5月8日~5月11日の4日間にかけて第104回関東学生陸上競技対校選手権大会(以下、関東インカレ)が相模原ギオンスタジアムで開催されました。今大会は9月に行われる東京世界陸上の開催を受け、学生個人選手権や全日本インカレの日程が前倒しとなる、異例のスケジュールで行われました。男子長距離ブロックからは6名の選手が出場し、前半シーズンの最大目標として、他校のエースとどこまで競り合うことができるかの力を試す機会となりました。ここではそのようにして臨んだ関東インカレの結果を報告させていただきます。
文責:伊藤俊(障害4)
第104回関東インカレ
●1日目
初日は1500m予選と10000m決勝が行われた。1500mには初出場となる松浦海瑠(化学4)、10000mには昨年ハーフマラソンに出場した小山洋生(体育4)が出場した。初日から男子長距離ブロックの主将と副主将が出場し、その後の3日間に良い流れを作れるかが期待された。
【1部1500m予選1組】
松浦はスタートしてから集団後方でレースを進めた。最初の1周を59秒で通過すると、2周目は集団のペースが65秒まで落ち着き、けん制が始まった。ここで松浦は位置取りを集団中央まで押し上げ、3周目を61秒でカバーするとラストスパートに備えた。しかし、ラスト300mからの争いでは先頭と差を広げられ、3分53秒24で12着とインカレ初出場の難しさを痛感する結果となった。ラスト300mは45秒と練習の成果を発揮できたスパートであっただけに、本人も力の差を感じたとのことであった。この経験を次に活かしていけるか注目したい。
【松浦コメント】
「日頃よりご支援、ご声援賜りまして誠にありがとうございます。理工学群化学類4年、副主将の松浦海瑠です。
この度、関東インカレ1500mに出場し3’53″25で1組12着でした。自信を持って臨んだ今大会でしたが、レース展開が非常に難しく、最後は力負けでした。試合に向かう過程での課題であったり、試合の中での課題も多く見つかり、結果も非常に悔しいですが、主力として戦う貴重な経験をさせていただきました。次の大きな舞台は箱根駅伝予選会となります。今年こそは予選会突破をするため、自分だけでなくチーム状況にも目を向け、チーム一丸となって春シーズン後半戦、夏の強化を乗り越えていきたいと思います。自分は、春シーズン後半戦で、教育実習を挟むため、試合に出場することは出来ませんが、動きの面などの課題に向き合う時間としたいと考えています。結に、今後とも変わらぬご声援賜りますようお願い申し上げます。」
【1部10000m決勝】
小山は2週間前に行われた日体大記録会10000mに調整の一環として出場し、29分05秒66という自己記録をマークしていた。そのため、そこから2週間の練習でどこまで調子を上げられたかが注目された。レースは早稲田大学の選手を中心にハイペースで進み、先頭の1000m通過は2分43秒であった。小山は第3集団中央に位置し、自分のペースを守る堅実なレース運びであった。しかし、3000m以降動かなくなったという本人のコメントの通り、序盤のハイペースが影響したか徐々に表情が険しくなった。5000mを14分27秒で通過すると、徐々に集団から離れ、その後は単独走の苦しい走りになった。結果は、30分02秒42の15位となり、悔しさの残るレースとなった。8位入賞ラインが29分08秒78であったこともあり、「入賞の可能性は十分にあっただけに後悔が残る」と悔しさを滲ませた。トラックレースではあと少しのところで満足いく結果が出せていないが、小山の実力はこんなものではない。この壁を乗り越えた主将の走りに要注目である。
【小山コメント】
「入賞を目標にしていましたが、遠く及ばない結果となりました。最後のインカレで思い通りに走れず非常に悔しいです。今回の反省を次につなげ、記録を伸ばせるようトレーニングに励みます。」
種目 | 氏名 | 所属 | 着順 | 記録 | 備考 |
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1500m予選 1組 | 松浦海瑠 | 化学4 | 12 | 3’53”24 | |
10000m決勝 | 小山洋生 | 体育4 | 15 | 30’02”42 |
●3日目
【1部3000mSC予選2組】
【鍔コメント】
氏名 | 所属 | 着順 | 記録 | 備考 |
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鍔颯人 | 体育4 | 13 | 9’31”65 |
●4日目
【1部ハーフマラソン】
【鈴木コメント】
初めて出場した関東インカレで入賞を目指して攻めた走りは出来ましたが、遠く及ばす自分の力不足を実感しました。ですが、予選会に向けて自分の課題が明確になり良い経験となったので、今回学んだことを活かしながら、予選会に向けてより一層励みたいと思います。これからも筑波大学の応援の程よろしくお願いします。」
【堀口コメント】
【1部5000m決勝】
【川﨑コメント】
入賞を目標にレース序盤から果敢に集団に食らいつきましたが、目標に全く及ばない結果となりました。今後日本インカレや箱根駅伝予選会で競り勝たなければならない他校の選手たちと戦っていくためにはもう一段二段レベルアップする必要があるとレースを通じて痛感しました。競技力向上に必要なピースを地道に揃えながら、戦える準備をしていきます。
種目 | 氏名 | 所属 | 着順 | 記録 | 備考 |
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ハーフマラソン | 鈴木将矢 | 医学4 | 16 | 66’24” | |
〃 | 堀口花道 | 体育4 | 22 | 67’23” | |
5000m決勝 | 川﨑颯 | 体育3 | 17 | 14’23”21 |