7月初旬、チームのトップグループは北海道で開催されたホクレン・ディスタンスチャレンジ2026(以下、ホクレンDC)に出場しました。
ホクレンDCは、北海道の千歳市、網走市、北見市、深川市、士別市の5都市で開催される陸上中長距離のシリーズ戦です。北海道の比較的涼しい環境の中で開催されることから、好記録が期待される大会の一つであり、国内トップレベルの選手が集う重要なレースとなっています。
私たちにとっては、トラックシーズン前半の集大成となる重要な大会と位置づけ、チームからは川﨑颯(体育4)、中村優太(体育3)、小林晴琉(体育2)の3名が網走大会・北見大会・深川大会に出場しました。
それぞれが今シーズンここまで積み重ねてきた成果を発揮するとともに、箱根駅伝予選会に向けた課題を確認する機会となりました。ここからは、各選手のレース内容について詳しく報告していきます。
文責:川﨑颯(体育4)
【ホクレンDC 網走大会】
ホクレンDC網走大会には、川﨑颯(体育4)が出場した。深川大会の5000mに向けた刺激入れとして、1500mという短い距離でスピードを刺激することを目的にレースに臨んだ。
1500mは出場者が2名という少人数のレースとなり、レースプランや力の使いどころが重要となる展開が予想された。スタート直後、実業団選手が先頭に飛び出し、川﨑はそのすぐ後ろにつく形でレースを進めた。400mを58秒で通過するハイペースの展開となったが、前を行く選手の背中を冷静に捉えた。700m手前で先頭に立つと、徐々に後続との差を広げる走りを見せ、800mを2分00秒、1200mを3分01秒で通過。その後、ラストスパートでは大きくペースを上げることができなかったものの、最後まで先頭を譲ることなく1着でゴール。深川大会の5000mに向けた刺激入れという当初の目的を果たし、次戦につながるレースとなった。
| 種目 | 組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1500m | A | 1 | 川﨑颯 | 体育4 | 3’49″00 |
【ホクレンDC北見大会】
ホクレンDC北見大会には中村優太(体育3)、小林晴琉(体育2)に2名の選手が出場した。各学年のエースである2名は、自己ベスト更新や来年度のインカレ標準突破を目標にレースに臨んだ。
男子5000mC
男子5000mCには中村優太(体育3)が出場した。ホクレンDCでは、トラックの周回に沿って「電子ペーサー(以下、ペースライト)」と呼ばれる発光機器が設置されており、設定されたペースに応じて3色のライトが点灯する。この組では、13’50(緑)・14’00(赤)・14’10(白)に設定されていた。自己ベストが14’11″の中村にとっては、13分台、さらには14分一桁台を目指す絶好の機会であり、ペースライトを目標にレースを進められるかが鍵となった。
スタート直後、中村は集団の先頭に出る積極的なレースを展開した。1周目を67秒で通過すると、その後も果敢に集団を引っ張り、1000mを2’47で通過した。その後は集団の中でレースを進め、3000mを8’31で通過。しかし、徐々に集団全体のペースが落ち、白のペースライトからも遅れる展開となった。それでも、持ち前のラストスパートで最後の1周を62秒まで上げ、7人をかわしてフィニッシュ。14’11″93を記録し、自己ベストには0.8秒届かなかったものの、セカンドベストとなる走りを見せた。
男子5000mB
陽が落ち、競技場に照明が灯り始めた頃、男子5000mBがスタートした。この組には小林晴琉(体育2)が出場した。この組の設定ペースは13’35(緑)・13’45(赤)・13’55(白)であった。13分台を目指す小林にとって、レベルの高いレースとなることが予想された。
電子ペーサーの設定通り、先頭が1周目を64秒で通過する展開となった。小林は集団後方でペースを調整しながらレースを進め、1000mを2’45で通過。その後は第2集団の中でレースを進めたが、集団全体のペースが徐々に落ち、ペースライトから少しずつ離れていく展開となった。
3000mを過ぎたところで小林は集団の前に出ると、積極的にレースを引っ張り、ペースを維持した。ラストは大きくペースを上げることはできなかったものの、最後まで粘り切り、14’01″97でフィニッシュ。惜しくも自己ベスト更新には届かなかったが、自己ベストに次ぐセカンドベストを記録した。
| 種目 | 組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5000m | C | 6 | 中村優太 | 体育3 | 14’11″93 | |
| B | 10 | 小林晴琉 | 体育2 | 14’01″97 |
【ホクレンDC深川大会】
ホクレンDC深川大会には川﨑颯(体育4)、中村優太(体育3)、小林晴琉(体育2)に3名の選手が出場した。網走大会、北見大会での反省等に向き合い、トラックシーズン最後のレースとしてこだわりを持って挑むレースであった。
