7月16日~20日にかけてホクレン・ディスタンスチャレンジ北見・網走大会、また関東学連主催の関東学生網走夏季挑戦競技会が開催されました。男子長距離ブロックからは主力の4名が出場し、前半シーズンの総まとめとして自己記録の更新、さらには筑波大記録の更新を目指しました。昨年この大会では金子佑太郎が5000m(13’45″43)、10000m(28’29″16)の筑波大記録を樹立しており、偉大な先輩の結果を超えることができるかが期待されました。ここではそのようにして行われた北海道遠征での結果を報告させていただきます。
文責:川﨑颯(体育3)、伊藤俊(障害4)
ホクレン・ディスタンスチャレンジ北見大会
●男子5000m C
今回の北海道遠征で先陣を切ったのは、小山洋生(体育3)、鈴木将矢(医学4)、堀口花道(体育4)の3選手であった。この組は13’50/14’00/14’10 のペースライトが導入されており、3名とも自己ベスト更新が期待されるレースであった。
スタート後、67/周で回る集団の中盤に3人は位置づけた。ペースメーカーに引かれ、67-68/周という安定したペースで進む集団に食らいつき、その流れのまま3000mを迎えた。しかし、堀口、鈴木は3000mを超えた辺りから徐々にペースを落とし、自己ベストに及ばずの記録でフィニッシュ。一方、小山は3000mからの1000mでペースダウンがあったものの、ラスト1000mから追い上げ、さらにはラスト一周を63秒でカバーするという決死の走りで組3着のゴール。自己ベストを更新した。小山の、主将としての、そして4年生としての覚悟が感じられるレースであった。
【小山コメント】
「日頃より多大なるご支援を賜りありがとうございます。前半シーズの締めくくりとして最低限13分台を出そうと臨みましたが力が及びませんでした。これからは秋の箱根駅伝予選会に向けて走り込みの夏が始まるので、気持ちを切り替えて本戦出場に向けてより一層トレーニングに励みます。」
●男子5000m B
続く組には川﨑颯(体育3)が出場した。この組のペースライトは13’40/13’50/14’00 であり、流れに乗ることができれば大幅な自己ベスト更新が見込まれるレースであった。
スタート後、川﨑は集団の中盤辺りでレースを進めた。2000mを通過してから先頭3名の飛び出しがあったものの、第2集団で冷静に13分台を追った。しかし、この組も3000mを超えた辺りから集団全体のペースダウンがあり、一時は川﨑も苦しい走りとなったが、14分00秒のペースライトが見える位置でレースを進め、13’57”31でゴール。見事、自身初の13分台をつかみ取った。
【川﨑コメント】
「日頃より多大なるご支援・ご声援を賜りありがとうございます。今回のレースは筑波大記録更新を第一の目標に挑みましたが、目標には及ばずの結果となりました。ただ、自身初の13分台を出せたことや暑熱下でも力を発揮できた点は評価でき、自信にもつながりました。他大学の選手たちと互角に戦えるようになるためには、13分台に乗ったここが新たなスタートラインになると思うので、あと2年間で更なる記録更新を目指しながら練習に取り組んでいきます。」
組 | 氏名 | 所属 | 着順 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
5000m C | 小山洋生 | 体育4 | 3着 | 14’08″40 | PB |
〃 | 堀口花道 | 体育4 | 17着 | 14’30″48 | |
〃 | 鈴木将矢 | 医学4 | 18着 | 14’32″28 | |
5000m B | 川﨑颯 | 体育3 | 4着 | 13’57″31 | PB |
ホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会
●男子5000m D
この組には小山洋生(体育4)が出場した。気温30度、湿度80%を超えるこの時期の北海道らしからぬ厳しいコンディションの中でレースは始まった。
先頭集団が1000mを2’46で通過するという、設定よりも速いペースでレースが進み、小山は集団の中盤やや後ろの辺りで前を追った。暑さで多くの選手がペースを落とす中、3000mまで集団に食らいついたもののそこからペースダウンし、14’29”20でフィニッシュ。今大会での5000mの持ちタイムが一番下の小山だったが、着順は13位と健闘した。
●男子5000m C
続く組には川﨑颯(体育3)が出場した。この組も気温と湿度が高い中でのレースとなった。スタート後は北見大会での自己記録を超えるべく積極的に前の集団でレースを進めた。2000m通過後、多くの選手がペースを落とし、集団がばらけ始めた。川﨑は第2集団に位置し、落ちてくる選手を一人ひとり捕まえながら前を追った。後半は暑さでペースを大きく落としたが、14’08”08でフィニッシュ。北見大会の記録に続く今季セカンドベストのタイムでゴールした。
組 | 氏名 | 所属 | 着順 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
男子5000m D | 小山洋生 | 体育4 | 13 | 14’29″20 | |
男子5000m C | 川﨑颯 | 体育3 | 9 | 14’08″08 |
関東学生網走夏季記録挑戦競技会
●男子5000m
この組には、堀口(体育4)が出場した。この日も気温が30度近くあり、更には日が照りつける厳しいコンディションの中でレースが行われた。スタート後、堀口は30人近くの大集団の後方でレースを進めた。3000m手前にして集団が2つに分かれ、後方に位置していた堀口はそこから集団の流れの中でペースを落とした。ラストはペースを上げたが、目標には及ばずのタイムでのゴールとなった。今回の遠征での悔しさをこれからの予選会に向けた取り組みに活かしてほしい。
【堀口コメント】
「13分台を目標に望んだレースでしたが目標を達成する事ができず悔しい気持ちです。今回の経験を予選会本番に活かすために、夏季強化では一層気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。」
●男子10000m
北海道遠征の締めくくりのレースには鈴木将矢(医学4)が出場した。5000mのレース時と同様に気温が高く、10000mを走るにはかなりタフなコンディションであった。スタート後、鈴木は集団の最後尾に位置付け、冷静に集団を追った。5000mを15分04秒という自己ベスト更新が期待されるペースで通過したが、それ以降思う様にペースを維持できず、31分18秒でフィニッシュ。4日間の中で5000mと10000mの二戦を走る難しさを痛感するレースとなった。
【鈴木コメント】
「日頃より筑波大学を応援していただきありがとうございます。
先日行われました、学連網走10000m挑戦会にて、31’18″17という結果でした。前半シーズンの集大成となる試合でしたが5000mとの連戦ということもあり、序盤から苦しい走りとなり思うような結果を出すことが出来ませんでした。ここでの反省や悔しさをバネに夏合宿、予選会へと力をつけていける様励みたいと思います。
これからも筑波大学の応援の程よろしくお願いします。」
組 | 氏名 | 所属 | 着順 | 記録 | 備考 |
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男子5000m | 堀口花道 | 体育4 | 19 | 14’40″72 | |
男子10000m | 鈴木将矢 | 医学4 | 28 | 31’18″17 |