道に継続し、順当に力を付けている。それぞれが自己ベスト更新を目標にレースに臨んだ。寺田と大瀧は第一集団でレースを進め、平尾は集団後方に位置した。悔しくも自己ベスト更新には至らなかったが、翌日の3000mと2週間後に控える5000mに向けて、収穫のあるレースとなった。
3000m(4/2開催)
【1組目】
1組目には、10名の選手が出場した。昨日開催の1500mとセットで如何にタイムをまとめあげられるか、次週以降に控える試合に向けた現状確認を目的とした。第一集団は、金子(工シス4)が先頭でペースメイクをし、7名の選手が8’30″切りをターゲットにレースを推移した。少しずつ集団が縦長になるが、金子がさらにペースアップし、少し後ろを古川(体育4)が猛追。今季主将・副主将を務める2名が大幅自己ベストを記録し、チームを勢いづけた。第2集団では長谷川(資源4)、宮代(体育4)、小野木(体育4)が8’40″切りを目標に、2000mを5’50″前後で通過すると、ラストスパートをかけ目的通りのレースを果たした。それぞれの選手が目的を持ってレースに挑み、課題や現状の確認ができた。今回得たことを次のレースに活かしていきたい。
金子のコメント
「日頃より多くのご支援を賜り、ありがとうございます。
4/1,2に行われた第1回筑波大競技会に出場し、1500mで6秒、3000mで30秒自己ベストを更新できました。
タイムは悔しさが残りますが、過去にない仕上がりでシーズンインを迎えられました。
まずは10000mで28分台と関カレA標準を突破し、チームに勢いを付けられればと思います。」
【2組目】
2組目には5名の選手が出場し、自己ベストの更新と2週間後の5000mに向けた現状確認を目的に臨んだ。第一集団は、斉藤(体育4)や黒木(体育1)、大瀧(応理2)らを筆頭に1周70″前後で推移し、少し後ろから寺田、平尾が追走する。1000mから2000m手前で集団が一気に縦長になるが、素早い反応を見せた黒木が先頭争いに加わる。スパートをかけ、15秒以上自己ベストを更新し好調をアピールした。続く大瀧も自身初となる8分台に突入し、チームを勢いづけた。
黒木のコメント
「日頃からのご支援、応援誠にありがとうございます。
今回の3000mでは一定のペースで淡々と走り、練習の成果を一つ形にすることができました。5000m以上の記録短縮を目指す上である程度のタイムを出せたことで自信がつきました。ラストの絞り込みや持久力を今後培い、更に成長していきたいと思います。」
【1500m結果】
組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 吉田海渡 | 体育4 | 3’49’’49 | 関カレA標準突破 |
2 | 川﨑颯 | 体育2 | 3’50’’ 49 | PB 、関カレA標準突破 | |
3 | 金子佑太朗 | 工シス4 | 3’51’’28 | PB、関カレB標準突破 | |
4 | 伊佐昴太 | 体育2 | 3’54’’26 | PB | |
5 | 堀口花道 | 体育3 | 3’56’’40 | ||
6 | 古川幸治 | 体育4 | 3’58’’13 | PB | |
7 | 大津勇人 | 体育3 | 3’59’’02 | ||
8 | 鈴木将矢 | 医学3 | 3’59’’38 | ||
9 | 鍔颯人 | 体育3 | 4’00’’13 | PB | |
10 | 小牧直登 | 体育3 | 4’02’’30 | ||
12 | 長谷川健太 | 資源4 | 4’10’’82 | ||
2 | 1 | 小野木宏太 | 体育4 | 3’59’’33 | PB |
2 | 宮代和騎 | 体育4 | 4’01’’81 | ||
3 | 熊谷秀人 | 国際4 | 4’03’’62 | PB | |
5 | 斉藤一樹 | 体育4 | 4’05’’06 | PB | |
8 | 黒木聖 | 体育1 | 4’14’’51 | ||
3 | 6 | 寺田周世 | 人文3 | 4’13’’46 | |
7 | 大瀧圭佑 | 応理2 | 4’14’’26 | ||
9 | 平尾快 | 工シス2 | 4’33’’40 |
【3000m結果】