男子5000mBには中村優太(体育3)、小林晴琉(体育2)が出場した。この組では、13’35(緑)・13’45(赤)・13’55(白)の3つのペースライトが設置されており、ペースライトを上手く活用することができれば、自己ベストの更新、さらには13分台が期待できるレースとなった。
スタート後、実業団選手を中心とした先頭集団が13’35ペースでレースを進める中、小林と中村は第2集団の中盤から後方でレースを進めた。両者とも集団の中で冷静にレースを進め、3000mを8’22前後で通過した。その後、集団が徐々に大きくばらけ始めると、中村は徐々にペースを落とす展開となった。一方、小林は前を走る選手を一人ずつ着実に捉えながら、少しずつポジションを上げていった。終盤には先頭争いにも加わり、これまで課題としていたラストの絞り込みを克服するかのような力強い走りを披露。最後まで粘り強く順位を上げ、見事自己ベストを更新するとともに、自身初となる13分台を記録した。
中村は後半にペースを落としたものの、最後まで粘りの走りを見せた。今回、これまでよりも一段上のレベルのレースを経験できたことは、今後の競技力向上に向けた大きな糧となるだろう。今回の経験を秋以降のレースにつなげ、さらなる飛躍を期待したい。
スタート後、川﨑は集団前方につけてレースを進めた。前を走るライトが13分35秒ペースで引っ張るハイペースの展開の中、その後方で積極的にレースを進め、3000mを8分13秒で通過。自己ベスト更新を狙える位置でレースを進めていたが、3000m以降にペースを落とし、14分08秒30でフィニッシュした。前半は高い水準でレースを進めることができた一方、後半に粘り切れず、課題の残るレースとなった。
| 種目 | 組 | 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5000m | B組 | 3 | 小林晴琉 | 体育2 | 13’57″07 | PB |
| B組 | 18 | 中村優太 | 体育3 | 14’27” 96 | ||
| A組 | 15 | 川﨑颯 | 体育4 | 14’08″19 |
【選手コメント】
川﨑颯(体育4)
「日頃より、筑波大学箱根駅伝プロジェクトへの多大なる応援・支援をありがとうございます。4年の川﨑颯です。先日行われたホクレン・ディスタンスチャレンジの網走大会1500mと深川大会の5000mに出場し、それぞれ3’49″00、14’08″19という結果でした。今回のレースは以前までのレースへの向かい方とは異なり、1500mという短い距離から作るという、私にとっては挑戦的な練習の流れの中で参加するレースとなりました。結果は自己ベストとは程遠く、上手く結果に結びつかない悔しさの残る内容となりました。しかし、シーズン全体を振り返ると、4月の金栗記念をはじめとした重要なレースに出場する機会をいただく中で多くの課題を見つけ、その課題に向き合える有意義な期間であったと評価できます。前半期の失敗を必ず結果へと昇華し、箱根駅伝予選会突破に貢献できるよう、夏季強化に向かっていきます。応援等ありがとうございました。」
中村優太(体育3)
「日頃よりご支援賜り、ありがとうございます。体育3年の中村優太です。今回、ホクレンDCにおいて北見大会と深川大会で5000mに出場しました。結果は北見で14’11、深川で14’23で、目標としていた13分代には届かず、PBの更新にもあと一歩届きませんでした。しかし、どちらのレースも内容は悪いものではなく、レベルの高い選手に積極的について行くことで、次のステージが見えたような気がします。8月からは自分の苦手な距離の長い練習が中心となってきますが、トラックシーズンで得た勝負感を活かして頑張っていきます。今後とも応援よろしくお願いいたします。」「日頃より、筑波大学箱根駅伝プロジェクトへの多大なる応援・支援をありがとうございます。
小林晴琉(体育2)
「日頃より筑波大学へのご支援を賜り、誠にありがとうございます。先日行われました、ホクレンDC北見大会において5000m14’01”97、深川大会において13’57”07という結果でした。ずっと目標にしていたものの、なかなか出せずにいた13分台を出すことができ嬉しいです。この調子で予選会に向けて頑張っていきます。応援ありがとうございました。」
ホクレンDCへの3名の出場をもって、我々は今季のトラックシーズンを終えました。ここからは、チームが掲げる最大の目標である「箱根駅伝出場」に向け、チーム一丸となって箱根駅伝予選会へと進んでいきます。
これまでのトラックシーズンで得た経験や課題をチームとして共有し、一人ひとりがさらなる成長を遂げることで、筑波大学の関係者の皆様、そして日頃から応援・支援してくださる皆様とともに、箱根駅伝出場という喜びを分かち合えるよう、ここからの夏季強化に取り組んでまいります。
引き続き、筑波大学箱根駅伝プロジェクトへの温かい応援・ご支援をよろしくお願いいたします。





























