2019年7月13日（土）に千葉県総合スポーツセンター陸上競技場にて行われました六大学対校陸上競技選手権大会の結果を報告させていただきます。参加する大学は、順天堂大学、中京大学、東海大学、日本大学、日本体育大学、筑波大学の六校で、一種目３名までの代表選手によって総合得点を争う競技会となります。今回は不二黎人（障害２）が担当させていただきます。

中長距離種目の最初の種目は3000mのオープン戦で、金丸（体育４）、大土手（体育３）、山本（応理２）の３名が出場した。序盤からハイペースでレースが進む中、好調の山本が粘り強く先頭集団に食らいつき、自己ベストを大幅に更新する好走。走れば自己ベストという山本が、今後どこまで伸びていくのか、大いに楽しみだ。新駅伝主将となった大土手は前半で集団から離れるも、後半はよく追い上げ意地を見せた。

力走する金丸（左）と山本（右）

対校戦の3000mには、池田（体育４）、猿橋（理工３）、田川（医学３）が出走。スローペースでレースが進む中、途中、田川が先頭に躍り出て、積極的なレースを展開した。後半のペースが上がる中で、田川は集団から遅れたが、序盤から集団前方でレースを進めた猿橋が最後まで勝負に加わり、接戦の末、６位入賞を果たした。

先頭を引っ張る田川

ラストスパートをかける猿橋

池田の力走も入賞に一歩届かず

以下山本、猿橋のコメント

山本：「先頭集団にうまくついていくことができ、3000mでも大幅に自己ベストを更新することができました。ですがラストに先頭がペースアップした時についていくことができなかったので、まだまだ課題はたくさんあると感じました。今回のレースで前半シーズンはひと段落し強化練習が始まりますが、うまく力を付けていって箱根予選会ではチームに貢献できる走りをしたいと思います。」

猿橋：「対校戦だったためタイムよりも順位を意識し、集団の前でレースを進めラストに備えるというレースプランでした。最初の1000mが想定よりもはるかに遅く、後半2000mでペースアップになりましたが上手く対応できたとは思います。しかし、最後のスピード、動き、余力が他大学の選手とはまだ差があることを順位争いから痛感しました。レース全体としては今ある力をほぼ出せたとは思います。スピードには対応できるようになってきているので、ここからは距離を伸ばし予選会に向かっていきます。」

3000mOP

3000m決勝

1500mOP戦には岩佐（体育１）のみが出場。練習を積んでいた流れの中で粘り強く走ったものの、前日に練習するなど調整なしで大会に臨んだ影響もあり、自己ベスト更新とはならなかった。

1500mの対校戦には相澤（物理４）と寺岡（体育２）、小林（体育１）が出走した。序盤から集団前方で安定した走りでレースを進めた小林と冷静にレースを見極めながら進めた相澤。対照的な戦法だが、前半と後半で立場が逆転するのがレースという生き物だと感じる。小林は、ラスト150mで失速し８位にとどまる中、相澤は2位争いを繰り広げた。９月の全日本インカレ出場を目指す選手であるため、これからの記録更新に期待がかかる。

力走する相澤と小林

手応えと悔しさが入り混じるレース後

以下本人のコメント

小林：「今回は優勝だけを狙ってレースに臨みました。前半から先頭の方でレースを進め、2周目に少しペースアップした際にも落ち着いて対応できました。1200mを3’07で通過し、優勝争いの集団にいた中で、ラスト200mで完全に足が止まってしまい、目標としていた優勝には程遠い、悔しい結果となりました。しかし、筑波の代表として1点を稼げたことは嬉しく思います。2週連続で重要なレースを終えて、自分としては手応えは掴めてきているので、あともう少しの所を詰めて、前期の残り1レースに向けて合わせていきたいです。」

1500mOP

1500m決勝

3000mSCの決勝には杉山（体育２）が出場。序盤から先頭集団でレースを進めるも、残り1000mから徐々に集団に離され、７位に終わった。杉山にとって、3000mSCは一年振りの障害レース。障害飛越に上手く対応できなかったようだ。しかし、関東インカレB標準を切ったという点では収穫のあるレースとなった。

重山（体育３）も自分のパフォーマンスを最大限に発揮するペース配分をし、入賞圏内で走ったが、最後に伸び切れず、あと一歩で入賞を逃した。最低でもシーズンベストという目標は達成したが、悔しさのほうが大きいと春シーズンを振り返っていた。

以下本人のコメント

杉山：「春先に怪我をして、今回が復帰後2試合目、3000scは昨年の春以来約1年振りでした。残り1000mは、障害台の度に止まりそうになるくらいキツかったですが、そんな中でも関東インカレB標準を切れたので、ひとまず及第点ではないかと思います。ハードリング技術不足、後半のスタミナ等、課題が多く見つかったので、今週からの強化期間で修正し、8月に再チャレンジしたいです。」

障害を越える杉山

3000mSC

 今回の対校戦が前半シーズンのラストレースとなり、ここからは１０月の箱根駅伝予選会に向けて強化していくことになります。箱根駅伝予選突破に向けては、この夏の練習が非常に重要となってきます。強化の夏を乗り越えて、一段と成長した姿をお見せできるように精進してまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。