3月8日に、東京・立川市で開催された立川シティハーフマラソン2026(立川ハーフ)に、冬季練習期間を乗り越えた13名の選手が出場しました。
2月頭に行われた守谷ハーフに出場したメンバーが中心となって出場した今大会、その経験・反省をもとに、チームのハーフマラソンの平均記録の短縮のため、それぞれが自己ベストを更新することを目標に立川ハーフに挑戦しました。この立川ハーフは、箱根駅伝予選会で知られる立川駐屯地・国営昭和記念公園がコースとして使用されており、予選会出場を見据えるメンバーにとって大きな経験となるレースとなりました。ここでは立川ハーフの結果報告をさせていただきます。
文責:髙久浩輔(体育2)
立川シティハーフマラソン2026
2月に出場した守谷ハーフの経験とそれまでの基礎練習を糧に、トラックシーズン直前と迫るこの大会での快走を狙う実践的な練習を積んで、この日を迎えた。
雨天が心配された立川の天気は杞憂に終わり、ほどよい気温に落ち着いたと思われたが、前日までの雨天の影響もあってか、かなり強い風が吹くコンディションとなった。本大会は建物の無い駐屯地をコースとするため、風の影響を強く受けてしまう。タイムを狙う選手たちにとってかなり条件が悪くなってしまったが、それぞれが過去の自分を更新するべく、覚悟を決めてスタートラインに立った。
序盤は前述の通り、駐屯地内の周回で風の影響を強く受け、向かい風で減速、追い風で加速するという、流動的なペースでレースが推移した。かなりの大集団となった先頭集団には、関東インカレハーフマラソンの標準記録である1時間05分切りを狙う小山陽生(体育4)と荻原悠生(応理2)の2人が果敢に食らいつく。駐屯地を抜けたあたりで、荻原が苦しくなりペースダウンしてしまうが、小山陽は集団内でレースを運び続け、10km地点を30分40秒で通過した。しかしその後、公園に入ってから先頭集団が急激にペースアップし、10kmから15kmの5km通過が14分台となる。ここで小山陽が集団からこぼれてしまい、15kmを46分ほどで通過すると、そこからは粘り切ることができず、1時間06分17秒でゴールし、ラストイヤーの関東インカレ出場を逃してしまう形となった。
守谷ハーフから良い状態を作り上げることができていた小山陽にとって非常に悔しい結果となったが、目標記録に挑戦する積極的な走りを見せてくれた。来月からのトラックシーズンにて、今まで苦しんできた鬱憤を晴らす激走に期待したい。
荻原は序盤からのペースダウンを抑えられず、1時間08分30秒でのゴールとなった。練習とは相対する結果を残す形となってしまったが、このリベンジを、得意とするトラックレースで返すことだろう。
チーム内トップでゴールを果たしたのは、守谷ハーフでもチーム内トップでゴールした中村優太(体育2)だった。中村は最初の5kmを15分35秒で通過すると、その後の15kmまでは1km3分ほどで自分のペースを刻み続け、15kmを45分台で通過した。その後は粘りの走りで公園内を走りぬき、1時間05分23秒でゴールした。自己ベストとはならなかったが、タイムが出しづらい環境下で、前回の守谷ハーフと同程度の走りをするという、中村らしい安定感を見せる結果となった。中村は今年、関東インカレ3000mSC入賞を目標の一つに掲げており、その目標に向けて、この冬季期間は十分に走りこむことができた。怪我で思うようなトラックシーズンとならなかった昨年の悔しさを晴らす中村の、これからのレースには目が離せない。
相川と鈴木も、中村に続き、それぞれ1時間05分38秒、1時間05分57秒と65分台でのゴールとなった。相川は守谷ハーフでのハイペース経験をもとに、5kmごとのラップの推移が20秒以内に収まるという安定感のあるレース運びを見せ、守谷ハーフから記録を1分30秒以上縮めるPBでのゴールとなった。今回のロードレースでの成功体験を身に収め、今年の予選会での快走を誓う。鈴木は昨年の予選会後の休養期間を経て、5年目のシーズンに向けた練習としてのレース出場となったが、こちらも相川と同様安定したレース運びを見せ、65分台でまとめあげた。これから新年度を迎えるチームにとって、安定感のある鈴木の存在は大きい。今後のレースでどのような結果をチームに残してくれるのか楽しみである。
後方では、大学1年目のシーズンをを終えようとしている井上月(応理1)が、10kmの通過を、10000mの自己ベストよりも速い31分17秒で通過すると、持ち前の粘り強さで、公園内でも大きくペースを落とすことなく、1時間07分06秒の自己ベストでゴールした。1年生ながら、怖がらず果敢に攻めの走りができる井上の存在もまた、チームの新戦力として欠かせない存在となるだろう。中村と同様、昨年は怪我の苦しみを味わうトラックシーズンとなったが、今年は一味違う結果を残せるか。井上の今後に期待である。
