2月4日(日)に、筑波大学の学生14名が、香川丸亀国際ハーフマラソン(香川県)と守谷ハーフマラソン(茨城県)の2か所に分かれてハーフマラソンに初挑戦した。相馬が、年末年始の怪我を乗り越え、高いレベルの丸亀ハーフで67位となったのは明るいニュースだが、全国的に厳しい気象条件となったことも影響し、チーム全体としては物足りない結果に終わった。
まずは、丸亀ハーフから報告。6名全員が初めてのハーフマラソン出場である。初経験の距離に加え、この日の香川県は、朝から降雪に見舞われる天候となり、気温2度、6~8mの強い風が吹く厳寒なコンディションとなった。折り返しコースの帰りは、終始向かい風となる記録は望めない厳しい条件に。今の筑波大生には、このような過酷なレースに対応する力はなかったと言わざるをえない。
ただ、冷静に分析すると、63分半を狙っていた相馬が、10kmを29分38秒で通過しながらも、目標から1分30秒ほども遅いタイムでゴールしたことから推し量ると、その他の5名の結果は、走力を考えると妥当なものなのかもしれない。出場した学生皆が「途中から一人になり、風に負けた」と話す。
前の集団に付く力がないことで生じた経過(事態)であり、それら含めて、まだまだ実力が足りないということ。レースは、自分たちの実力を知る良い機会になる。そのために出場したと言っても過言ではないので、今回の走りを分析・反省し、今後の奮起に期待していきたい。
もう一方の守谷ハーフには、9名が出場。大学院生の吉成を除いて、こちらも学生の8名全員が初めてのハーフマラソン。20キロのレースですら二人しか経験がない。風はあまり強くなかったが、気温が低く、それなりにアップダウンがあるコースということで、レースの後半は、皆が苦しくなったようだ。全体としては満足できる結果ではないが、川瀬の持久力が養われ粘りが増していることや1年生の渡辺がまずまずの走りをしたことなど、悲観する内容ばかりではない。
今回、ハーフマラソンに出場したのは、20kmを超えるロードレースを経験することであり、走り込んでいない中でどこまで走れるかを知ることが目的。
過去の冬季2年間は、徹底的に基礎体力の向上を目指し走行練習は少なくしてきた。ロードレースに出場することもしなかった。しかし、今では、メンバーの充実とチームの底上げがなされ、箱根駅伝出場を視野に入れることができるチームになってきたことから、今年から冬の取り組み方を変えることにした。走る量はとくに増やしていないが、レベルの高いハーフマラソンを経験することも試みた。
今回の結果から「今後のトレーニングをどう組み立てていくかのか?」「春のトラックシーズンに向けて、どうすべきか?」をしっかり考えて、チームとしても個人としてもレベルアップを図っていきたい。
伸び盛りの若者が、2018年の初レースを迎えた。ハーフマラソンという経験を積んで、大目標に向かって、2018年の新たな一歩を踏み出したわけであり、それぞれの学生があらためて飛躍を誓うレースとなったことは間違いないだろう。今回のハーフマラソン出場に力を貸していただいた方々に感謝し、私たちは頑張っていきます。
第72回 香川丸亀国際ハーフマラソン
順位 | 氏名 | 記録 |
---|---|---|
67 | 相馬 崇史 | 64’56” |
103 | 西 研人 | 67’02” |
113 | 児玉 朋大 | 67’49” |
116 | 村上 諄 | 67’58” |
118 | 池田 親 | 68’17” |
126 | 大土手 嵩 | 69’11” |
第34回 守谷ハーフマラソン
順位 | 氏名 | 記録 |
---|---|---|
20 | 川瀬 宙夢 | 66’16” |
26 | 吉成 祐人 | 66’39” |
39 | 渡辺 珠生 | 67’47” |
61 | 藤田 黎士 | 69’04” |
62 | 田川 昇太 | 69’09” |
66 | 尾原 健太 | 69’44” |
79 | 猿橋 巧己 | 70’39” |
84 | 重山 源斗 | 71’40” |
96 | 山下 和希 | 73’34” |