寒さが一段と厳しくなる季節になりました。チームは現在、シーズン後半のトラックレースを終えて来季に向けた冬季練習を開始しました。そしてこの度、来季のチームの顔となる主将・副主将が決定し、新体制が始動しました。
新たに決まりました主将・副主将の紹介および本人たちの抱負、また彼らが互いに寄せる期待、さらには前主将・副主将から新チームに寄せる思いを、それぞれ言葉にしてもらいました。
箱根駅伝出場に対する情熱と、それを実現するための覚悟を持った彼らの想いが伝われば幸いです。
文責:寺田周世(人文3)
〈主将〉
小山洋生(体育3)
出身:埼玉県立所沢北高等学校
〈副主将〉
松浦海瑠(化学3)
出身:静岡県立浜松西高等学校
川﨑颯(体育2)
出身:東海大学付属大阪仰星高等学校
新主将:小山洋生(体育3)
「日頃より箱根駅伝復活プロジェクトを応援してくださり誠にありがとうございます。10/19の第101回箱根駅伝予選会を終え、新体制となり主将を務めることになりました。
主将に立候補した理由はチームで箱根駅伝に出たいという気持ちは誰にも負けないという自負があるからです。1年生の時から予選会を走らせてもらいながら、チームに貢献することができずにいました。最後の年に自分にできることは走りで引っ張ることはもちろん、箱根駅伝への強い気持ちを更にチームの中に醸成させることだと思います。
強い気持ちをエネルギーに変えて強くなるために全力で競技に向き合う姿を見せることがそれぞれの当たり前を引き上げ、個々の強化、さらにはチームの強化に繋がると思います。厳しい環境にいなかった選手が大半でまだまだ妥協が見られる部分も多くありますが、この1年で強くなるために妥協することなく貪欲に努力し続ける戦う集団へ成長して6年ぶりの箱根路を掴みます。」
【小山→松浦】
「副主将として頼もしい限り。責任感が強いがためにパンクしちゃうこともあるから無理はしないでください。」
【小山→川﨑】
「とにかく強くなってほしい。ただ、負けません。」
新副主将:松浦海瑠(化学3)
「日頃より、筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトにご支援、ご声援賜りまして誠にありがとうございます。このたび、副主将に立候補し、就任致しました、理工学群化学類3年の松浦海瑠と申します。就任にあたり、岩佐一楽さん、平山大雅さん、皆川和範さん、金子佑太朗さんといった、前任の方々の実績に、身が引き締まる想いです。
副主将に立候補した理由と致しましては、競技でチームを引っ張っていくことは勿論のこと、運営の面で、主将を支えていきたいと考えたためです。これまで自分は、学年リーダーや、運営委員会として学年やチームの運営に取り組んで参りました。その経験を活かし、チームという大きな集団が、“箱根駅伝本戦出場”という目標に、一丸となって最大限の力を注ぐことが出来るような環境を作っていきたいと考えています。国立大学という性質上、チーム一人一人の、運営に対する関わりが必須となります。チーム全員が帰属意識を持ち、特定の個人が大きな負担を背負わずに、円滑にチームを運営していける環境を作りたいと考えています。
競技面においては、今年の秋シーズンはこれといった結果を残すことが出来ず、チームに身の置き所が無い活躍となってしまいました。冬季強化期間を越え、走りでもチームを引っ張っていくことが出来るよう、相応の覚悟を持って個の力の向上に努めて参ります。
至らぬ点も多々有るかと思いますが、これからも筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトに変わらぬご支援、ご声援賜りますようお願い申し上げます。」
【松浦→小山】
「キャプテン任せた!背中で語るかっこいい主将で居て下さい。」
【松浦→川﨑】
「川﨑の活躍はチームに勢いを与えてくれます!副主将二人、力合わせて頑張ろう!!」
新副主将:川﨑颯(体育2)
「日頃より筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトにご支援・ご声援を賜りまして、誠にありがとうございます。
この度副主将に立候補し、就任致しました、体育専門学群2年の川﨑颯と申します。
就任にあたって、チームの前で信任を得るために演説をしましたが、その際に後ろで組んでいた手が震えるくらいには、この男子長距離ブロックの「副主将」という肩書きを背負う事に対して大きな責任を感じております。
第101回箱根駅伝予選会の敗退をはじめ、過去5年間筑波大学が箱根駅伝本戦出場を果たせていない現状を受けて、本戦出場の為にはチームに何かしらの大きな変化をもたらす必要があると感じました。そのため副主将としてチームを変えるための行動を起こすべく、立候補させて頂きました。