また、岩田明輝哉(体育2)、半澤朝陽(工シス2)の2人も、集団からこぼれてきた荻原を捉え、競り合うレース展開で、自身の守谷ハーフの記録を更新するPBでのゴールとなった。また、小嶋潤(応理2)も前回の記録を更新するPBでのゴールとなった。この冬季期間、地道に練習をつないできた2年生3人が自己ベストを残す結果となったが、思うような記録とはならず悔しさをにじませる。大学競技生活の節目となる3年目を迎えるが、初出場となる予選会での快走に向けて、この悔しさをはらすような覚悟のある走りが今後見られることだろう。
さらに後ろでは、平野悠樹(応理1)が事前に設定したペースと大きくずれることのないレース運びで、守谷から記録を1分30秒ほど引き上げる結果となった。次世代を担う選手の下位からの突き上げは、本チームにとって欠かせないものとなっている。今回、守谷ハーフと立川ハーフの2大会を経て、ハーフマラソンの経験を十分に積むことができた平野や三輪駿介(総合1)が、予選会へ向けてどれだけ上位陣へ食らいついていけるかが、チームの勢いを左右する。今後の二人の走りにも注目だ。
本大会は、PBを残す選手もいたものの、それぞれが思うような記録を残すことができず、全体的に悔しい結果となった。予選会を通過する大学の結果に目を向けると、この悪条件下でも63分・64分台の記録を残す選手が多数いる。本チームの現状と照らし合わせると、予選会突破に向けては厳しい道のりが待っていることを感じさせる大会となった。この結果を踏まえ、これから私たちはより一層の覚悟をもって、チーム一丸となって練習・レースに取り組んでいく必要があるだろう。
【選手コメント】
中村「日頃より多くのご支援賜りありがとうございます。体育2年の中村優太です。先日行われた立川シティハーフマラソンに出場し65’23という結果でした。今回のレースでは、16km通過45’30を目標に走りましたが、実際には46’00かかってしまいました。しかし、当日の天候や中盤のレース展開を加味すると、冬季練習の成果は感じられました。その反面、残り5kmでは気持ちが切れてしまい、足も重く他大学の選手と勝負することができませんでした。今回得られた課題を克服し、トラックレースでも活躍できるよう日々の練習に励んでいきます。」
相川「立川シティハーフマラソンにて65分38秒で1分半ほど自己ベストを更新しました。目標としていた関東インカレの標準は突破できませんでしたが、箱根駅伝予選会をイメージしながら楽しく走れました。トラックレースでも自己ベストを更新できるように引き続き練習を継続して参ります。」
小山陽「冬季練習の総まとめとして、そして関東インカレハーフマラソン標準突破を目標に出場しました。結果は66分17秒と、標準突破には届きませんでした。良いとは言えないコンディションの中で、10km過ぎまで先頭集団でレースを進められたことは、今の自分にとって一段上がるきっかけになると思います。一方で、後半5kmを耐え切れず、周りの選手との力の差を改めて強く感じさせられるレースになりました。予選会を通過するためには、今回のレースで最後まで先頭集団に残れるくらいの力をつけなければなりません。箱根駅伝予選会までにこの差を埋められるように覚悟を決めて精進して参ります。応援ありがとうございました。」
井上「日頃よりご支援ありがとうございます。66分切りを目標に臨んだ立川ハーフでしたが、力及ばず67分でのゴールになりました。タイム的には残念な結果になってしまいましたが、10kmの通過を大幅な自己ベストで通過できたという点では前半を攻めの走りをするという目的を果たせた価値あるレースだったと思います。レースを終えてまだまだ成長できると感じたので、自分らしくコツコツ練習を重ねて、予選会でチームに貢献できるよう頑張っていきます。」
【リザルト表】
| 着順 | 氏名 | 所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 89 | 中村優太 | 体育2 | 1時間05分23秒 | |
| 96 | 相川隼吾 | 体育2 | 1時間05分38秒 | PB |
| 119 | 鈴木将矢 | 医学4 | 1時間05分57秒 | |
| 144 | 小山陽生 | 体育3 | 1時間06分17秒 | |
| 206 | 井上月 | 応理1 | 1時間07分06秒 | PB |
| 294 | 荻原悠生 | 応理2 | 1時間08分30秒 | |
| 297 | 岩田明輝哉 | 体育2 | 1時間08分34秒 | PB |
| 306 | 半澤朝陽 | 工シス2 | 1時間08分40秒 | PB |
| 338 | 小嶋潤 | 応理2 | 1時間09分29秒 | PB |
| 403 | 渡辺大星 | 体育3 | 1時間11分04秒 | 初 |
| 421 | 平野悠樹 | 応理1 | 1時間11分24秒 | PB |
| 453 | 三輪駿介 | 総合1 | 1時間12分41秒 | |
| 畠中悠 | 総合1 | DNF |


























