9月28日に第6回筑波大学競技会が開かれ、10000mに23名の選手が出場しました。夏季強化を乗り越えた選手たちによる、予選会の選手選考のレースとなります。最後まで白熱したレースの結果を報告させていただきます。(文責:﨑山)
レースは19:00スタートで風はほぼ無く、暑すぎることのない良いコンディションであった。金子(工シス4)と塚田(医学6)がペースメーカー(PM)を務めて、全員がまとまって1つの大きな集団でレースが進められた。予選会を見据えた設定のペースで、終盤まで集団で走ることが求められた。
序盤は予選会の入りを意識して、PMの金子を先頭として速いペースでレースが進んだ。選手全員が大きな一つの集団を形成し、入りの3000mは8分50秒を切って入った。
その後、先頭のPMが塚田に交代し、5000mを14分台で通過すると、遅れ始める選手が出始めたものの大きな集団は崩れることなく淡々とラップを刻んだ。
集団でレースを進めていた選手たちは、PMが外れた後も集団が大きく崩れることはなかった。主将の小山洋(体育4)、副主将の松浦(化学4)と川﨑(体育3)、初の10000mのレースになる小林(体育1)が形成する先頭集団と、先頭を追走する堀口(体育4)は8000mの通過で24分を切ると、他の選手たちも彼らに続いた。
ラスト2000mを迎えると、それぞれの選手がペースを上げ勝負が始まった。日本インカレの入賞を思い出させるような、切れ味鋭いスパートを見せた川﨑が終盤独走して、29分31秒48の好記録でフィニッシュした。
先頭集団のメンバーは、川﨑のスパートに小林、松浦、小山洋の順に喰らいついた。ラスト100mの直線で得意のスピードを見せつけた松浦が小林を逆転して、4年生の意地を見せる2位でフィニッシュした。
小林は、1年生とは思えぬ堂々とした走りで、上級生と最後まで張り合った。4位でゴールした小山洋までが30分を切るレースとなった。彼らに続いて、昨年の予選会を走った中村(体育2)、鈴木(医学4)や、昨年怪我に悩まされた余村(体育3)、小山陽(体育3)、そして、今シーズンの成長が著しい髙久(体育2)、成石(国際3)など13名の選手が30分台でゴールした。
【余村コメント】
「今回の10000mが約2年ぶりの試合となり、率直に試合に出ることができてとてもうれしかったです。その中で自己ベストを出すことができたのはよかったです。ただ課題も見つかったレースとなりました。まずは予選会で良い結果が報告できるよう、できることを最大限行って行きたいと思います。」
【髙久コメント】
「日頃より多大なるご支援、ご声援を賜りまして、ありがとうございます。9月28日に行われました、筑波大記録突破競技会の10000mに出場し、30分42秒71を記録することができました。夏合宿の成果として、従来のPBを更新する走りができましたが、上位の方々に最後まで食らいつく事が出来ず、流れとしては悔しい結果になりました。来たる箱根駅伝予選会に向けて、チームで勝つために自分の役割を全うする走りができるよう、精進して参ります。応援のほどよろしくお願いいたします。」
【第6回筑波大記録突破競技会10000m結果】
氏名 | 着順 | 所属 | 記録 | 備考 |
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川﨑颯 | 1 | 体育3 | 29:31.48 | |
松浦海瑠 | 2 | 化学4 | 29:47.61 | PB |
小林晴琉 | 3 | 体育1 | 29:47.70 | 初 |
小山洋生 | 4 | 体育4 | 29:56.25 | |
堀口花道 | 5 | 体育4 | 30:08.51 | |
皆川和範 | 6 | 知シス院2 | 30:13.18 | |
中村優太 | 7 | 体育2 | 30:17.11 | |
鈴木将矢 | 8 | 医学4 | 30:36.70 | |
余村佑太朗 | 9 | 体育3 | 30:39.29 | PB |
髙久浩輔 | 10 | 体育2 | 30:42.71 | PB |
成石昌平 | 11 | 国際3 | 30:45.36 | PB |
塚田萌成 | 12 | 医学6 | 30:49.55 | |
小牧直登 | 13 | 体育4 | 30:49.72 | PB |
神崎晴彦 | 14 | 体育1 | 30:50.74 | 初 |
荻原悠生 | 15 | 応理2 | 30:54.04 | PB |
小山陽生 | 16 | 体育3 | 30:56.09 | 初 |
丸子晴樹 | 17 | 工シス4 | 30:59.97 | |
相川隼吾 | 18 | 体育2 | 31:08.31 | PB |
山本健介 | 19 | 人文4 | 31:25.72 | |
伊佐昂大 | 20 | 体育3 | 31:32.40 | |
半澤朝陽 | 21 | 工シス2 | 32:01.86 | 初 |
井上月 | 22 | 応理1 | 32:34.07 | 初 |
金子佑太朗 | DNF | 工シス4 | DNF |
今回のレースでは、全体として大きく崩れることなくレースを進めることができ、全員が最後まで絞り切る姿を見せました。今後は今回のレース結果に加え、これまでの練習内容を考慮して予選会のメンバーが確定します。この全員の頑張りはやがてチームの総力となり、1秒が明暗を分ける予選会で突破するために必要になってくると思います。予選会まで残り僅かとなった今、当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう残りの期間チーム一丸となって準備していきたいと思います。筑波大学への応援の程よろしくお願いします。