第85回日本学生陸上競技対校選手権大会は、9月2日~4日に埼玉県熊谷スポーツ文化公園で開催され、筑波大学の男子長距離からは唯一の出場となった才記が、1500mで4位入賞を果たした。
1500m予選 第3組 2位 3’50″66
予選は第3組で出場。最終組とあって速いペースになるだろうと思われたが、遅い流れとなり、最後のスピード争いになった。終始良い位置でレースを進めた才記は、ラスト1周の鐘とともに先頭へ躍り出る。バックストレートで位置取りを下げたが、それも計算のうち。冷静に順位を上げて直線手前で2位に上がり、そのままゴール。無事に予選を通過した。ラスト1周(400m)は57秒。自分の感覚以上にスピードが出せていることを知り、決勝への意欲が高まったようだ。
1500m決勝 第4位 3’51″94
予選が終わって3時間も経たないうちに決勝。厳しいタイムテーブルからスローペースが予想される。箱根駅伝予選会を目指して走り込みを続けてきた才記にとって、ハイペースになってほしいところだが、昨年同様のスローペースとなった。才記のラップタイムは、63秒6-65秒7-59秒8-42秒4(ラスト400mは56秒7)だった。スピード練習が不足している状況で、スローペースの展開を後方から進めるわけにはいかない。スタートから積極的に前のほうで走る。位置取り含めて完璧に走ったと思うが、ラスト400mは56秒が精一杯だろう。表彰台には僅かに及ばない4位だったが、昨年の7位を上回る成績を残せたことは、素直に喜びたいところだ。中長距離ブロックのブロック長として、最終学年である4年生としての責務を果たした。
7月から8月にかけて、箱根駅伝予選会に向けて走り込みが敢行された。才記は4年生として、日本インカレのことを頭に入れつつも、予定された長距離の練習全てを消化してきた。日本インカレに向けて、調整を始めたのは、わずか10日前のこと。懸念されるのは、「スピードが出るか出ないか」というところだけだったが、見事に対応してみせた。対応力を身につけた今、この勢いで予選会まで突き進んでくれることだろう。