7月3日から7月17日の期間で、ホクレン・ディスタンス・チャレンジ(以下、ホクレンDC)が北海道を転戦するかたちで5市(5大会)で開催されました。ホクレンDCは、毎年、実業団と大学のトップ選手が集結する大会で、ハイレベルなレースが展開されています。筑波大学からは各大会に4名の選手が出場しましたので、その結果を報告させていただきます。(担当:伊藤)
7月3日 士別大会
この日は、気温29℃で風も強いコンディションであった。その中でも、ホクレンDCの初陣として13分台を目指し杉山がレースに臨んだ。
【5000m D組】
序盤は少しスローな展開でスタートした。2分50秒前後で1000mを通過すると集団は一気にペースアップし難しいレースとなった。その中でも慌てることなくレースの流れに乗り、常に先頭集団でレースを進めた。3000mを8分30秒切りで通過し、ラスト1000mは2分45秒で走り切った。惜しくも13分台とはならなかったが、自己ベストを約25秒更新する14分05秒09でゴールした。ホクレンDC初戦でチームを勢いづける走りをしてくれた。
ホクレン 士別大会 5000m D組
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2着 | 杉山魁声 | 体育4 | 14分05秒09 | PB |
7月7日 深川大会
士別大会に引き続き、5000mに杉山が出場した。杉山は前戦の成績が認められ、一つ上の組に繰り上げとなった。13分台を目指すには絶好のチャンスとなり、プレッシャーのある中、自己記録をさらに更新できるか期待がかかった。
【5000m B組】
士別大会でのスローペースとは一転、深川大会でのレースは、13分台を目指すには絶好のペースでレースが進んだ。集団の流れに上手く乗りながら3000mを8分20秒で通過するとその後も粘りを見せ、ラスト1周を62秒にペースアップ。自身初の13分台を叩き出した。駅伝主将が自らに課した13分台は、筑波大歴代4位の好記録となった。
【杉山のコメント】
「深川大会は士別大会で予定通りの走りが出来たので、自信を持って臨むことが出来ました。出場選手の実力が拮抗していることもあり、序盤から位置取りが難しい中ではありましたが、集団の切れ目を見逃さないことを意識しながら走りました。3000m通過であまり余裕はありませんでしたが、「後のことは前の集団に付いてから考えよう」と焦らずに対応したことが、後半の粘りに繋がったと思います。士別大会では組トップ、深川大会では学生トップを逃し、タイムでは小林竜也に1秒遅れと、あと一息足りなかったので、予選会で勝ちきれる選手になれるよう夏頑張ります。」
ホクレン 深川大会 5000m B組
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
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5着 | 杉山魁声 | 体育4 | 13分55秒80 | PB |
7月10日 網走大会
この日は25℃を超える暑さがあり選手にとって厳しいコンディションとなった。筑波大学からは福谷が5000mに出場した。
【5000m D組】
自己ベストを目指しスタートしたが、スローペースとなり初めの1周を福谷が引っ張る展開に。集団のペースが徐々に上がっていく中で、3400m付近で集団から離れ、少しずつ順位を落としてしまった。難しいレース展開となったこともあるが、調子も合わなかったために、自己ベスト達成とはならなかった。それでも厳しいコンディションの中良く走っただろう。
ホクレン 網走大会 5000m D組
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
16着 | 福谷颯太 | 体育3 | 14分29秒56 |
7月14日 北見大会
この日は、網走大会を走った福谷と先日13分台をマークした小林が出走した。今季、勢いに乗る2人のレースは、それぞれに記録更新の期待がかかった。
【5000m C組】
C組は福谷が出走。序盤から良いペースで進み、3000mを8分30秒を切るペースで推移した。好記録が期待されたが、3000mから4000mでラップを落とすと、ラストも上がり切らずに自己ベスト達成とはならなかった。それでもセカンドベストをマークし、気象条件を考慮すると力がついているのは確かである。
【5000m B組】
B組には小林が出走。先日の順天堂大学記録会では筑波大歴代3位の記録をマークしており、この日は筑波大新記録の期待がかかった。レースは、自己ベストが狙えるペースで進んだ。うまく集団に付けて走っていたが、徐々に後退。自己ベスト更新とはならなかった。練習はできているだけに次戦(千歳大会)での記録更新を期待したい。
ホクレン 北見大会 5000m C組
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
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9着 | 福谷颯太 | 体育3 | 14分18秒31 |
ホクレン 北見大会 5000m B組
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
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14着 | 小林竜也 | 体育3 | 14分19秒98 |
7月17日 千歳大会
ホクレン最終戦となる千歳大会には、小林と岩佐が出場した。この日も暑さがあり、良いコンディションとは言えない中であったが、記録更新の望みを捨てずに挑戦した。
【5000m E組】
E組には岩佐が出走。気温35度(大会発表)の中でのレースとなった。序盤からハイペースで進み、3000m手前で集団から離れてのレースとなってしまった。しかし、3000mは8分30秒を切るペースで通過し、後半も苦しいながら粘りを見せてSBでフィニッシュ。自己ベストからするとまだまだであるが、現状では良いレースだったと言えるだろう。
【5000m D組】
筑波大勢にとってのホクレンDC最終レースには、小林が出走した。3000mは8分21秒で通過し記録更新に期待がかかった。しかし、暑さやレース連戦の疲労からか3000m以降ペースダウンしてしまい、惜しくも記録更新とはならなかった。しかし、日本のトップ選手と戦った2戦で得たものは大きいだろう。
暑さの中SBをマークした岩佐
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
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18着 | 岩佐一楽 | 体育3 | 14分24秒23 |
ホクレン 千歳大会 5000m D組
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
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22着 | 小林竜也 | 体育3 | 14分39秒76 |
チームとしては上半期の試合を終え、夏の走り込みの時期へと移行していきます。箱根駅伝予選会まで残り3ヶ月、最高の走りができるようトレーニングを積んでいきますので、今後も応援よろしくお願い致します。