第二回筑波大記録会が4月17日と18日に開催され、1500m、3000msc、5000mの3種目 に16名出場しました。その結果を報告させていただきます。(担当：伊藤)
4/17(土)
【1500m】
初日に行われた1500mに出場した11名の学生は、次の日に行われる5000mとセット出場し、それぞれが「今春の狙う試合に向けて現状を確かめる」という位置づけでレースに臨んだ。
【1組目】1組目は、序盤からハイペースなレースとなった。先頭は1周目を60秒台で通過すると長井(体育2)、國井(体育3)、河合(体育4)らの学生が積極的に先頭集団に付き、レースを進めた。800mを過ぎると集団が縦長になる中、長井、國井は集団に食らいつき、共に自己初の3分台をマーク。長井は、自己記録を約7秒更新する好走であった。その他、伊藤(体育4)は僅かに自己記録を更新するも3分台とはならなかった。
【2組目】2組目は、薮下(社会4)と鈴木晨(体育2)の2名が出走。薮下は、序盤から良い位置でレースを進めると、ラスト500mで一気に先頭へ。ラストスパートを仕掛け、トップでゴール。自己記録とはならなかったが、それに迫るタイムで嬉しい１着となった。
【長井コメント】今回のレースがシーズン初戦ではありましたが、3分台を狙える感覚は練習から得られていたので自信を持ってスタートラインに立てました。自分の得意な先行する形で前の方でレースを進めて、初めての3分台を経験したことで選手として一つ上のステージに上がれたように感じました。今後のレースでは3分55秒切りを目指しつつ、5000mで14分台を出すことを目標に練習に励んでいきます。
ラストスパートを利かせ自己ベストでゴールする長井
1500mで自己ベストをマークした千葉県出身の二人＝長井（左）國井（右）
第２回筑波大競技会 1500mの結果
| 組 | 順位 | 名前 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 長井隆星 | 体育2 | 3’57″80 | PB |
| 8 | 國井辰磨 | 体育3 | 3’59″65 | PB | |
| 11 | 伊藤太貴 | 体育４ | 4’03″78 | PB | |
| 12 | 入野翔太 | M2 | 4’05″05 | ||
| 13 | 上原佑太 | 人文3 | 4’06″36 | ||
| 14 | 深澤陸 | 障害４ | 4’07″07 | ||
| 15 | 河合俊太朗 | 体育４ | 4’08″49 | ||
| 17 | 塚田萌成 | 医学2 | 4’16″77 | ||
| 18 | 坂見一将 | 体育3 | 4’18″86 | ||
| 2 | 1 | 薮下温司 | 社会4 | 4’08″10 | |
| 10 | 鈴木晨耀 | 体育2 | 4’14″05 |
4/18(日)
この日は、関東インカレの標準記録突破を目指す学生が数名出場したが、風速７ｍ前後の強風が吹き荒れる気象コンディションは、記録を狙う上では、非常に厳しかった。それでも2名の学生がB標準記録を突破した。。
【3000msc】
3000mscは、インカレA標準(9’08″00)切りを目指して松村(体育3)、五十嵐(体育3)の2名の学生が出走した。強風の影響もあり、想定していたラップを刻めない中ではあったが、松村が9’14″04でフィニッシュ。インカレB標準(9’18″00)突破も悔しさの残るレースとなった。共に良い練習を積めているので、次のレースに期待したい。
関東インカレB標準突破の松村(中央)
必死に前を追う五十嵐(右)
【5000m】
5000mは、11名の学生が出走した。その中でも小林竜(体育3)、福谷(体育3)、平山(体育2)の3名は、インカレ標準突破を目指し、レースに臨んだ。
レースは、先頭が1000mを2’50″を切るペースで通過し、その後も2’50″ペースを維持して3000mまで進んだ。強風の気象条件を考えると、かなりのハイペースと言えるだろう。案の定、このペースに対応できたのは、小林と福谷だけであった。関東インカレの標準記録突破を目指して走った平山ですら2000mまでしか対応できなかった。
スタートして先頭集団を形成する山本、福谷、小林、平山
スタートして第３集団を形成した入野、長井ら
2000mを過ぎると、小林と福谷の2名が引っ張り合う展開となった。3000m通過が8’31″であったが、強風を考えると速い。その後、福谷が少しづつ遅れ始めた。
関東インカレの標準記録突破を目指して力走する小林と福谷
小林が前に出て終盤は独走態勢になったが、大きくペースを落とすことなくを粘りの走りを見せた。福谷も小林から遅れはしたが、必死に粘っていた。
終盤独走となったが、風に負けない安定した走りをする小林
小林から怒れたが粘りの走りを見せる福谷
小林は、ラスト１周の鐘が鳴ると、猛スパートを見せ、自己記録を30秒以上縮める自己ベストタイムで関東インカレB標準記録を突破した。条件が好転すれば、さらに相当なタイム短縮が期待できる見事な走りだったと言える。
福谷は、遅れはしたが強風の中でセカンドベストで走破しており、練習の成果は出している。次のレースに期待が持てる内容だったと思う。平山も練習の出来からすると標準記録を突破する力を持っているが、貧血の症状が出ており、この日は精彩を欠く走りになってしまった。
２日連続で自己ベストをマークした長井
また、長井が前日の1500mに続き、5000mでも自己新記録をマークした。14分台を狙っていただけに本人は不満そうだったが、身体の線が細い長井にとって、強風は厳しかったと思う。
ゴール後、念願の5000mPBに笑顔を見せる小林
【小林竜コメント】レースを振り返って目標としていた14’10秒を切ることが出来ず、悔しいですが、強風でコンディションが悪い中でも中盤以降一人で押していけたのは確実に力がついているのを実感しました。今後は関東インカレの1500mで入賞するのを目標に、残された期間1日1日を大切にトレーニングに励みます。
3000mscの結果
| 組 | 順位 | 名前 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 松村匡悟 | 体育3 | 9’14″04 | |
| 4 | 五十嵐優汰 | 体育3 | 9’39″03 |
5000mの結果
| 組 | 順位 | 名前 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 小林竜也 | 体育3 | 14’18″42 | PB |
| 2 | 福谷颯太 | 体育3 | 14’28″58 | ||
| 3 | 平山大雅 | 体育2 | 15’02″37 | ||
| 4 | 國井辰磨 | 体育3 | 4 15’05″46 | ||
| 5 | 伊藤太貴 | 体育4 | 15’07″15 | ||
| 6 | 長井隆星 | 体育2 | 15’17″42 | PB | |
| 8 | 入野翔太 | M2 | 15’26″98 | ||
| 10 | 塚田萌成 | 医学2 | 15’41″54 | ||
| 11 | 薮下温司 | 社会4 | 15’52″06 | ||
| 13 | 深澤陸 | 社会4 | 16’03″97 | ||
| 14 | 鈴木晨耀 | 体育2 | 16’06″34 |
2日間を通して、自己記録を更新した学生が4名、新たにインカレ標準を突破した学生が2名という結果に終わりました。風のある中で、厳しいコンディションと言うこともあり、チームとしては悔しい結果に終わりました。ただ、練習の雰囲気は良く、確実に力が付いてきているので、この先の試合が楽しみです。長いシーズンは、まだまだ始まったばかりです。飛躍の年になるよう学生一同頑張りますので、この先も応援よろしくお願いします！
