この夏の3回目となる筑波大学長距離チームの強化合宿を長野県菅平高原で実施した。厳しい実践練習が課せられたが、学生たちは、高いモチベーションで苦しいトレーニングをしっかりと消化。8月の走り込み合宿に引き続き、二つめの山も乗り越えた。
早朝から始まるペースアップ走でも積極的な走りを見せ、午後に待ち受けるインターバル走や距離走にも立ち向かう集中力と最後まで走り切る精神力が備わってきた。高い次元に突入しつつあるチーム状況に、学生たちは充実感をに漂わせ合宿生活を送ってきた。
日本インカレ1500m4位入賞で勢いを増した才記に、積極果敢に挑む1年生の池田と金丸。この1年生コンビは本物の強さがある。さらには、ここにきて急成長の武田と村上や復調気配の河野が先頭集団を形成する。練習のレベルは、昨年の比ではなく、楽しみが増してくるようだ。
厳しいトレーニングが続いただけに、練習後はさすがに疲れた表情を見せるが、とても元気が良い。練習後のケアも怠らず、自身の身体に向き合うこともできるようになってきた。だからこそ、チームには活気があり、気力がある学生の表情は、見ていて気持ちが良くなるというものである。
最後の練習は、セカンドユニフォームで揃えて臨み、気持ちを盛り上げ、疲労困憊の身体を最後まで動かし続けた。これだけの練習を消化しながら、故障者が一人も出なかったことが精神の充実の証明であろう。予選会までり残り1ヶ月を切った。この調子で突き進んでいきたい。
合宿から帰り、中1日で箱根駅伝予選会の試走会に参加してきた。関東学連の配慮と自衛隊の方々、昭和記念公園のご協力を得ながら、コースを走ることができた。感謝しなければならない。生憎の雨だったが、本番をしっかりとイメージして走れたようで、その表情はさらに引き締まったように感じた。