½箱根駅伝予選会から2ヶ月が経ち、寒さが堪える季節になってきました。そんな中、秋のトラックシーズンの締めくくりとして出場した各試合において、熱いレースが数多く展開されました。今回は、11月20日に開催されました10000m記録挑戦会、11月26日と12月2日に開催の日体大競技会、同日に開催されました順天堂大学記録会の結果を報告いたします。
【11月20日 10000m記録挑戦会@国立競技場】
毎年多くの学生が自己記録の更新を狙う10000m記録挑戦会は、今年はなんと昨年の東京オリンピックでも使われた国立競技場での開催となった。国立競技場でレースができることに、出場する15人選手の気分は高揚していた。箱根駅伝出場を逃した悔しさと重なってより一層気持ちの入ったレースが展開された。その結果について報告致します。(記事担当:長谷川嵩太)
<2組目>
出場選手は熊谷秀人 (国際2)、鍔颯人 (体育1)、小牧直登 (体育1)、鈴木将矢 (医学1)の4名。鈴木以外は10000mの初レースとなるメンバーであった。鈴木は集団に食らいついて自己ベストを更新。鍔も後半離れてしまったものの、中盤まで集団の流れに対応しつつ後半も粘りを見せた。熊谷と小牧は連戦の疲れが見られ前半で集団から離れてしまったが、国立競技場という雰囲気の中でのレースを経験できたことは来年以降の予選会に出走するにあたってとてもいい経験になっただろう。
【鈴木コメント】
「今回10000m記録挑戦回に出場し、30’36″32で自己ベストを約2分程短縮することが出来ました。前回の10000mから2ヶ月程でここまで短縮出来、嬉しい気持ちがある反面、先輩や同期との実力差を感じ、悔しさの残る結果でしたので、またこれからも練習に励みたいと思います。」
【鍔コメント】
「今回は初めての10000mのレースでした。前半は良い走りができたものの後半にうまく粘ることができずガクッとペースが落ち、悔いが残る結果となってしまいましたが、他大学の選手と走ったことはとても良い経験になりました。次のレースでは最後にスパートできるくらいの余裕を持ちながら走れるよう、まずは冬季練習からしっかりと強化していきます。」
<3組目>
出場選手は長井隆星 (体育3)と長谷川健太 (資源2)の2名。スタート直後のペースが速かったこともあり、2名とも集団の中でペースを刻んで順調に前の選手に追いついていくレース展開となった。長谷川は最後まで集団の中でうまく温存しながらスパートをかけて見事自己ベストを更新した。長井は7000mで集団から離れるもラストの意地を見せて自己ベストを更新した。
【長谷川コメント】
「1年振りの10000mということで、緊張しましたが、自分の持てる力は出しきれたと思います。ただ、いまひとつ殻を破りきれなかったようなタイムには変わりないので、来年度はトラック種目での更なるタイムの短縮を目指すとともに、予選会突破に向けて、チームを盛り上げていける存在を目指して頑張っていきます。応援ありがとうございました。」
<4組目>
出場選手は富山翔太 (地球3)、長谷川嵩汰 (医療3)、古川幸治 (体育2)、堀口花道 (体育1)の4名。スタート直後1キロ3分を超えるスローペースから前半に少しペースの上がる展開となった。富山、長谷川、古川は第2集団で後半に入り、29分台を目指すために残り2000mで古川と長谷川が飛び出すが惜しくも29分台に到達できなかった。しかし、古川は10000mのレースが初であり、しかも2年生であることから来年に期待がかかる。長谷川、富山も目標には及ばなかったが自己ベストをしっかり更新した。
【富山コメント】
「平素より筑波大学への応援とご支援ありがとうございます。今回の10000m記録挑戦競技会において自己ベストを40秒ほど更新することができました。30分切りを目標としていたこともあり、その点は悔しく感じますが、10000mのレースの良い感覚を掴むことができたり、新たな課題が見つかったりと来シーズンに向けて良いレースとすることができました。これから冬季練習へと移行していきますが1つ1つの練習にしっかりと目的を持って取り組んでいき、来シーズンを実りあるものにできるように努めていきます。」
<6組目>
