2月1日に地元・茨城県で開催された第42回守谷ハーフマラソン大会に12名、同日香川県丸亀市で行われた第29回日本学生ハーフマラソン選手権大会(通称:学生ハーフ)に2名の選手が出場しました。
12月初旬のトラックレース最終戦以降、地道な冬季練習で筋力や持久力を強化してきた選手たちが現在地の確認と実践経験を目的に臨んだ今大会。低温と風雨に見舞われた昨年とは打って変わって暖かなロードレース日和に恵まれた今年の守谷では、積極的なレース展開や初ハーフらしいフレッシュな走りが光りました。学生ハーフでは来季からWエースとして活躍が期待される3年の川﨑と1年の小林がトップレベルの戦いに挑戦しました。ここでは上記2試合の結果報告をさせていただきます。
文責:黒木聖(体育2)、髙久浩輔(体育2)
第42回守谷ハーフマラソン
今年の守谷ハーフは気温7℃に穏やかな風と気象条件に恵まれた。
昨年と練習の流れを少し変え、冬季シーズンの最大目標を3月8日の立川シティハーフマラソンに据えているため今回の守谷は基礎練習をメインに行いながら練習の一環としての出場であった。とはいえ直前の練習では好調を覗かせる選手が多く、多くの自己新や初ハーフ好走が期待された。
また今回は事前に学生間で話し合いを重ね、集団ごとに大まかなペースを決めたうえで試合に臨んだ。この経験は現状の力発揮や状態確認につながっただけでなく、緻密な集団走が求められる箱根駅伝予選会に活きる貴重な経験になったと言えるだろう。
レースがスタートすると先頭集団は1km3分程度のラップを刻み、その少し後方に小山陽生(体育3)や中村優太(体育2)らが形成する3分3秒~5秒程度の集団が続いた。
レース前半、トップグループの流れに荻原悠生(応理2)と相川隼吾(体育2)の2年生コンビが果敢に喰らいついた。先頭争いを演じるという当初の目標通りの積極性で5kmを14分台で通過する素晴らしい入りであった。中盤以降は我慢のレース展開となったが相川は自己新の1時間7分13秒でまとめ上げ、荻原も昨年出場した箱根駅伝予選会での10km通過タイムに肉薄する走りで実力の片鱗を見せつけた。
中盤以降に見せ場を作ったのは小山陽や中村といった第二集団で冷静にレースを進めた選手たちだった。中村は1km3分5秒前後のペースを淡々と刻み続け、1時間5分15秒のセカンドベストでチームトップ・総合12位に食い込んだ。直前の足のトラブルから抑えたレース展開を選択し、きっちりと結果を残した好走からは今後への期待が更に高まった。小山は自身が思い描いた冷静なレースプランを見事に具現化するクレバーな走りで1時間5分48秒の総合16位。今大会でのPBを足掛かりとし、自身最初で最後の箱根駅伝出場に向け主力としてチームを牽引していってくれることだろう。
後方では初ハーフとなった井上月(応理1)、三輪駿介(総合1)、平野悠樹(応理1)、山形恵蔵(総合1)、﨑山健之介(医学1)ら1年生がそれぞれ収穫のある走りを見せた。特に井上は岩田明輝哉(体育2)、小嶋潤(応理2)、半澤朝陽(工シス2)が形成する3分10秒程度の集団に乗り、後半抜け出す走りを見せ1時間8分25秒でフィニッシュした。続く他の1年生たちも目標タイムを上回る好走を続々と見せ、持久的能力の高さを示した。怪我等で悔しい思いをしてきた彼らが今回、冬季練習を継続しハーフマラソンを経験できたことは非常に大きな経験となったはずだ。チームの中間層の成長が箱根駅伝予選会突破に直結するため、彼らにはこの勢いで強さに磨きをかけていくことが大いに期待される。
【選手コメント】
小山陽「平素より、筑波大学箱根駅伝プロジェクトへのたくさんのご支援を賜り、誠にありがとうございます。今回の守谷ハーフは、冬季練習中盤の現状確認という意味合いで出場しました。ある程度予定していた通りのレースをすることができ、順調に来れていることを確認できました。私自身、箱根駅伝予選会に向けて、そして飛躍のラストイヤーに向けて、この冬の取り組みを非常に重要視しています。これまでの反省を活かしながら、また覚悟を持って、予選会突破に向けた成長曲線の上を一歩ずつ進んでいきます。次は冬季末試験として、立川ハーフに出場予定です。着実に成長していることを結果でお伝えできるように精進していきます。今後ともよろしくお願いいたします。」
相川「日頃より筑波大学へのご支援・ご声援、誠にありがとうございます。2月1日に行われました、守谷ハーフマラソンで67分13秒と、3分ほど自己記録を更新しました。直近の練習で状態が上がっている感覚があり、当日も良い位置でスタートさせていただいただけに、結果はあまり満足のいくものではありませんでした。今回のレースで見つかった課題としっかり向き合い、次の立川ハーフで更に記録を縮められるよう、引き続き練習を積み重ねていきます。応援ありがとうございました。」