組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 金子佑太朗 | 工シス4 | 8’18’’89 | PB |
3 | 古川幸治 | 体育4 | 8’29’’97 | PB | |
5 | 大津勇人 | 体育3 | 8’38’’98 | ||
6 | 長谷川健太 | 資源4 | 8’39’’26 | PB | |
7 | 宮代和騎 | 体育4 | 8’42’’82 | PB | |
8 | 熊谷秀人 | 国際4 | 8’43’’92 | PB | |
9 | 伊佐昴大 | 体育2 | 8’45’’41 | PB | |
10 | 小牧直登 | 体育3 | 8’46’’35 | PB | |
11 | 鍔颯人 | 体育3 | 8’47’’77 | PB | |
15 | 小野木宏太 | 体育4 | 9’08’’99 | ||
2 | 2 | 黒木聖 | 体育1 | 8’45’’75 | PB |
3 | 大瀧圭佑 | 応理2 | 8’54’’65 | PB | |
5 | 寺田周世 | 人文3 | 8’58’’24 | ||
9 | 斉藤一樹 | 体育4 | 9’26’’32 | PB | |
10 | 平尾快 | 工シス2 | 9’27’’40 |
翌週の4/6には世田谷記録会に4名の選手が出場しました。その結果を報告させていただきます。(担当:4年熊谷)
世田谷記録会では5000mで関東インカレの出場を目指す4名の選手がした。関東インカレ1部5000mの標準記録はA標準14’10″00 B標準14’20″00で出場選手はこの記録の突破を目指しレースに臨んだ。また、次週には日体大記録会が控えておりレースに向けて課題を見つけることも目的となった。
【4組目】
この組には鈴木将矢(医学3)が出場した。鈴木は2年春前では怪我が多く練習を継続できなかったが、昨年夏から一度の離脱もなく練習を継続し、力をつけてきた選手だ。その成果として先月の学生ハーフマラソンで大きく自己記録を更新し、今シーズンの飛躍が期待されていた。レースは最初の1000mを2’52″で通過し、鈴木は集団の中でリズムよくレースを進めた。レースの終盤まで淡々と集団の中で走り、自己ベストが狙えるタイムで4000mを通過したが、ラストスパートに課題を残し自己記録の更新とはならなかった。しかしシーズン最初の5000mでセカンドベストをマークし、今シーズンへの期待感は増すばかりだ。
【5組目】
この組には先週の1500mで関東インカレA標準を突破した吉田海渡(体育4)、川﨑颯(体育2)、今シーズン絶好調の堀口花道(体育3)が出場した。この組はハイペースでの試合展開が予想され、速い入りを経験することと、その中で中盤どのように耐えるかをシミュレーションすることを目的にしていた。3名は目的通り2000mを5’35″前後で通過した。吉田、堀口は前半積極的にいった分、苦しい走りとなったが、日体大記録に向けて良いシミュレーションとなった。川﨑は前半のハイペースに動じることなくその後も粘りの走りを見せ、見事関東インカレB標準を突破した。今年に入ってから男女混合駅伝、ハーフマラソン、1500mとすべてのレースで快走を見せており一気にチームのエースとなった。今年の川﨑から目が離せない。
川﨑のコメント
「先日行われました、世田谷記録会において5000m14分11秒07で自己ベストを約9秒更新する走りが出来ました。目標としていた関東インカレA標準と13分台には届かなかったですが、3000mまでは13分台のペースで集団に食らいつくことができ、成長を感じられるレースになりました。関東インカレB標準は突破できたので、最低限A標準突破、13分台という目標に向かって練習に取り組んでいきます。応援ありがとうございました。」
【世田谷記録会5000m】
組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 14 | 鈴木将矢 | 医学3 | 14”36’66 | |
5 | 15 | 川﨑颯 | 体育 2 | 14″11’07 | B標準突破 |
25 | 吉田海渡 | 体育 4 | 14″39’71 | ||
26 | 堀口花道 | 体育 3 | 14″47’30 |