出場選手は藤原潤乃佑 (体育3)と小山洋生 (体育1)の2名。藤原は先頭に出て集団を引っ張り、前半は3人で先頭集団を形成する。小山は後方集団真ん中で粘り続ける。後半に先頭集団が後方に吸収され、藤原と小山が並ぶ。そこから両者怒涛のラストスパートで藤原は組1着、小山は3着で29分台をマーク、自己ベストを更新した。筑波大選手のトップフィニッシュにチームも大いに盛り上がった。
【藤原コメント】
「今回の挑戦会では、自己ベスト更新と組トップを取るという2つの目標を立てて臨みました。中盤以降集団のペースが上がらず自己新とはなりませんでしたが、組で勝ち切れたことはよかったと思います。来年は最終学年となり本当に負けられない日々が続くので、一日を大事に頑張りたいと思います。まずは冬季練を乗り越えます!」
<7組目>
この組には皆川和範 (物理3)が出場。今年の予選会で箱根駅伝の関東学生連合に選出されている選手である。レース序盤から中盤にかけて集団中央で余裕を持って走っていた。しかし後半は苦しそうな表情を浮かべており、自己ベストを更新するには至らなかった。
<8組目>
この組には金子佑太朗 (工シ2)が出場。2週間前に行われた第6回筑波大学競技会5000mにて箱根予選会出走者を差し置いて1着でゴールしており、初の10000mにも期待がかかっていた。レース序盤から集団の前方に位置取りながら走り、後半に集団が分かれるタイミングでもスムーズに前についていく。ラストは集団から飛び出て前を1人独走していた選手に追いつきそうなスパートをみせた。ラストの競り合いには、応援の声はなくとも、会場全体が沸き上がっているのを感じた。しかも、このタイムで関東インカレB標準を突破しました。今後の活躍にも目が離せない選手です。
【金子コメント】
「10000m記録挑戦会に出場し、29分26秒で関東インカレB標準突破を達成できました。
レースはスローな展開で位置取りが難しかったですが、集団の前方で我慢して後半のペースアップにも冷静に対応できました。
最後勝ち切れず悔しさが残ったものの、初めての10000mをこのタイムでまとめられたことは良かったです。
一方で、今大会を通じて他大学の選手層の厚さを強く感じ、自分がまだまだだということも分かったので、ここで満足せずに来年はさらに上のレベルで戦える選手になります。」
<9組目>
筑波大学最後の出場者は平山大雅 (体育3)。今年の関東インカレに5000mで出場しており、箱根駅伝だけでなくトラックでも活躍の期待できる選手である。序盤は集団中央で余裕を持って走っていたが、中盤から苦しくなるも集団からは離れず粘りを見せた。終盤は集団から離されてしまうも自分でペースを刻んで自己ベストを更新した。しかし、もっと高い記録が狙える練習ができていたために本人には少し悔しい結果となった。
<10000m記録挑戦会 結果>
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 10 | 鈴木将矢 | 医学1 | 30:36.32 | PB |
21 | 鍔颯人 | 体育1 | 31:22.86 | PB(初) | |
27 | 小牧直登 | 体育1 | 32:13.79 | PB(初) | |
28 | 熊谷秀人 | 国際2 | 32:14.46 | PB(初) | |
3 | 6 | 長谷川健太 | 資源2 | 30:33.99 | PB |
10 | 長井隆星 | 体育3 | 30:50.17 | PB | |
4 | 7 | 古川幸治 | 体育2 | 30:09.88 | PB(初) |
8 | 長谷川嵩汰 | 医療3 | 30:11.84 | PB | |
12 | 富山翔太 | 地球3 | 30:17.66 | PB | |
23 | 堀口花道 | 体育1 | 31:02.43 | ||
6 | 1 | 藤原潤乃佑 | 体育3 | 29:52.81 | |
3 | 小山洋生 | 体育1 | 29:54.78 | PB | |
7 | 8 | 皆川和範 | 物理3 | 29:59.13 | |
8 | 2 | 金子佑太朗 | 工シ2 | 29:26.76 | PB(初) |
9 | 15 | 平山大雅 | 体育3 | 29:25.39 | PB |
【11月26日 日体大記録会10000m】
10000m記録挑戦会の翌週には第301回日本体育大学長距離競技会が開催され、2名の学生が10000mに出場した。その結果を報告いたします。(記事担当:寺田)
