9月28日に筑波大学競技会が開かれ、20名の選手が出場しました。例年最終合宿を終えてからすぐに開催されるレースで夏合宿の成果の確認と予選会に向けた選手選考の意味合いを持ちます。白熱のレースの結果を報告させていただきます。（文責：熊谷）

レースは19：00startで気温は22℃、湿度は84％と過ごしやすい気候だったが少し湿気が残り、アップをする選手の首元には汗が目立った。1週間前の全日本インカレに出場した金子（工シス4）と小山（体育3）がPMを務め、2つの集団でレースが進められた。今回のレースは年々高速化が進む予選会を見据え、前半意識的に速いペースで入りその中で全体的なタイムもまとめるという目的があった。

PMの金子を先頭に1000mを2分52-3前後で通過するグループには主将の古川（体育4）、田（体育4）、堀口（体育3）、鈴木（医学3）が付く。そのすぐ後ろに小山を先頭にする第2集団が形成され松浦（化学3）や丸子（工シス3）、伊佐（体育2）、初めての10000ｍに挑戦した中村（体育1）らが続いた。前半積極的に速いペースで突っ込むことが目的だったこともあり、集団は縦長になり少しずつ遅れる選手が出始める。先頭集団は5000mを14分40秒前後で、第2集団は14分50秒前後で通過した。先頭集団は金子、古川、田の3人となり、そこからこぼれた選手と第2集団で小グループが形成され、ペースが落ちないように引っ張り合いながら前を追った。ラスト2000ｍペースメーカーの2人が外れると各選手、決死のラストスパートを見せた。先頭でゴールしたのは吉田で自己ベスト更新+初の29分台をマークした。松浦、伊佐も自己ベスト、初の10000mとなった中村も好走を見せた。

全体的に予定していたタイムには届かず悔しい表情を見せる選手が多いレースとなった。しかし、今回のレースは前半のハイペースの想定を目的としたものであり、今回出た課題をもとにチームは予選会突破に向けて強化に向かっている。悔しい結果になったからこそチームには危機感が生まれ、より練習に対する熱意も高まっていることから予選会に向けてチームの刺激となるようなレースになっただろう。

ハイペースでの展開に挑戦するレースとなった

金子のペースメイクに食らいつく古川、吉田

小山についていく川﨑

自己ベストを更新した松浦と初10000ｍで好走した中村

吉田のコメント

「今回の10000mは現在の自分の状態を理解する上でいい機会となりました。またこの時期に自己記録を更新できたことは自信になりました。予選会に向けて合宿で準備してきたことに間違いはなく、ここからさらに調子を上げていけそうだと実感することができたため、最後の予選会でチームに貢献できるよう、残りの期間で仕上げていきたいと思います。応援ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。」

伊佐のコメント

「今回の10000mは、ハーフの後半10kmを想定し挑んだレースでした。とはいえ、夏合宿も初めて完遂し順調に練習を積めていた中であったので自信はありました。期待とは裏腹に満足のいく結果とはなりませんでしたが確実に手応えを感じることができました。箱根予選会まであと僅かとなってきましたが大好きな4年生とまだまだ一緒に居れるように自分の力を出し尽くしたいと思います。応援の程よろしくお願いします‼️」

中村のコメント

「日頃よりご支援を賜りありがとうございます。先日筑波大学競技会で10000mに出場し、30分30秒54でした。人生初の10000mでレース前から普段以上に緊張していましたが8月からの強化合宿での成果を発揮できるよう尽力しました。結果については目標としていたタイムには届きませんでしたがこれからも努力を重ね、チームを引っ張っていく存在になれるように頑張ります。応援ありがとうございました。」