監督メッセージ
木路 修平 駅伝監督
今から35年前、まだ箱根駅伝予選会が大井ふ頭で20kmで行われていた1989年に予選会落ちした時の駅伝主将であった私が、再び母校で箱根駅伝復活に向けた取り組みに関われることは、「チームを箱根駅伝本戦に出場させる宿題が残っているだろう」と神様からチャンスを頂けたように感じています。私を育ててくれた筑波大学のために、ましてや、陸上競技部の後輩のために、力を注げることはたいへん嬉しく光栄に思っています。
私の仕事は、箱根駅伝出場という大きな夢と希望を抱いて本学に入学してくれた学生に明るい未来が訪れるように、可能性を信じ、拡げていく手助けをすることだと考えます。近年の大学長距離界の競技レベルの上昇は凄まじく、箱根駅伝出場という入学時の夢は、そんじょそこらの取り組みでは成し遂げられない厳しいものとなっています。しかし、簡単に手に入れられないものだからこそ、「本気」で取り組み、「本気」で悩み、「本気」で苦しんだ先の喜びは、何物にも代えがたいものだと思います。そして「本気」の積み重ねで得られるものは、競技活動だけにとどまらず社会に出た時にも充分役に立つ財産になると信じています。
本大学が取り組む「箱根駅伝復活プロジェクト」は、単なる箱根駅伝出場に向けた競技力向上の取り組みだけではありません。この「本気」の積み重ねを通した学生の人間的成長を見守る取り組みでもあります。
学生の「本気」の取り組みを支え、応援して下さる皆さまとともに、学生の成長をワクワクしながら見守りたいと思います。