レースを走る2名は、ともに2年生の田中康聖(心理)と宮代和騎(体育)。どちらも今シーズン夏の強化期間から目を見張るほどの成長を示し、惜しくも今年の箱根駅伝予選会のメンバーには届かなかったが、最後までメンバー争いに絡んだ。練習は十分にに積めていたことから、先週の記録挑戦会の勢いに乗って大幅な記録更新が期待された。
2名とも2組目に出走。スタートして集団の中にポジションをとると、前半は集団の中で安定したラップを刻んでいく。しかし5000mを通過してから2名とも集団から遅れはじめ、苦しい走りとなる。レース時の気温が直近の練習時よりだいぶ上がっていたことも影響したのかもしれない。先に失速した宮代がラストの1000mを3分00秒と力を振り絞ったが、結果は両者とも自己記録更新に届かなかった。これまでの練習の出来具合からすると、今日の結果は反省と悔しさが残るものとなった。
【田中コメント】
「今回の日体大競技会は大幅自己ベスト更新を目指して出場しました。先週の記録挑戦会組が良い結果だったので、その流れに乗りたかったですが、苦しくなってから全く粘ることができませんでした。良い練習ができていただけにかなり悔しい結果でした。今年は長く故障に苦しんだ一方で、夏には選抜合宿を最後まで経験できたりと様々あった1年だったので、最後は自己ベストを更新して終われるように1週間後の記録会に向けて頑張ります。」
【宮代コメント】
「10000m記録挑戦会の出場権を得られなかったこともあり、約1ヵ月間今回のレースに向けて練習を積んできました。レース内容は、5000mまでは第2集団の中で淡々と推移できたものの、6000m以降で一気にラップを落とし、情けない結果で終わってしまいました。これまでの練習状況を考えると妥当なタイムだったかもしれませんが、あまりにも崩れ方が酷く、想像以上に実力がついていないことを痛感しました。取り組みを再度見直し、次に繋げられるよう頑張っていきます。」
<日体大長距離競技会 結果>
組 | 順位 | 氏名 | 記録 | 所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 26 | 田中康聖 | 31:44.64 | 心理2 | |
2 | 32 | 宮代和騎 | 32:00.43 | 体育2 |
【12月3日 順天堂大学長距離記録会】
順天堂大学長距離競技会には5000mに19名、10000mに4名の計23名の学生が出場した。今季最後のトラックレースということもあり、一年間通して強化してきた成果を発揮できるかが注目された。風はほとんどなく、記録を狙うには良好なコンディションであった。その結果を報告いたします。(記事担当:伊藤、宮代)
〈男子10000m〉
箱根予選会の敗退から1か月間以上経過し、チームでは来年6月に行われる「全日本大学駅伝対校選手権大会予選会」の出場権獲得を目標に置き、10000mの記録を短縮すべく、練習に励んできた。なお、この選考会に出場するためには、「チーム上位8人の10000mの平均タイム」が出場校のうち20位以内に入る必要があり、12/2時点で筑波大学は上位8名の10000mの平均タイムが29:53.27で順位は21位、とこのままでは予選会出場権が得られない状況であった。そのため、より多くの自己記録更新が最低条件であった。
この日のコンディションは、曇り、気温10℃。風もなく、絶好のコンディションであった。その中平均タイムの短縮を目指し、今大会の10000mでは藤原(体育3)、小山(体育1)、皆川(物理3)の3名は29分30秒切り、古川(体育2)は29分台を目標タイムに定め、計4名がレースに臨んだ。
レースは1000mを2’58前後で通過。大きな集団のまま推移したが、1000m~2000mで2’54台まで上がり、集団は少しずつ縦長になり始め、筑波の選手も時折苦しい表情を浮かべた。このペースが上がったタイミングで、小山(体育1)、皆川(物理3)の2名が、うまく先頭集団の流れに乗り、落ち着いた表情でレースを展開した。一方で、藤原(体育3)、古川(体育2)は、険しい表情を見せながらも、何とか第一集団の後方に位置した。しかし、4000m手前で集団から離れ、それぞれ単独走に。古川(体育2)は苦しみながらもなんとか1周72”~73”で押して行き、第二集団に追いついた。藤原(体育3)は大きく集団から離され、我慢する展開が続く。