ただ、堅実な新主将、副主将と比べて私自身、非常に不器用な性格であるため、最初は競技や練習において、チームを鼓舞する程度のことしか務まらないかもしれませんが、1年間箱根駅伝本戦出場という目標に向けて尽力し、チームの為に貢献できるように努めてまいります。
新体制となりましたが、幹部だけでなく、チーム一同、箱根駅伝本戦出場という目標達成に向けて精一杯努力してまいりますので、今後とも、筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトへの変わらぬご支援、ご声援を賜りますよう、何卒宜しくお願い致します。」
【川﨑→小山】
「絶対に負けたくない先輩、ちぎります。」
【川﨑→松浦】
「副主将のメインの方、いっぱい助けていただきます。」
【新チームに寄せて…】
前主将:古川幸治(体育4)コメント
「駅伝主将を拝命してからの1年間、多くの方々に支えられてきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
拝命当初を思い返すと、前年度の予選会での故障が尾を引き、年内はまともに走ることも出来ていませんでした。新体制となってチームを引っ張っていかなくてはならない中で、主将が補強や練習サポートをしていたあの期間、きっと後輩達は不安を覚えたと思いますし、情けなかったです。
年々予選会の順位を落としている筑波大学が他の大学に勝つためには何か変わらなければという焦りや、自分がダメになったらチームが負けると背負いすぎていたこともあり、視野が狭くなっていた時期でもありました。
様々な葛藤の末、まずは自分が結果を残す、リーダーシップではなくキャプテンシーを発揮してチームを引っ張っていくという点を意識して、新年度からは新たな気持ちで取り組みました。
そこからは、全出場種目で自己ベストを更新することができました。大記録を立て続けに残す副主将の金子を絶対に一人歩きさせてはいけないと感じていたので、強い気持ちを持って合宿にも臨めました。
エース・主力・中間・育成・サポートなど一言予選会といっても様々な立場があります。その中で任された自分の役割を着実に遂行すること。これを大事にしてほしいです。 それが強いチームだと思います。色々と考えがちな選手が筑波には多いので、その時は一度シンプルに考えてみると、大事な場面で100%の集中力を発揮できると思います。
チームを勝利に導けず、任された使命を全う出来たとは言い難かったですが、この1年間ここまでのチームを築き上げてこれたのは、支えてくれた仲間達や支援者の方々のおかげでした。本当にありがとうございました。新主将の小山や新副主将の松浦、川﨑をはじめとした頼もしい後輩達を中心に、来年は箱根駅伝出場を決めてくれると信じています。これからも変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。」
前副主将:金子佑太朗(工シス4)コメント
「日頃より多くのご支援を賜り、ありがとうございます。前副主将の金子佑太朗です。
1年前に副主将を拝命したとき、私は予選会による故障で全く走れていない状態でした。シーズンのベスト更新なし、冬季練習も100%消化することはできず、うまく走れない日々が続いていました。4月になり本格的にチームを引っ張る立場になってからも狙ったレースでタイムを出せず、副主将としてのあるべき姿を見失いかけていました。
そんな中、転機となったのは関東インカレでした。
10000mのレース後、多くのチームメイトが『金子さんの走りを見て自分も頑張ろうと思った』と言ってくれました。そこで初めて「副主将らしさ」なんてものは必要なく、大切なのは自分が誰よりも努力して強くなること、そしてその姿を見せることなのだと気が付きました。
ホクレンでの躍進は、そんな自分を信頼し、伸び伸びと走らせてくれたチームのお陰でもありました。
夏合宿からは春に得た自信を糧に、今度は改めて「副主将として」チームを引っ張ることができたと思います。それだけに予選会は最後の副主将としての仕事を果たせず今でも悔しさと申し訳ない気持ちがこみ上げてきます。
この一年を通して、主将・副主将のみならず、まず自分が一人の選手として努力をすることがチームにとってプラスになるということを後輩たちには伝えたいです。走れない時期であっても諦めずに頑張って欲しいと思います。
新チームも箱根駅伝を控える新主将の小山や先日28分台を出した新副主将の川﨑はじめ、予選回突破を十分に目指せるメンバーが揃っています。今後とも筑波大学の応援をよろしくお願いします。」
新たに決まった主将と副主将のもと、チーム全員が来年の箱根駅伝出場を実現させるべく練習に励む日々を過ごしています。
私たちは箱根駅伝出場を共に叶えるサポーターを募集しております。詳細は以下のページよりご確認ください。今後とも筑波大学男子長距離ブロックの応援をよろしくお願いいたします。
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