前半シーズン、チーム運営や自身の走りでチームを牽引した古川幸治(体育4)主将と金子佑太朗(工シス4)副主将に対談形式でインタビューを行いました。(文責・インタビュアー熊谷秀人)
Q1 前半シーズンに点数をつけるとしたら
(金子)100点!前半シーズン入る前に目標にしていた5000mと10000mの筑波大記録更新を果たすことができたし、関東インカレで結果を出せたのが大きかった。正直筑波大学記録の更新よりも関東インカレで他大学の選手と対等に戦えたのが自分の中で大きかった。チームにも他大学と戦えることを示せた会心のレースでした。
(古川)自分は80点かな。シーズン最終戦で10000m28分台を出すことを目標にしていたから自己ベストだったけど嬉しさはなかったです。主将として関東インカレに出れなかったことも大きかった。ただ、今振り返ればそこから危機感をもって練習に取り組めるようになったから大きなターニングポイントになったと思います。
Q2主将・副主将になって変わったこと意識してること
(古川)難しいな・・・
(金子)いざ言葉にしようと思うと難しいよね
(古川)自分の行動でチームが変わるという危機感が大きいです。これまでは先輩についていくだけだったけど自分が引っ張っていくという覚悟が生まれました。歴代の主将たちに比べると競技力は劣るので自分のカラーでチームを引っ張ることは意識していました。
(金子)古川はいい意味で葛藤している姿をチームのみんなに見せているところが団結力につながっていていいと思う。自分は運営は古川に任せて、とにかく走っている姿でチームを引っ張ろうと思っていた。他大学と戦える姿を見せることでチームに自信を与えたいと思っていました。ただ最近は走りだけでなく、チーム全体への声掛けも意識するようになったかな。
Q3 お互いのいいところは
(金子)ないね笑
(古川)おいおい俺はいっぱいあるのに笑
(金子)冗談です、リーダーシップと責任感はチーム1だと思ってる。チームのことを最優先に考えているし、覚悟をもって取り組んでいると思う。ただ、その覚悟が空回りして視野が狭くなるのが玉に瑕かな。
(古川)競技で結果を残し続けるところは本当にすごいと思う。走りでチームを引っ張ってくれる。性格も自分とは正反対でオンとオフの切り替えがすごくうまくて集中の質が高いなと思ってる。自分は大雑把な性格なので見落としてしまう細かい部分を補ってくれるのがすごく助かってます。
Q4予選会の目標は
(古川)チームはもちろん予選会突破で、個人では63’20を切ることです。そのために自分の練習と並行してどうやったらチーム全体を引き上げられるのかを模索しています。
(金子)日本人トップです。強い選手はたくさんいますが、日本人トップを目指すくらいの覚悟がないといけないと思っていますし、手が届くのではと思えるような記録を前半シーズンは出せました。チームとしては予選会突破を目指すのは当たり前で、選手も選ばれなかった選手もチーム一丸で向かっていく雰囲気を作っていきたいと思っています。言葉でうまく表せないけど、同じ熱量で予選会に向かったと胸を張れるような取り組みをしたいと思っています。
Q5 夏合宿の思い出
(金子・古川)いい思い出はないな・・・、きつい思い出しかない笑
(古川)自分は全部を経験してると思う。1年生の時は怪我で合宿自体に参加できなかったし、2年生は参加できたけど途中でケガをしてしまって選抜合宿に参加できなかった。3年生になって初めて選抜合宿に参加できて予選会を経験できた。今年は集大成といえる合宿にしたいな。
(金子)自分は去年かな。全体合宿の初日に発熱してしまって、その遅れを取り戻すために朝午後どっちも坂のタイムトライアルをやったのが本当にきつかった。熊本合宿でも怪我でプールでひたすら歩いて体力を落とさないようにしてた。なんとか予選会には間に合ったけど今年こそは万全の状態で完璧に合宿をこなしたいな。
Q6夏合宿への意気込み
(金子)前半シーズンは自分の記録を伸ばすことにとにかく集中していた。自分の中で記録を伸ばすために大切なことも分かってきたから、次はみんなに目を向けてチーム全体をどう伸ばしていくかに集中していい夏にしたい。
(古川)この夏合宿期間ですべて決まるくらいの覚悟で臨みたいと思っています。予選会までは追い込める練習も限られてくるから1つ1つのポイント練習にかけて目の色を変えて取り組んでいきたいと思います。そして予選会突破という形で支援者の皆さんやお世話になった方々に恩返ししたいです!
一緒に生活していて感じるくらい本当に正反対の主将・副主将ですが、お互いの足りない部分を補いあいながら切磋琢磨しているのが印象的でした。両選手を中心にチームは予選化突破に向けて厳しい夏の鍛錬期に入っています。今後の筑波大学男子長距離ブロックにご期待ください!(熊谷)