先頭集団の2人は、変わらず落ち着いた表情のまま、2’57前後のペースで8000mを通過。少しずつ先頭集団の人数も絞られ、8600~9000mを通過後、集団は一気にペースアップ。小山(体育1)は果敢に先頭集団に食らいつき、ラスト1000mを2’45でカバーし、29:21.26の組2着でゴールした。続く、皆川(物理3)も29:27.23の組5着でゴールし、2人とも自己ベストを30秒以上更新する、圧巻の走りを見せた。古川(体育2)も、4000mから9000mの間を3’05切りで粘り、ラスト1000mを2’49までペースアップし、見事自身初の29分台を達成。藤原(体育3)は、力走したものの30:38.26でゴール。目標達成とはならなかった。
【小山コメント】
「挑戦会では前半がスローペースで余裕があったため、今回はさらに自己ベストを更新できると自信を持って走りました。集団の中で力を使わなかったことで、レース終盤でも余裕があり、ラスト1000mで切り替えることができ、目標の29’30を越えるタイムを出すことができました。これでシーズンが終わり、冬季練習になりますが、力をつけて来シーズンに納得のいくレースや良い記録を出せるように頑張りたいと思います。今回も応援ありがとうございました。
よろしくお願いします。」
【皆川コメント】
「箱根駅伝に向けて自信をつけるという意味で今回の順大記録会に出場しました。前回の記録挑戦会では不甲斐ない走りをしてしまい情けない気持ちでいっぱいでした。自分がやるべきことを見つめ直し気持ちの大切さを考え臨みました。結果として自己ベストを30秒更新できたことは素直に非常に嬉しく思います。しかし、一年生に負けるという心の面で足りない部分も明確になりました。わずかではありますが、貴重な一歩を踏み出すことができたことは間違いありません。さらにもう一歩踏み出せるよう箱根駅伝に向けて心・技・体を整えていきます!」
【古川コメント】
「全日本大学駅伝予選会へ向けてチームの10000m平均タイムを短縮するため、今回の順大記録会に臨みました。レースの展開としては、中盤に差し掛かる辺りで集団から離されてしまい、単独走になってしまいましたが、落ち着いてペースを刻み、自己ベストを約15秒短縮する29’54″32で目標を達成することができました。怪我に苦しんだ去年と比較し、今年は多くの種目で自己ベストを更新することが出来ました。来年のインカレや全日本予選会、箱根駅伝予選会で他校と戦うためにも、更なる飛躍を目指して精進します。」
順天堂大学記録会10000m結果
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 小山洋生 | 体育1 | 29:21.26 | PB |
5 | 皆川和範 | 物理3 | 29:27.23 | PB | |
11 | 古川幸治 | 体育2 | 29:54.32 | PB | |
15 | 藤原潤乃佑 | 体育3 | 30:38.26 |
〈男子5000m〉
【1組目】
1組目には夏以降故障することなく順調に練習を積んできた斉藤(体育2)、源(応理1)、伊藤(障害1)と秋以降長い離脱から復帰してきた保科(医療1)が出走した。序盤から縦長な展開となる中で、保科(医療1)は先頭集団に位置を取り、2000m以降苦しい走りになったものの、ラスト1000mを3’01でカバーして自己ベストを更新した。ともに先頭集団についていた斎藤(体育2)も中盤以降苦しくなったが、自己ベストからプラス5秒でまとめた。源(応理1)と伊藤(障害1)は自己ベスト更新とはならなかったものの、冬季練習を乗り越えて来シーズンの記録更新が楽しみな存在である。
【保科コメント】
「久しぶりの試合で学外での競技会だったこともあり心配がとても大きかったですが、自己ベストを更新することができてほっとしています。2000mからペースを落としてしまい持久力不足を痛感しましたが、復帰1か月で自己ベストを出せたことは少し自信にして春に14分台が出せるように冬季練習頑張りたいです。」
【2組目】
2組目には照内(医学3)、小林(体育3)、本村(資源2)、大崎(体育2)、寺田(人文1)の5名が出走した。3000mまでは全員が14分台を狙える位置でレースを進める中で、照内(医学3)は後半粘り強さを見せて自身初の14分台で自己ベストを更新した。寺田(人文1)も後半粘りを見せたものの、惜しくも自己ベスト更新とはならなかった。小林(体育3)は夏以降の長期離脱を経ての復帰レースとなり、これから練習を積んでからのパフォーマンスが楽しみである。大崎(体育2)、本村(資源2)は後半の走りが課題となったが、冬季練習を超えた先、来シーズンの活躍が期待される。
