10月5日に第103回箱根駅伝予選会のエントリーメンバーが発表されました。監督の木路から予選会に向けたチーム状況等を報告させていただきます。
前半試合期の監督総括で述べたように、川﨑の安定したパフォーマンス発揮、小林、中村の成長の一方で、昨年度の実績からも中間層の役割をしっかり担ってもらいたい選手が上手く結果に繋がらなかったり、長期離脱からの回復が遅れるなど、前半試合期終了時では、課題としている7番目から12番目の底上げというチームとしての理想の形とは言い難い状況でもありました。
そこで、予選会突破に向け必要なレベルの強化に耐えうる基礎体力の準備をつくばで例年以上に丁寧に実施し、そこから8月16日から26日までの福島県白河でのチーム合宿に臨みました。
白河合宿ではまず、Aチーム14名、Bチーム20名に分け、ダムの周回コースや起伏にとんだクロスカントリーコースそしてトラックなど恵まれた練習環境を最大限に活かし、それぞれのグループで課題解決と次のステージへの準備に取り組みました。特にBグループはあえて距離走を行わず、1周3kmのかなりきつい24kmクロスカントリー走を2回取り組みました。例年、この2回の24kmクロスカントリー走をしっかりとやり遂げ、最終クールの400×20本をAチームのメンバーと一緒にできれば、その後の選抜合宿も問題なく消化できるという大化けの指標が我がチームにはあります。
そのような指標も踏まえ、8月30日からの熊本県水上村での第一次選抜合宿に参加の以下の4年生6名、3年生7名、2年生5名、1年生1名の19名を選出いたしました。
ここでは、白河で培ったベースの力を持続走とレースペースのインターバルのセット練習を基本に、菅平でのより精度を上げた実践練習につなげていくことを目的とし、交通量の少ない1周13kmの市房ダムで30km走や1km×13本、5km×2などに積極的に取り組み、一人の脱落者もなくトップ層が変わらずトップクラスの強化ができた以上に、中間層、特に私たちのウィークポイントである8人目から12人目の選手が昨年以上に勢いのあるトレーニングを消化してくれました。
最強の12名の戦う集団を作るためのサバイバルの最終章として9月13日から24日の菅平高原での第二次選抜合宿に4年生・5年生6名、3年生6名、2年生3名、1年生1名の16名の選手が臨み、より精度を上げた実践練習を通して「自身が予選会突破に必要なパフォーマンスを創り出せているのか?」、「自身の予選会での役割は何なのか?」と各自問いかけながら最後の絞り込みを行いました。その結果、自分たちの目標は「予選会に出ることではなく、予選会を突破すること」ということを再認識できる機会となり、毎年行う強化成果の指標となる20km変化走では、私たちの積年の課題である7番目から10番目の底上げが出来ていることに自信が持てる予選会突破に十分に値する結果を得ることができました。
例年以上の質の高い強化期間を終え、10月3日に10000m変化走を学内選考の重要なポイント練習として17名で実施いたしました。この10000m変化走も30秒以内に17名が収まるという非常に良い仕上がりを見せてくれました。
この10000m変化走と菅平高原の20km変化走の結果を総合的に判断して、下記の16名をエントリーいたしました。
駅伝主将
川﨑 颯(体育4年 大阪:東海大仰星高校)
駅伝副主将
成石 昌平(社会国際4年 埼玉:川越高校)
鈴木 将矢(医学5年 愛知:岡崎高校)
余村祐太朗(体育4年 広島:広島皆実高校)
小山 陽生(体育4年 福井:美方高校)
伊佐 昂大(体育4年 新潟:長岡大手高校)
中村 優太(体育3年 福岡:明善高校)
髙久 浩輔(体育3年 福島:会津高校)
荻原 悠生(理工3年 山梨:甲府南高校)
小嶋 潤(理工3年 静岡:磐田南高校)
黒木 聖(体育3年 千葉:専大松戸高校)
相川 隼吾(体育3年 東京:駒澤大学高校)
小林 晴琉(体育2年 愛知:時習館高校)
畠中 悠(理工2年 京都:洛北高校)
井上 月(理工2年 三重:四日市高校)
山口 潤(理工1年 神奈川:厚木高校)
このメンバーは前述の通り、常に予選会突破するために必要な力はと自身に問いかけ続け、それに必要な力を養った16名であり、自信を持って予選会突破に臨めるチーム編成ができました。また、5・4年生6名、3年生6名、2年生3名、1年生1名とバランスの良い構成となっています。
特に1年生の山口がすべてのトレーニングを取りこぼしなく消化でき、予選会突破のための十分な戦力として入ってくる成長を見せてくれました。また白河合宿ではBチームで練習に取り組んでいた、余村、伊佐、畠中がサバイバルに残ってくれたことは非常に頼もしく思うとともに、白河の24kmクロスカントリー走の大化けの指標が存在することを改めて確信いたしました。
私たちは決して高校時代に華やかな結果を残した選手たちのチームではありません。選手たちが常に「予選会突破するために必要な力は」と自身に問いかけ続け、その力を真摯に求め続けることで成長し、箱根駅伝で終わることなく次のステージで戦える個の力を蓄えた選手に育っていくという流れは、私たちが箱根駅伝に取り組む基本姿勢であると考えます。また、この流れは先輩方が「箱根駅伝で戦う」というあたりまえのレベルを夢にせず、現実的なものとしてのレールを紡いでくれたからだと感謝いたします。だからこそ私たちは箱根駅伝への復活を求め続け、成し遂げなければならないのです。
予選会突破という結果で、皆さまと喜び合えるよう精一杯頑張りますので、学生たちの「本気」の取り組みへの変わらぬご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます。




























