駅伝監督の木路です。
日頃より筑波大学男子長距離ブロックの取り組みにご理解、ご支援、ご声援頂き誠にありがとうございます。つい先日、冬季強化の総括とシーズンインに向けた意気込みを書かせていただいたと思っていましたがあっという間に前半試合期が終了し、いよいよ予選会突破に向けた本格的な強化が始まります。その前に前半試合期の総括をした上で8月16日からのチーム合宿に臨んでいきたいと思います。
<前半試合期の総括>
前半試合期は私たちのチームの中期計画における期分けの第Ⅱ期にあたります。第Ⅰ期で立川ハーフマラソンを一つの指標として創り上げたパフォーマンス要素を春季強化を経てトラックでのそれぞれの目標達成に必要なパフォーマンス要素へ昇華させていく期間にあたります。
そして、チーム全員で自身の「個の強化」に向けて、それぞれの目標達成に必要なトレーニングの負荷や練習でできたことの試合での再現性の向上に取り組み、その先にある目標達成能力の強化を目指す期間でもあります。そのために、第Ⅱ期に入る前に第Ⅰ期の振り返りと年間の目標と前半試合期の目標のすり合わせの個人面談を実施し、その結果を踏まえて目標毎のトレーニンググループの編成と出場試合を決定していき、その過程の中で以下のように前期後半のモチベーションアップにつながるよう北海道遠征を含めた出場試合に向け明確な達成目標を設定しました。
個の強化、すなわち自己記録の更新とは「過去の自分に勝つ」ことです。それには、今までと同じ考え方、取り組みでは過去の自分を乗り越えることはできません。練習強度、練習量、日々のコンディショニング・ケアの取り組み全てに対し、今までの「あたりまえ」のレベルを上げなければなりません。すなわち、頭の中のBreakthroughを起こすことが重要だと考え取り組みました。
その結果、第Ⅱ期に試合に出場した延べ88名のうち32名、36.36%の選手が自己記録を達成することが出来ました。またチーム所属選手全32名のうち17名が何かしらの種目で自己記録を更新し、過去の自分を超えることが出来ました。
前半試合期の結果で15分切りが10名と昨年度の同時期と同じ人数ですが14分15秒切りが3名(うち13分台が2名)とエース級の育成という点においては昨年度を上回っているのではと期待できます。中でも、小林晴琉(体育2)は2年生の前半シーズンでの念願の13分台達成と川﨑 颯(体育4)よりもちょうど1年早い成長過程を見せてくれています。これは入学時に持ちタイムが悪くても13分台、28分台とはこうやって出すんだという先輩たちの地道な取り組みを直接体感し、そこに挑んでいくことによって自然と「あたりまえ」のレベルを上げることが出来ているからだと思います。
また昨年度の箱根駅伝予選会で10位、12位、出走無しの荻原(理工3)、小山(体育4)、成石(社会国際4)がそれぞれ、14分27秒63、14分28秒06、14分30秒48の大成長を見せてくれたことも大きな収穫です。
一方で、昨年度の実績ではCランク以上の中間層の役割をしっかり担ってもらいたい選手が上手く結果に繋がらなかったり、長期離脱からの回復が遅れるなどチームとしての理想の形とは言い難い状況でもありました。
そのような状況も、昨年度の予選会後から前半試合期までの結果で見てみると15分切りが17名となり、加えて長期離脱者が前半期試合に出場せずじっくりと課題解決と強化準備に取り組めた結果、問題なく戦力として予選会突破に向けた強化に合流できることでチームとしての理想の形に整いつつある状況に変わってきました。だからこそ夏季強化合宿の取り組みが勝負になると考えます。
<夏季強化に臨むにあたり>
さて、いよいよ予選会突破に向けた夏季強化から予選会準備にあたる第Ⅲ期に突入いたします。この期間は予選会突破に必要なパフォーマンスを創り出すことが最大で唯一の目的、共通目標となることから、「予選会突破に向けて何をすべきか」ということがチーム全体の判断基準となります。
まず、予選会突破の鍵を握る中間層、新たな戦力として下からの突き上げの役割を担う育成層のメンバーは6月21日の平成国際大記録会で前半試合期を終了し、来る8月から9月末までの2か月の予選会突破に必要なパフォーマンスを創り出す強化期間に向けた心身の準備に取り組むつくばでの1か月となりました。
この期間のトレーニングは、90分間動き続けるサーキットトレーニング、坂登走、動き作りトレーニング+トラック練習および暑さを避けた早朝の距離走の繰り返しの毎日代わり映えのしない地道で泥臭いトレーニングとなります。しかし、このしっかりとした準備の先にチーム内サバイバルに残った12人の戦う集団が出来上がると信じており、例年予選会で戦前の予想以上の結果を残すことが出来ている要因であると自負しています。
三輪駿介(生命環境2)、山口 潤(理工1)、坂 行雲(理工1)の新戦力候補がこの準備期間をチーム内サバイバルに名乗りを上げる勢いで完ぺきに乗り切りました。
8月16日から福島県西郷村のチーム合宿が始まり、第一次、第二次選抜合宿とチーム内サバイバルが続きます。ここからは自分が出来るか出来ないかではなく、予選会突破レベルの取り組みをやるかやらないかになってきます。自分の取り組みの「あたりまえ」を予選会突破レベルか否かのレベルまで更に引き上げる必要があると考えます。この7月の準備期間で、その雰囲気がチーム内に出来つつあることを感じ、期待が膨らんでいます。
予選会のエントリーが16名、出走が12名である以上、サバイバルから漏れていく選手が存在します。その中においても、予選会エントリーメンバーに選ばれるか選ばれないかではなく、チーム全体で予選会突破レベルまで引き上げた「あたりまえ」を自身の個の成長につなげていくことが出来るようにつなげていきたいと思います。それがチーム全体で予選会に挑んでいく意義であると考えます。
チーム全体で予選会突破に臨む学生たちの頑張りを一緒にワクワクしながら見守っていただければと思います。
引き続きご支援、ご声援よろしくお願いいたします。





