【照内コメント】
「秋シーズン最大目標にしていた記録会で14分台で自己ベストという結果を出すことができて嬉しく思います。ですが、チームに貢献するにはまだまだ足りないので、今回の結果を励みに一層練習に取り組みたいと思います。」
【3組目】
3組目には7名が出走した。前半から速いペースでレースが展開していく中で、全員が集団の中で様子をうかがいながら走る形となった。長井(体育3)は前半からの速いペースに対応し、見事10秒近く自己ベストを更新した。長谷川(資源2)も前半から積極的に集団前方で勝負したが、後半の走りが課題となった。田中(心理2)、熊谷(国際2)、宮代(体育2)、中山(体育2)はいずれも2年生であり、3秒以内の中で全員が自己ベストとなった。今後の練習でもお互いにいい刺激を与えあう存在になることを期待したい。丸子(総合1)は後半粘り切ることができずに自己ベスト更新とはならなかったが、14分台でまとめたことは着実に力をつけてきているといえるだろう。
【長井コメント】
「予選会以降、気持ちに身体が追いつかず苦しい走りが続き、全日本予選に向けた記録短縮にも貢献できない状態で今回のレースを迎える形になってしまいましたが、何とか自己ベストを更新することができ良かったです。まだまだ自分は上を目指せるという手応えも掴めたので、これからの冬期練習で課題を克服し大きく記録を伸ばせるよう頑張ります。応援ありがとうございました!」
【4組目】
4組目には吉田(体育2)、鈴木将(医学1)、堀口(体育1)が出走した。吉田は前半から集団前方で走り、3000mを8‘33で通過すると後半もその勢いは衰えず自己ベストを更新した。吉田の持ち味であるラストの強さも光るレースとなった。鈴木将、堀口は3000mを8’38と2人にとってはやや突っ込んだペースで通過し、後半は粘る走りとなった。特に鈴木将は攻めたレース展開でも自己ベストを更新し強さを見せた。
【吉田コメント】
「予選会後からあまり調子が上がらず、苦しい状態が続いていましたが、今回の順大で5000mの自己ベストを数秒更新することができてとても嬉しいです。また来シーズンに向けていいイメージを持って走れたため、冬季練習を怪我なくこなし来年の関東インカレで活躍できるよう頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。」
順天堂大学記録会5000m結果
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 保科大樹 | 医療1 | 15:25.88 | PB |
9 | 斉藤一樹 | 体育 2 | 15:35.50 | ||
17 | 源侑也 | 応理1 | 15:57.21 | ||
24 | 伊藤俊 | 障害 1 | 16:19.26 | ||
2 | 11 | 照内淳和 | 医学 3 | 14:58.20 | PB |
14 | 寺田周世 | 人文 1 | 15:03.07 | ||
20 | 小林大晃 | 体育 3 | 15:08.04 | ||
21 | 本村春人 | 資源 2 | 15:09.36 | PB | |
23 | 大崎友裕 | 体育 2 | 15:11.00 | PB | |
3 | 5 | 長井隆星 | 体育 3 | 14:36.77 | PB |
13 | 長谷川健太 | 資源 2 | 14:44.15 | ||
21 | 田中康聖 | 心理 2 | 14:50.56 | PB | |
22 | 熊谷秀人 | 社会2 | 14:52.88 | PB | |
23 | 宮代和騎 | 体育 2 | 14:53.26 | PB | |
24 | 中山純静 | 体育 2 | 14:53.58 | PB | |
27 | 丸子晴樹 | 総合1 | 14:58.46 | ||
4 | 2 | 吉田海渡 | 体育 2 | 14:14.06 | PB |
22 | 鈴木将矢 | 医学 1 | 14:36.43 | PB | |
28 | 堀口花道 | 体育 1 | 14:41.01 |