井上「理工学類応用理工学類の井上月です。支援者の方々、日々のご支援ありがとうございます。守谷は初ハーフということで慎重に入りつつ最後粘って形にできるよう意識して走りました。個人的には68分を切りたかったので悔しさが残りますが、現在練習での調子が上がってきているので立川ではある程度攻めて大幅に自己ベスト更新できるよう頑張ります。」
【第42回守谷ハーフマラソン】
| 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 12 | 中村優太 | 体育2 | 1時間5分15秒 | |
| 16 | 小山陽生 | 体育3 | 1時間5分48秒 | PB |
| 23 | 相川隼吾 | 体育2 | 1時間7分13秒 | PB |
| 30 | 荻原悠生 | 応理2 | 1時間8分4秒 | |
| 34 | 井上月 | 応理1 | 1時間8分25秒 | 初 |
| 43 | 半澤朝陽 | 工シス2 | 1時間9分8秒 | PB |
| 53 | 小嶋潤 | 応理2 | 1時間10分1秒 | PB |
| 59 | 岩田明輝哉 | 体育2 | 1時間10分40秒 | 初 |
| 72 | 三輪駿介 | 総合1 | 1時間12分10秒 | 初 |
| 75 | 平野悠樹 | 応理1 | 1時間13分00秒 | 初 |
| 80 | 山形恵蔵 | 総合1 | 1時間13分57秒 | 初 |
| 81 | 﨑山健之介 | 医学1 | 1時間14分03秒 | 初 |
第29回日本学生ハーフマラソン選手権大会
昨年から香川丸亀国際ハーフマラソンとの併設開催となった日本学生ハーフマラソン。
香川県丸亀市で行われるこのハーフマラソンのコースは、日本屈指の高速コースとして知られている。昨年の大会では、日本人で初めて60分を切る選手が現れ、日本記録・学生記録共に更新される超高速レースとなった。今年は昨年ほど気温が下がらなかったが、暑すぎることもない絶好の気温でのレースとなった。本チームからは、予選会後からとどまることを知らない大エースの川﨑颯(体育3)、ルーキーとは思えない破格の強さを見せる次期エースの小林晴琉(体育1)が出場した。
レースは序盤、下り基調のコースかつ追い風が吹いていたことが重なり、5000mを13分台で通過する驚異的なペースを刻んだ。日本記録更新が望めるこのペースに、川﨑が迷わず食らいついていった。その勢いのまま、10kmを27分台という、日本記録更新も狙える凄まじいペースで通過していった。
折り返してからは向かい風の影響でペースが伸びず、先頭集団が分断し始めるも、川﨑は恐れることなく、日本のトップ選手に果敢に食らいつく粘りの走りで、20kmまでの10kmを29分台でカバーし、高順位をキープした。ラストになってもその勢いは衰えず、学生5位でゴールラインを通過し、1時間0分53秒を記録した。昨年、小山洋生(体育4)が記録した筑波大記録を12秒更新し、大学記録初めての1時間0分台となった。川﨑は、秋から今回のレースにかけて、予選会の勢いそのままに、トラックとロード両種目で大学記録を更新する、チームの大エースらしい活躍を見せてくれた。4月からのラストイヤーのさらなる飛躍に今後も目が離せない。
一方、小林は5kmまで自己記録を大きく更新するハイペースを刻んでいたが、以降は高速レースの流れに乗れずペースを落とし、1時間4分35秒でゴールした。悔しい結果とはなってしまったが、川﨑と共に練習を行い、1年目からハイレベルな舞台に立つことができたこの経験は、小林の今後の糧になることだろう。来年のこの舞台でのリベンジを誓う。
【選手コメント】
川﨑「先日行われました第29回日本学生ハーフマラソンに出場し、60分53秒で第5位という結果でした。筑波大学記録更新を目標の一つとして挑んだレースだったため、その目標をクリアでき、安心しています。ただ、ラスト1kmからの集団の競り合いにうまく参加することができず、表彰台を逃す結果となり、悔しさの残る試合にもなりました。自分の走りの弱さに向き合い、来季からのトラックレースで飛躍できるよう、練習を積んでいきます。応援等ありがとうございました。」
小林「日頃より多大なるご支援を賜り、ありがとうございます。体育専門学群1年の小林晴琉です。今回行われた学生ハーフは64分35秒という結果でした。1年目からこのようなハイレベルなレースに参加させていただいたにも関わらず、良い結果を出せずに悔しいです。この経験を無駄にせず、次に繋げていきます。応援ありがとうございました。」
【第29回日本学生ハーフマラソン選手権大会】
| 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 3 | 川﨑颯 | 体育3 | 1時間0分53秒 | PB、筑波大記録 |
| 128 | 小林晴琉 | 体育1 | 1時間4分35秒 |

























