箱根駅伝予選会でドラマを!-エントリー選手と応援のご案内-
男子駅伝監督 弘山
第95回箱根駅伝予選会が間近に迫り、我が筑波大学チームは、調子のピークを10月13日に持っていくことができるよう最終調整に励んでいます。
今年は昨年までと違い、春から「全日本大学駅伝予選突破」を目指して、練習のボリュームを増やしてきました。その成果が表れ、8月の合宿では、多くの学生が30kmを難なく走破できるレベルに達しました。
その後の9月の合宿では、高所環境や起伏のあるコースで苦しみながらも、「できた練習」と「できなかった練習」に向き合いながら、それぞれが課題を見出し、克服しようと努力を重ねてきたと思います。
卒業していった学生たちの頑張りも含めた“想いと努力の継続”から選手層も厚くなりつつあり、予選会のメンバー争いも激化するようになりました。他大学に比べれば、まだまだレベルは低いかもしれませんが、これは大きな進歩です。少しの努力では、選手になることができない状況であることが、チーム競技においては重要になってきます。
その選手争いの一つの例として、9月29日の筑波大競技会を挙げてみます。
最終強化合宿が終わって1週間後、調整することなく臨んだ記録会でのこと。実践練習として、予選会のエントリー選手を狙う学生が記録会の1万mを走りました。選手選考会という位置づけでもあり、設定ペースを2つ設け、学生自身が選択するスタイルでの競走です。
当然、選考のボーダーライン上にいる学生が第2集団を走ることになりますが、集団での生き残りが選考での生き残りになるわけです。皆、必死です。
練習では力を示す選手が、レースで脱落していくのは、意外であり、残念であり、不甲斐なくもあります。この記録会に向けては調整させていませんから、仕方ない部分ではありますが・・。この記録会だけで選考する気はありませんが、本番を想定した実践練習ですから、大いに参考にしなければなりません。
数か月にも及ぶトレーニングを経て選ばれた学生は、下記の14人。
氏名 | 学群 | 学年 | 1万mベスト記録 |
---|---|---|---|
川瀬宙夢 | 医学 | 4 | 30分10秒70 |
村上 諄 | 体育 | 4 | 30分09秒66 |
池田 親 | 体育 | 3 | 29分49秒54 |
金丸逸樹 | 体育 | 3 | 29分58秒14 |
藤田黎士 | 体育 | 3 | 30分13秒17 |
相澤拓実 | 理工 | 3 | 31分00秒51 |
相馬崇史 | 体育 | 2 | 29分27秒77 |
西 研人 | 体育 | 2 | 29分59秒31 |
児玉朋大 | 体育 | 2 | 30分05秒45 |
猿橋拓己 | 理工 | 2 | 30分44秒23 |
山口航平 | 医学 | 2 | 30分56秒41 |
渡辺珠生 | 体育 | 2 | 30分58秒29 |
田川昇太 | 医学 | 2 | 31分55秒86 |
杉山魁声 | 体育 | 1 | 30分37秒65 |
ずっと頑張ってきた1年生が一人しか選ばれなかったのは、“一日の長”が上級生にはあったような気がします。やはり「高レベルのスピード持久能力を向上させるには時間がかかる」と感じます。一応、補足しておくと、「慌てると選手を潰すことになるので、時間をかけて成長させたほうが良い」とも言えると思います。
だから、1年生は、この悔しさをバネに、焦らずに成長していってもらいたい。そして、代表選手の14人には、チーム全員の想いを背負って精一杯の走りをしてほしい。
さあ、いよいよ勝負の時です。第95回箱根駅伝は記念大会になります。予選会から本戦に進むことができる大学は通常より2校多い12校ですが、日大がインカレポイントで本戦出場が決定しているので、実質11校です。しかも、今年から予選会の距離がハーフマラソンに延長されます。どんなドラマが生まれるのか!?
私たちは「ドラマを起こす!」という想いで臨みます。それは・・
筑波大学が箱根駅伝に出場できると第70回大会以来の25年振りとなります。第1回優勝校(前身の東京高等師範学校)である古豪・国立大の挑戦が、本プロジェクトです。そんなドラマチックなストーリーを夢見る方々が大勢いらっしゃるからです。さらには、私たちだけで活動できているわけではないからです。
大学はもちろんのこと、本学卒業生、本学陸上競技部OBOG会、茗渓会、クラウドファンディング支援者の皆さま、学生の保護者、優秀な高校生を送ってくださる高校の先生方、挙げればきりがないほど多くの方々に協力をいただき、本プロジェクトは動いています。その方々にとっての最高のドラマになるよう、私たちは全力で戦います。
熱い応援をよろしくお願い致します。
最後に、第95回箱根駅伝予選会の応援についてのご案内です。
10月13日(土)午前9:35スタート
距離:ハーフマラソン
陸上自衛隊立川駐屯地(約8.2km)⇒公道(約5.7km)⇒国営昭和記念公園(7.2km)
↓コース図↓
2018_箱根駅伝予選会コース図
↓会場への入場、駐車場、応援時のお願い事項など↓
ご来場の皆さまへ(関東学連HPより)
ゴール後、『みんなの原っぱ』に、本学の“のぼり旗”を掲げて陣地を確保しますので、応援に来ていただく方々も是非お集まりください。その場で、陸上競技部や長距離チームから結果報告をさせていただきます。