箱根駅伝予選会を終えて、チームは本格的にトラックシーズン後半に突入しました。10月26日には第9回順天堂大学競技会5000mに、翌週の11月3日には第7回筑波大競技会5000mに、いずれも箱根駅伝予選会に出場が叶わなかったメンバーが出場しました。箱根駅伝予選会でのチームの敗戦を受け止め、「次は自分が」という思いが感じられるような力走を出場した選手それぞれが見せ、自己ベストも複数生まれました。ここでは上記2大会の結果をご報告いたします。
(文責:3年寺田)
(10/26)第9回順天堂大学競技会5000m
(3組)
この組には照内淳和(医学5)、保科大樹(医療3)、大瀧圭佑(応理2)、相川隼吾と黒木聖(ともに体育1)が出場した。気象条件は、日が沈んだことで気温が下がったところに加えてほぼ無風というまさに絶好のコンディション。それぞれが15分前後となる自己記録更新に挑んだ。
レースは、4000mまで14分台が見えるラップタイムを刻んだ黒木がラストも大きく落とすことなくゴールし、14’57″01と念願の14分台を記録した。また、これまで度重なる怪我に悩まされていた保科もラスト1000mで一気にポジションを上げると、勢いそのままにこれまた初の14分台をマークした。
【選手コメント】
黒木「日頃からご支援・応援賜りありがとうございます。今回のレースでは5000mで初めて14分台を出すことができました。気候にも恵まれ、攻めたレース展開の中で一つの目標を達成することができ嬉しく思っています。練習状況等からはこの冬で更に記録を向上していける可能性を感じているので、ここをスタートとして高みを目指していきたいと思います。今後とも筑波大学の応援よろしくお願いいたします。」
(4組)
この組には1年生ながら箱根駅伝予選会のメンバー争いを経験した荻原悠生(応理1)と高久浩輔(体育1)が出場した。レースは、高久が序盤から先頭からすぐ近くの位置で走り、反対に荻原は集団後方で落ち着いて進めた。一度ペースが落ちた集団がラストになり一気に縦長になると、高久の位置に荻原が迫る。ラスト1周を切って荻原が高久を抜き、そのままゴール。タイムはそれぞれ14’37″97、14’41″56と自己新記録をマークした。二人とも夏から選抜メンバーとして鍛えてきた成果を遺憾なく発揮してくれた。
【選手コメント】
荻原「日頃よりたくさんの支援を賜り、ありがとうございます。第9回順天堂大学記録会5000mに出場し、14分37秒97で自己ベストを出すことができました。3度の合宿を経験させていただいた成果がレース終盤の粘りにつながり自己ベストを出せました。さらなる記録向上を目指し、これからのレースに挑んでいきます。今後とも、ご声援のほど宜しくお願い致します。」
(5組)
この日の5000m最終組に鍔颯人(体育3)が出場。最終組ということもあってか、鍔にとってはかなりのハイペースでのレースとなった。鍔は落ち着いて集団の後方で流れに乗り、集団がばらけた終盤も懸命に前を追ってゴールした。タイムは14’47″76と自己新とはならずも、今シーズンのベスト記録であった。ここから飛躍してほしい。
【選手コメント】
鍔「日頃よりご支援賜りましてありがとうございます。体育専門学群3年の鍔颯人です。今回順天堂大学競技会5000m最終組に出場しました。前半は集団のペースが普段より速い中でも落ち着いて走れていましたが、3000m以降失速してしまい目標とする結果には届きませんでした。シーズンオフまでに残り3レースあるので、修正しつつ1つ1つの試合に体を合わせていきます。」
【リザルト表】
組 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
3 | 黒木聖 | 体育1 | 14:57.01 | PB |
3 | 保科大樹 | 医療3 | 14:58.82 | PB |
3 | 大瀧圭佑 | 応理2 | 15:05.38 | PB |
3 | 照内淳和 | 医学5 | 15:10.27 | |
3 | 相川隼吾 | 体育1 | 15:17.22 | |
4 | 荻原悠生 | 応理1 | 14:37.97 | PB |
4 | 高久浩輔 | 体育1 | 14:41.56 | PB |
5 | 鍔颯人 | 体育3 | 14:47.76 |
(11/3)第7回筑波大競技会5000m
今回の筑波大競技会では、5000mに自己記録更新を目指す6名の選手が出場した。またこのレースには、惜しまれる体調不良で合流過程にあった小牧直登(体育3)とトレーニングサポートスタッフでもある皆川和範(知シス院1)がペースメーカーとして共に走った。
小牧が引っ張る第1集団には、箱根駅伝予選会のエントリーメンバーでありながらも補欠に回った大津勇人(体育3)、山本健介(人文3)、さらに磯谷虎樹(体育1)が続いた。この中で、山本は3000m以降単独走となったが、ラップタイムの落ち込みを最小限に留めると、ラストは意地を見せ自己記録をコンマ数秒更新する14’45″18をマークした。
その後ろでは皆川がペースメーカーとなり、そこに源侑也(応理3)、中野景太(体育1)、伊藤俊(障害3)の3人が続いた。予定通りのラップタイムで進んでいたところ、中盤から源が前に出て勢いよくポジションを上げていく。ラスト1000mで疲労しややペースを落としてしまったが、15’21″21の自己ベストでゴールした。
【選手コメント】
山本「筑波大学長距離ブロック人文文化学群人文学類3年の山本健介です。日頃より私たちの活動の支援・応援をしていただきありがとうございます。
11月3日に行われたレースで14’45″18でわずかながらPBを更新することが出来ました。前半しっかり攻めた中で後半も粘れ、次に繋がるレースが出来ました。さらに自己記録を更新できるよう鍛錬していきます。」
源「日頃よりたくさんのご支援をいただき、ありがとうございます。今回、高校2年生以来4年ぶりに自己ベストを更新することができました。ようやく1歩踏み出すことができましたが、課題も見つかるレースとなりました。今回の経験をきっかけに更にステップアップしていきます。今後ともご声援よろしくお願いします。」
【リザルト表】
氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|
山本健介 | 人文3 | 14:45.18 | PB |
磯谷虎樹 | 体育1 | 14:52.30 | |
源侑也 | 応理3 | 15:21.21 | PB |
大津勇人 | 体育3 | 15:33.04 | |
中野景太 | 体育1 | 15:52.17 | |
伊藤俊 | 障害3 | 16:26.84 | |
小牧直登 | 体育3 | DNF | PM |
皆川和範 | 知シス院1 | DNF | PM |