【12月3日 日体大記録会10000m】
上記の順天堂大学記録会と同日開催となった日体大記録会には、予選会後から調子を上げてきたエース主将の平山(体育3)、先日の初10000mで29分台を出し今季絶好調の金子(工シス2)が出場した。こちらも順大記録会勢と同様に全日本大学駅伝予選における10000mの記録の短縮を目指し、そして28分台をターゲットにレースへ臨んだ。その結果について報告いたします。(記事担当:宮代)
レース序盤、2人は集団の前方から中間あたりでレースを展開した。1000mを2’52台で通過し、その後集団は4000mあたりまで目標タイム前後のペースで推移する中、少しずつ金子(工シス2)の表情が険しくなる。金子は5000mを過ぎたあたりから先頭手段から離され、単独走に。苦しい展開が続く。その一方で平山(体育3)は、先頭集団の中で落ち着いたレース展開を見せる。レース後半になるにつれ、集団は縦長になり、先頭集団の人数が段々と絞られた。そんな中、平山は8000m付近で先頭に立ち、更にペースを上げていく。9000mを26’09で通過しラスト1000mを迎える。先頭集団は5人に絞られ、激しい組トップ争いを繰り広げる。ラスト1周を61秒でスパートし、結果は4着 28:50.65で自己記録を約34秒更新した。この記録は筑波大学歴代4位に入る驚異的な記録だ。金子は単独になりながらも、3’05前後のペースで粘り、29:49.46でゴールした。悔しくも目標には届かなかったが、今回のレースで得た経験を今後の糧にし、更なる飛躍に期待したい。
【平山コメント】
「今回の日体大記録会はチームの10000m平均タイム短縮のため28分台を出し、組トップを取る事を目指して出場しました。
挑戦会で持久ベースの薄さを感じたので、日体大記録会までの2週間はそこを重点的に補完する練習メニューを組みました。それが上手くハマり、目標以上の28’50″65を出すことが出来ました。レース終盤までかなり余裕があり、最後の競り合いで負けはしましたが、まだまだタイムを短縮できそうな感触があったのは大きな収穫です。この記録会でシーズンオフとなりますが、来季は
個人としては、5000mと10000mの2種目でのインカレ入賞を目指していきたいと思っています。チームとしては、全日本予選への出場・本戦への出場権獲得、そして箱根駅伝予選会突破という2つの目標に向けて全員で高めあっていければと思います。2022年応援、ご支援ありがとうございました。
今後とも筑波大学の応援よろしくお願い致します。」
日体大記録会10000m結果
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 4 | 平山大雅 | 体育3 | 28:50.65 | PB&筑波大学歴代4位 |
22 | 金子佑太郎 | 工シス2 | 29:49.46 |
以上の結果より、10000mに出場した6人中4人が自己記録を更新し、チーム上位8人の10000mの記録を計115秒更新、平均タイムは29:53.27→29:35.07と18秒近く更新する結果となりました。また12/3現在、筑波大学は出場校のうち、16位まで順位を上げ、20位圏内に入ることが出来ました。まだ予選会出場権は決まったわけではありませんが、今回の記録会では選手一人一人が出せる力を出し切り、大幅な記録更新に繋がったことは大きな収穫になりました。
また、5000mでも計11名の自己記録更新者が出ました。夏合宿から秋シーズンの練習を通して、今回こそ自己ベストを出せなかった者も居ましたが、チーム全体として走力がついてきたことを証明してくれる、そんな記録会になったと思います。
さて、年があけると皆川和範(物理3)が桐の葉を身にまとい、箱根駅伝の舞台を駆け抜ける予定です。皆川には筑波大学の代表として、たくさんの応援を力に換え元気な姿で箱根路を駆け抜けて欲しいを思います。新年度のチームにどんな勢いをつけてくれるか、楽しみです。
皆川以外の選手たちは、上記の記録会をもってシーズンオフとなり、いよいよ冬季練習に入りました。来年春先のトラックシーズン、夏合宿、そして秋の駅伝シーズンをより良い形で迎えられるよう自身の課題に向き合いながら、これから先の目標達成に向けて、より一層心身共に精進してまいります。
今後とも、筑波大学箱根駅伝プロジェクトのご声援のほどよろしくお願いいたします。