第５回筑波大競技会は、１５００ｍに出場した小林（体育１）は９月に開催される全日本インカレ出場をかけ標準記録の突破を目指し、他の学生は７月中旬からの第１次強化練習の締めくくりとして５０００ｍに出場しました。

【１５００ｍ】

筑波大競技会の初日（３日）に実施された１５００ｍ。スタート時刻は１９時２０分だったが、蒸し暑さは和らがず空気は重たく感じる。スピードが求められる中距離種目には好条件とは言い難かった。

小林（体育１）は、中距離パートの選手とともに全日本インカレの標準記録（Ａ標準：3’49″00、Ｂ標準：3’52″00）突破を目指してスタート。小林はペースメーカーと中距離パートの相澤（全日本インカレＢ標準を既に突破）の後ろの位置で前半から果敢に攻めていった。

良い雰囲気で走っていたが、１０００ｍ過ぎでスピードが鈍り、先頭から離れていった。その後の失速を最小限に抑える頑張りを見せたが、惜しくも記録突破とはならず。かなり良い練習を積んでいただけに、本人からも悔しが伝わってきた。

小林は高校時代から１５００ｍを得意としており、大学に入学後も全日本インカレ出場のためにチームとは別で動き、１人でのトレーニングを積んできていたのだ。今までの努力が記録突破といった結果で現れなかったことは残念だが、１年生にして自分自身でトレーニングを考え・実行するといったレースへのアプローチ手段を経験し吟味する機会になったことは、小林自身にとってはもちろんだがチームにも良い影響があるだろう。

着順	氏名（所属）	タイム	備考
2	小林竜也（体育1）	3’55″34

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【５０００ｍ】

５０００ｍは8月４日の夕方に実施された。７月中旬から福島での合宿組と授業がある学生はつくば残留組に分かれ、第１次強化練習が行われていた。そして今回の５０００ｍはこの第１次強化期間の締めくくりとして、ほぼ全学生が出走した。酷暑環境下で集中した追い込み練習という位置づけであるが、ある意味ではチーム内の競走でもある。

レースの数日前まで強化練習を積んでいるので疲労が残っているのは当然で、高温多湿の厳しいコンディションであったが、各選手が現状のパフォーマンスを最大限発揮しようとレースに挑んだ。

スタート前に円陣を組んで気合いの注入

長距離の学生ほぼ全員が出場

スタートして序盤は川瀬（医学５）が中盤は猿橋（社工３）がレースを引っ張る展開で進んでいった。後半になるにつれラップタイムが落ちていくなかで山下（体育３）、金丸（体育４）、坂見（体育１）がペースを立て直し、最後は接戦の中、杉山（体育３）が猛スパートして先頭でフィニッシュした。悪コンディションの中でも坂見、岩佐（体育１）、増田（資源２）、武藤（物理２）が自己ベストを更新するなど、下級生の勢いある走りにチーム全体が盛り上がった。

 厳しいコンディションの中で引っ張り

5000mの先頭集団

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【５０００ｍの結果】

着順	氏名（所属）	タイム	備考
1	杉山魁声（体育2）	14’45″90
2	川瀬宙夢(医学5)	14’46″27
3	金丸逸樹（体育4）	14’47″42
4	坂見一将（体育1）	14’47″83	PB
5	山下和希（体育3）	14’53″60	SB
6	猿橋拓己（社工3）	14’55″77
7	相馬崇史（体育3）	14’56″76
8	岩佐一楽（体育1）	14’57″63	PB
9	河合俊太朗（体育2）	15’01″73	SB
10	山本尊仁（応理2）	15’01″81
11	五十嵐優汰（体育1）	15’03″05
12	児玉朋大（体育3）	15’11″89
13	大土手嵩（体育3）	15’14″02
14	渡辺珠生（体育3）	15’15″85
15	深澤陸（障害2）	15’18″13
17	永山龍吉（体育1）	15’26″72
18	薮下温司（社会2）	15’32″12
19	尾原健太（地球3）	15’33″75
21	増田悠（資源2）	15’39″52	PB
22	國井辰磨（体育1）	15’53″31
23	田川昇太（医療科3）	15’54″42
24	福谷颯太（体育1）	16’03″74
26	武藤陽（物理1）	16’17″19	PB
27	不二黎人（障害2）	16’18″74
28	伊藤直哉（社工3）	16’21″56
29	岡島広周（人文2）	16’31″07
30	植田樹（物理4）	16’56″37
31	上原佑太（人文1）	17’02″46
32	森山敦喜（物理2）	17’41″27

PBを更新した増田、坂見、武藤

以下、選手のコメント

「大学に入学して初めての５０００ｍということで、ハイペースや距離への不安などもあり、とても緊張していましたが、状態は非常に良かったので積極的に走りました。結果的に30秒近くもベストを更新することができ、素直に嬉しかったです。自分は北海道出身ということもあって暑さが苦手なのですが、その中でこういった走りが出来たということは大きな収穫でした。また、第一次強化期の締めくくりとして、チームに勢いをつける走りができたのではないかと思います。そして同じ一般入試組の岩佐と共に自己ベストを更新できたことは個人的にとても嬉しかったです。ここからはさらに本格的な強化期に入っていくので、チーム一丸となって箱根予選会に向かって良い雰囲気で練習していきたいです。」

「今回のレースは、第１次の強化期の締めくくりとして、疲労が残っている中でもどれだけ粘り、まとめられるかを問われるレースになると考えていました。ウォーミングアップの時点で思いの外、体は動くなと感じていたのですが、途中で足が止まってしまう不安があり、集団の先頭がペースを上げた時に前についていくことができませんでした。そこで思い切ってついて行けば良かったと後悔しています。また、同期の坂見が大幅に自己ベストを更新し、一気に差をつけられてしまったという思いもあり、自己ベストを更新できたのですが、嬉しさよりももっと頑張りたいという気持ちのほうが大きいです。これからの２次合宿で、チームとしても個人としても強くなっていきたいと思います。」

チームとしては１０日から福島、北上にて２次強化期間がスタートします。チームの雰囲気が良い感じで盛り上がりを増している今、次の強化期間でさらなるレベルアップを図り、最大目標である箱根駅伝出場を目指してトレーニングに励んでいきます。

引き続き温かいご声援のほどよろしくお願いします。