DESIGN THE FUTURE, TOGETHER. -共に拓く未来-
2023年10月1日に開学50周年、そして創基151年という大きな節目を迎えた筑波大学は、国際社会、地域社会、卒業生、学生など様々な方との結びつきを強く意識し、これまで想い続けた未来を、 皆さんとともに形に表していくための新たな一歩を踏み出しました。
多様な前身校の歴史から生まれた「学際性」と嘉納治五郎先生の言葉である「自他共栄」に象徴される「国際性」を備えたあらゆる面での「開かれた大学」を基本的な性格として、社会の変動に不断に対応していくことを「建学の理念」とし開学した本学は、50年経った今も、固定観念に捉われない「柔軟な教育研究組織」と次代の求める「新しい大学の仕組み」を率先して実現することを基本理念とし,我が国における大学改革を先導する役割を担っています。
「幅広い教育研究活動」を展開することが可能な総合大学である筑波大学は、人類社会の調和の取れた発展の鍵を担う知の拠点として,個性と自立を基軸とし,世界が直面する問題の解決に主体的に貢献する人材の創出を目指した教育研究を充実・強化すべく、様々な目標を掲げ取り組んでいます。
Mission
箱根駅伝を通して「DESIGN THE FUTURE, TOGETHER.」を実現する
〜 世界に開かれた大学スポーツの未来を共に創り出す 〜
本学の箱根駅伝復活プロジェクトは、箱根駅伝を通して単なる長距離トップアスリートの育成にとどまらない、卒業後も社会の様々な分野で活躍できる学生アスリートの育成を目指すものであります。
箱根駅伝に対する新たなアプローチ・挑戦であると同時に、学生競技の原点に立ち返ることで意義を問い直し、競技スポーツの存在意義を改めて社会に訴えることを企図するこの取り組みは、本校の前身である東京高等師範学校の大先輩であり、箱根駅伝の祖である金栗四三翁のDNAを受け継ぐ筑波大学だからこそ取り組むべきプロジェクトだと考えます。
Vision
① 全ての人がランニングに親しみ、楽しめる環境を創り出す担い手となる
② 学生アスリート・スタッフの学びと成長を支援する環境を創り出す
③ トップアスリート・エキスパートを育成するための環境を創り出す
私たちの偉大な大先輩であり箱根駅伝の祖である金栗四三翁は、競技力向上の探求を突き詰められ、日本人初のマラソン選手としてオリンピック・ストックホルム大会に出場されたトップアスリートであっただけでなく、その生涯をランニングの普及に注がれました。その活動は、福岡国際マラソンや箱根駅伝の創設などトップアスリートの強化だけでなく、誰もが気軽に仲間と走れる健康マラソンまでの幅広いものでした。
本プロジェクトは、様々な専門分野(学群・学類)の箱根駅伝出場を夢見る全ての学生に扉を開き、大先輩の想いを受け継ぐ競技力向上の探求とランニングを共通言語とした社会への貢献活動を通した人間的成長をサポートしていくものです。
学内外のサポーターの皆さまには、筑波大学男子駅伝チームの未来を共に創り出す『伴走者』となっていただき、学生たちの人間的成長を一緒に見守っていただければと思います。
Future
以上のことから、本プロジェクトは、箱根駅伝を通した単なる長距離トップアスリート育成にとどまらない「ひとづくり」プロジェクトであると言えます。そして、本プロジェクトが目指す学生アスリートの育成像は、高い競技能力と倫理観、スポーツ愛好精神に加え、高い教養と知的探究心をもって自身の能力開発を進め、将来的にはその経験を活かして社会に貢献できる「スカラー・アスリート」です。
そのような人材であれば、競技の世界から離れても、それぞれ活躍の場でリーダーシップを発揮し、周囲の範たる有為な人材となることが期待され、セカンドキャリアとして、教育界、スポーツ界、産業界、国際機関などでの活躍の可能性が広がります。
博士前期・後期課程やそこに設けられた様々な学位プログラムでの学びの機会が筑波大学には開かれております。将来的には、体育スポーツ局のサポートを受け、それらをより有効に活用できる箱根駅伝を通した「ひとづくり」プロジェクトとして発展させていきたいと考えております。