4月22日(日)に開催された兵庫リレーカーニバルの男子1500mに小林航央(4)が出場し、3分46秒96で優勝。金栗記念選抜陸上に続き2018シーズン開幕2連勝を飾った。また、小林は、4月29日の東海大競技会3000mでも悪天候の中、8分15秒27の自己新記録をマークした。4月21日(土)の筑波大学競技会では、相澤拓実(3)が3分49秒83の自己新記録をマークし、関東インカレA標準記録を突破した。
日本グランプリシリーズでも屈指の伝統のある大会「兵庫リレーカーニバル」男子1500mには、昨年の日本選手権覇者である東海大の舘澤選手を筆頭に、スピード自慢の強者が揃った。その中でも、昨年の日本ランキングトップの記録を持つ小林は、注目の的。「どんな勝ち方をするか」という興味を持ってもらえる選手にまで成長している。
レースは、東海大の木村選手が積極的に引っ張り、入りの400mが60秒台という標準的な流れで始まった。しかし、途中からペースが落ち、小林は残り600mから内に閉じ込められ、残り1周のスパート合戦に後れを取ってしまった。万事休すかと思われたが、ラスト勝負に自信のある本人は、一旦後方に下がってから涼しい顔で外から追い上げていった。逃げ込みを図る舘澤を最後にきっちりと抜き去って、トップでゴール。スピードの切り替え能力の高さを示して見せた。
レースと優勝インタビューの動画はこちら(サンテレビ提供:YouTube)
これで、金栗記念選抜陸上に引き続いての優勝で、開幕2連勝。優勝インタビューで「今後の目標は?」と訊かれると「3分40秒を切ること。そして、日本選手権で優勝してアジア大会の日本代表になることです」と言い切った。
優勝のゴールシーンの写真 | 大会リザルト(ともに日本陸連日本グランプリシリーズ特設サイト)
続く、4月29日には、兵庫リレーカーニバル優勝の勢いそのままに、東海大競技会3000mでも、悪天候の中で大幅な自己新記録をマーク。モチベーションも相当に高く、勢いが止まらない小林の今後の活躍が益々楽しみになった。
記録を伸ばしているのは、小林だけではない。4月21日(土)の2018年 第2回筑波大競技会において、相澤(3)が自己記録を4秒ほど上回る3分49秒83をマークし、関東インカレのA標準記録を突破した。
相澤は、今年に入って自己記録を連発。インターハイの1500mに出場経験のある相澤はスピード能力が高い。2月の勝田マラソン10kmで30分45秒で冬季でスタミナ養成が成功したことで自信をつけると、4月初旬の記録会でも5000mで自己ベストをマーク。これで3戦連続の自己新記録となった。この調子でさらなる成長を遂げ、関東インカレに挑んでもらいたい。絶対スピードで劣ることはないので、5000mの走力を増した今、楽しみのほうが大きい。
関東インカレでは、優勝を目指す小林に引っ張られながら、初出場・初入賞を目指してもらいたい。その可能性は十分にあると思わせる勢いが、今の相澤にはある。