チームの今年度最大目標であった箱根駅伝予選会が終了(予選敗退)し、4年生は引退(実業団で競技を続ける者以外)、チームは新体制となり、新たな目標に向かって動き始めています。その初戦として第7回筑波大競技会(10/31、11/1)に多くの学生が臨みました。
箱根駅伝予選会に出場したメンバーが5000mに、それ以外のメンバーが1500mと5000mの2種目に出場。出場した24名のうち20名が自己新記録をマークする幸先の良いスタートを切りました。その結果を報告させていただきます。(担当:不二)
10/31 1500m
予選会に出走せず、強化練習を積んできた学生を中心に20名が出走した。
【1組目】
中距離パートの学生がハイペースで先頭を引っ張る中、ルーキーの金田(体育1)と予選会まで主将としてチームをまとめてきた大土手(体育4)が積極的に先頭集団につけた。そこからやや離れて、上原(人文2)や川瀬(医学6)、山本(応理3)らが先頭集団を追う展開になった。
見事なラストスパートをかけて金田が1位でゴール。大土手と共に大幅に自己新記録を更新した。また、第2集団でレースを進めた上原、川瀬、山本も自身初の3分台をマークする走りを見せた。
【2組目】
先頭が4分5秒前後を狙うペースで進む中、長井(体育1)が組全体の2位でゴールし、自己ベストをマークした。ただ、2組で出走した学生の中で自己ベストを更新したのは3名にとどまったのは予想外だったが、持久力養成に重きを置いて強化してきたことを考えると、当然の結果だったのかもしれない。
<1500mの結果>
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 金田遼祐 | 体育1 | 3’52″86 | PB |
4 | 大土手嵩 | 体育4 | 3’54″78 | PB | |
5 | 上原佑太 | 人文2 | 3’57″54 | PB | |
7 | 川瀬宙夢 | 医学6 | 3’58″83 | PB | |
8 | 山本尊仁 | 応理3 | 3’59″57 | PB | |
11 | 永山龍吉 | 体育2 | 4’05″62 | ||
12 | 國井辰磨 | 体育2 | 4’06″13 | ||
13 | 増田悠 | 資源3 | 4’25″51 | ||
2 | 2 | 長井隆星 | 体育1 | 4’04″06 | PB |
4 | 村田修作 | 体育2 | 4’08″04 | ||
5 | 薮下温司 | 社会3 | 4’08″05 | ||
8 | 伊藤直哉 | 社工4 | 4’09″07 | PB | |
10 | 富山翔太 | 地球1 | 4’12″18 | ||
12 | 小林大晃 | 体育1 | 4’12″41 | PB | |
13 | 岡部大雅 | 体育1 | 4’13″01 | ||
14 | 鈴木晨燿 | 体育1 | 4’13″26 | ||
16 | 岡島広周 | 人文3 | 4’19″08 | ||
17 | 不二黎人 | 障害3 | 4’19″58 | ||
18 | 鈴木博貴 | 体育3 | 4’20″08 | ||
20 | 上迫彬岳 | 地球4 | 4’26″07 |
11/1 5000m
翌日の5000mには予選会に出走したメンバーも含めて24名が出場した。
【1組目】
予選会で日本人トップ争いを演じた西(体育4)が10000m2分45~50秒のハイペースでレースを引っ張った。そこに予選会で好走した岩佐(体育2)、杉山(体育3)、大土手(体育4)、皆川(物理1)、福谷(体育2)らで先頭集団を形成し、3000m通過は8分26秒。他のメンバーで形成された第2集団を五十嵐や川瀬が先導し、3000mを8分45秒前後で通過した。
西が4200mまで先頭を引っ張る中、4000mを11分16秒で通過。このペースに最後まで付いたのは岩佐のみであった。自身初の13分台を狙った岩佐は懸命にラストスパートをかけたが、14分を僅かに超えた瞬間にゴール。正式14分00秒67というタイムに天を仰ぐ結果となった。13分台にはわずかに届かなかったが、岩佐のレベルアップは顕著であり、今後の記録更新に期待が持てる内容だった。
先頭からは離れたが、成長株の福谷や皆川も大幅に自己新記録を更新。予選会まで積んできた練習の成果を十分に発揮したとはいえ、二人にとって、3000mを8分30秒以内で通過するのは初めてのこと。ややオーバーペースであったことは確かで、この経験が今後に繋がるはず。同じくハイペースに挑んだ杉山と金田は、後半に大きく失速し自己新記録達成はならなかった。
その後方で集団を形成したメンバーもほとんど崩れることなく走り切り、多くの学生が自己新記録を更新した。中でも夏の間故障により長期離脱していた山本(応理3)が復帰戦で自己ベストを大幅に更新した(18秒短縮)のはチームにとっても明るいニュースである。
<岩佐のコメント>
「西さんに4200mまで引っ張っていただき、自分は付いていくだけでした。4000mの通過が11分16秒で、ラストの切り替え次第で13分台だっただけに、引っ張ってくださった西さんに申し訳なく、今回のタイムは悔しさが残ります。しかし、競技会全体で見ても、自己ベスト更新者が多く、チームにとっていい競技会となりました。」
<山本のコメント>
「2年ぶりに自己新を出せて嬉しかったです。今年は怪我を繰り返し、辛く苦しい時期が長かったですが、仲間のおかげで踏ん張ることができました。今後は、仲間に元気を与えられるよう、チームの追い風になる走りをしていきたいです。」
【2組目】
8名の学生が自己ベスト更新を狙って出走した。レースは先頭が1000mあたり3分00秒をやや超えるペースで3000mまで進んだ。ここで富山(地球1)、上原(人文2)らがペースを上げて14分台を狙った。富山はラスト1周でしっかりペースアップし、自身初の14分台をマークした。伸びしろたっぷりの学生であるため、これから楽しみな存在である。残念だったのが上原。ラスト100mからスピードの切り替えができずに、14分台に僅か0.09秒届かない15分00秒09は、本人にとっては悔しい結果となった。
<富山のコメント>
「今回のレースで約3年振りに自己ベストを更新することができました。また、高校の頃には到達することが出来なかった5000m14分台をマークすることができ、とても嬉しく感じます。初の14分台ですが、一つの通過点に過ぎないので、より一層気を引き締めて練習に励んでいきたいと思います。」
<5000mの結果>
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 岩佐一楽 | 体育2 | 14’00″67 | PB |
2 | 福谷颯太 | 体育2 | 14’21″62 | PB | |
3 | 大土手嵩 | 体育4 | 14’26″64 | ||
4 | 皆川和範 | 物理1 | 14’33″76 | PB | |
5 | 山本尊仁 | 応理3 | 14’36″42 | PB | |
6 | 川瀬宙夢 | 医学6 | 14’37″58 | PB | |
8 | 杉山魁声 | 体育3 | 14’41″19 | ||
9 | 河合俊太朗 | 体育3 | 14’41″48 | PB | |
10 | 村田修作 | 体育2 | 14’42″01 | PB | |
11 | 増田悠 | 資源3 | 14’42″54 | PB | |
12 | 國井辰磨 | 体育2 | 14’42″58 | PB | |
13 | 五十嵐優汰 | 体育2 | 14’42″90 | PB | |
14 | 永山龍吉 | 体育2 | 14’43″22 | PB | |
16 | 小林大晃 | 体育1 | 14’48″65 | PB | |
18 | 金田遼祐 | 体育1 | 14’59″23 | ||
19 | 岡島広周 | 人文3 | 15’27″07 |
組 | 順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 富山翔太 | 地球1 | 14’59″55 | PB |
3 | 上原佑太 | 人文2 | 15’00″09 | PB | |
4 | 伊藤直哉 | 社工 4 | 15’23″52 | ||
5 | 薮下温司 | 社会 3 | 15’25″85 | ||
7 | 鈴木晨燿 | 体育 1 | 15’40″41 | PB | |
8 | 長井隆星 | 体育 1 | 15’43″29 | ||
9 | 岡部大雅 | 体育 1 | 15’44″19 | PB | |
10 | 不二黎人 | 障害3 | 15’45″43 |
今回のレースで1500mでは8名の学生が、5000mでは16名の学生が、自己ベストを更新し、新体制のチームとして好スタートを切ることができました。これからは5000mと10000mの更なる記録更新を目指してレースに出場していくことになります。
年始の箱根駅伝に出場することはできませんが、来年の全日本大学駅伝予選会、そして、箱根駅伝予選会に向けた戦いはすでに始まっています。チームとしてさらにレベルアップし、強くなった姿をお見せできるように、日々トレーニングに励んで参りますので、これからも応援の程よろしくお願いいたします。